「ちっとも優雅じゃないじゃん!」平安貴族の暮らしに存在していた「10の苦労」とは【あなたの「貴族適性度」チェック】
OTONA SALONE / 2024年8月5日 18時1分
*TOP画像/道長(柄本佑) 大河ドラマ「光る君へ」 30話(8月4日放送)より(C)NHK
『光る君へ』ファンのみなさんが本作をより深く理解し、楽しめるように、40代50代働く女性の目線で毎話、作品の背景を深掘り解説していきます。今回は平安時代における「貴族の苦労」について見ていきましょう。
◀この記事の【前編】を読む◀ 『平安時代も令和のSNSと一緒⁉ キラキラした「映える部分だけ見せる派」と、リアルな自分として「闇もさらけ出す派」がいた【NHK大河『光る君へ』#30】』__◀◀◀◀◀
生まれてみたい時代として「平安時代」は安定的な人気だが…
各社が実施している、生まれてみたい時代のアンケート調査において「平安時代」は上位にランクインしている傾向にあります。
その理由を見てみると、平安時代に生まれてみたいと思う人のほとんどが「貴族」に生まれることを前提に考えていることが分かります。しかし、平安時代に生まれたからといって貴族に生まれるとは限りませんし、むしろ可能性は低いです。いつの時代もそうですが、貴族は人口構成のほんのわずかで、大半が庶民です。
また、平安貴族になりたいと考える人の中には「雅な暮らしをしたい」「和歌を詠みながらゆったりと暮らしたい」と考えている人もいますが、平安貴族といえども仕事をしていますし、私たちがイメージするほど優雅な生活ではありません。
本記事では、平安時代の暮らしにおける10の苦労をピックアップしました。平安貴族の暮らし、あなたにできますか?
平安時代にタイムスリップしたら、あなたは平安貴族の生活に適応できる?
平安貴族の生活における10の苦労を見ていきましょう。
①超朝方生活(3~4時頃に起床)
平安貴族の朝は早く、3~4時頃に起きます。男性貴族は宮中で基本的に働いているので、定時までに出仕するためにも早起きが必須です。
また、出仕までに行うべきこともあるため、屋敷を出る直前まで寝ていることもできません。
ただし、平安貴族は19時頃には寝ていたといわれているため、睡眠時間は十分に確保できていたと思われます。
②貴族といえども仕事は基本的に必須(宮中勤務)
平安貴族の始業時間は6時頃だといわれています。労働時間は5時間ほどで11時くらいには仕事が終ったといわれていますが、階級や役割によっても異なりました。中・下級貴族の労働時間は現在の会社員と変わらなかったと考える見識者もいます。ちなみに、仕事内容は会議参加や事務作業、帝のボディーガード、行事の遂行などです。ただし、これらの業務は男性貴族に限られます。
女性貴族の中には女房として宮仕えする人もいました。女性貴族は屋敷の奥でひっそり暮らしているイメージですが、全員が働いていなかったわけではありません。
③夜勤(宿直)がある
現代においても夜勤がある職業は多くありますが、平安時代にも宮中の防犯対策などを目的とした夜勤がありました。夜勤は16時頃から始まりました。頻度は4日に1回ほど。
④飲み会(宴会)や行事の運営など、内向的な人が苦手とする業務が多い
平安貴族は宴会をよく開いていました。最近は、若年層を中心に職場の飲み会が苦手な人も多く、参加を特別な理由なく断る人も多いんだとか。平安貴族にとって宮中(職場)での人間関係は出世、つまり我が家の将来にもかかわるため参加は必須でしょう。
また、貴族は宮中の行事の遂行にかかわり、参加する機会は年齢を問わず多くありました。先週の『光る君へ』では田鶴(三浦綺羅)と巌君(渡邉斗翔)が詮子(吉田羊)の四十を祝して、小さなからだで舞を披露していましたが、史実においても彼らは舞っています。
⑤トイレはおまるのようなもの
平安貴族は樋箱(ひばこ)というおまるのようなものに排泄をしていました。排泄物は女童などの使用人が片付けます。
女性はトイレをする際、男性以上に大変だったと思います。髪は背丈ほどあり、十二単を着ているので容易に動けません。女房が姫の排泄をサポートし、袴を脱がせ、長い髪が邪魔にならないようによけていました。
⑥食事は基本的に味付けされていない
平安貴族たちの食事と現代人の食事はさほど変わらないのかもしれません。平安貴族もごはんとともに魚、貝、野菜、果物などを食べていました。ただし、都は海から離れていたため、都で暮らす貴族には干し魚が主に出されたといわれています。
当時の食事に味付けは基本的にされておらず、それぞれが添えられた塩などをつけて食べていました。
⑦男女でできる遊びが違う
平安時代は男女でできる遊びが異なりました。
例えば、蹴鞠は男性の遊びなので、女性はできません。また、物語(ノンフィクション)は基本的に女性や子どもを対象にしていました。
⑧幼い頃から性別に応じた英才教育を受けなければならない
男子は7~8歳頃から漢文を学びます。学問は出世の近道と考えられていた時期もあるため、我が家の将来を担う者として勉学にいそしんでいました。13~16歳頃になると大学寮に入り、学ぶこともできます。大学寮での成績は官位にかかわるため、プレッシャーもあったでしょう。
また、女子は和歌や習字、楽器などを女房から習っていました。これらの上達の度合いは婿取りにもかかわることです。また、10歳前後から『古今和歌集』の書き写しなどの教育が始まります。
⑨女性は好きな男性に自ら会いに行けない
平安時代、男女のやりとりは主に文(手紙)でした。
男性が気になる女性の屋敷を訪れることもありますが、女性が男性の屋敷を訪れることは認められていません。思いを寄せる男性から文の返事がなく、我が屋敷への訪問もないからといって様子を見に行くことはできませんでした。
⑩自分のペースで入浴できない
平安時代、入浴の頻度は5日に1回ほどでした。
当時、物事を占いで決めることが多くありましたが、入浴日もその1つでした。
また、湯ぶねにつかる文化は江戸時代以降に広まるため、平安時代は蒸し風呂のようなスタイルが一般的でした。
参考資料
繁田信一『平安貴族 嫉妬と寵愛の作法』ジー・ビー 2020年
晋遊舎『【完全ガイドシリーズ380】紫式部完全ガイド』晋遊舎 2023年
≪アメリカ文学研究/ライター 西田梨紗さんの他の記事をチェック!≫
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