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DAIGOロスから「一緒に老後を過ごせる相手がほしい」、漫画家・影木栄貴さんが語る「50歳結婚のススメ」(中編)【インタビュー】

OTONA SALONE / 2024年8月26日 6時32分

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA刊)を出版した漫画家の影木栄貴さん。DAIGOの姉、内閣総理大臣の故竹下登の孫としてとしてご存知の人も多いと思います。10代でBL漫画に目覚め、自他ともに認める「腐女子」だった影木さんが、50歳を目前にして結婚を意識し始めた理由、年齢を気にせずアグレッシブな婚活の結果つかみ取るまでの道のりについて、お伺いしました。

 

<<【前編】「母の呪い」で30歳まで経験なし。団塊世代ジュニアの「高齢処女」にも届けたい、「50歳婚も楽しいよ」【インタビュー】

 

 

失敗を繰り返してやっと見つけた最良のパートナー

 

――40代後半からのパートナー探し、一般的には「いい男性はすでに結婚している」「難ありな男性しか残っていない」と言われることもあります。

そんな中、影木さんの旦那様は本当に人柄が良いんだな、とエッセイを見て感じました。ズバリ「いい男」をつかまえることができたのは、何が理由だと思いますか?

 

私も最初から成功したわけではありません。実はエッセイには深く触れていないのですが、夫と出会う前に2人の男性と交際していた経緯があります。2人ともバツイチで、1人は前妻との間に子どもがいたこともあり、金銭的に不安な面がありました。お金がないので、デート代はほぼ私が払っていましたね。あとは、ヘビースモーカーだったり、大酒飲みだという点でも、あまり合いませんでした。

 

そしてもう1人は、性への考え方の不一致。そういう部分はお互い歩み寄ることも難しいので、長続きはしませんでした。

 

そんなふうに、過去の経験を踏まえて反省して婚活した結果、現在の夫に出会えたのだと思います。彼はバツイチですが子どもがいないので金銭面への不安はないし、タバコやギャンブルはしません。

 

やはり人は過去からしか学べないので、がむしゃらに婚活をする一方で、失敗を繰り返さないように慎重に見極めた結果ではないでしょうか。

 

20代と争おうなんてナンセンス。目的の違いを明確に

 

――結婚を焦っている一方で、「大恋愛をしたい」「運命の出会いを待っている」という女性もいます。妥協したくないというか……。

 

ぶっちゃけ、40歳以降の婚活においては、若い女性と比べて自分の女的価値が下がっているということを自覚しつつ動くべきだと思います。40代より20代の女性が好きという男性が多いのは事実。だって私から見ても20代の女の子はかわいいですもん(笑)

 

そもそも40代の婚活において、20代の女子と同じステージに立とうとすることが間違っています。だって20代女性は、これから80年一緒に生きる人を探さないといけないんですよ。かつその人は父親に適しているかも見極めないといけません。

 

40代50代は、状況が全然違いますよね。すでに充実したおひとり様生活をしている女性も多く、仕事も持っている。「ちゃんと稼いでいる大人の女性が魅力的」ととらえてもらえる市場に行けばいいんですよ。20代と同じお見合いパーティーに行ってもダメ、というだけ。

 

それに40代50代が婚活する最大の理由は、「一緒に老後を過ごせる相手がほしい」ということ。そう考えると、「好き」や「尊敬できる」という感情も大切ですが、「生涯のパートナーとして自分と合うか」ということも大切です。そこには、金銭感覚の価値観や性の一致も含まれます。

 

 

――婚活を成功させるには、たくさんトライすることも大切ですか。

 

そうですね。私も毎回「この人なんじゃないか!」と思って付き合ってみてはダメになる、ということを繰り返してきました。

 

もちろん1人目に付き合った人がハマればすごくいいことです。ドラマチックで最高です。でもそういった出会いができないなら、妥協せず、いいパートナー見つかるまで頑張った方がいいかなと思います。運命の人は一人ではありません。生涯のパートナーと出会うまで粘ってほしいですね。

 

 

――ちなみに影木さんは旦那さまと出会ってすぐに、影木さんの方から「付き合いませんか」と告白しました。なにか決め手はあったのですか?

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA刊)より

 

1回目から「付き合おう」っていうのは、私の場合毎回そうなんです(笑)。毎回運命を感じてしまうタイプなので。なので、彼だけに特別なものを感じたわけではありません。

 

しいていうなら、お互い老後の不安を抱えていた、ということが一致した点でしょうか。私はエッセイにも書いた通り、40代後半で実家住まい、家事全般を母にやってもらっていました。そして2016年に仲のよかった弟のDAIGOが結婚をするわけです。

 

すっかりDAIGOロスになった私は、両親もいずれいなくなるという現実に気づいて焦って婚活を始めます。一方夫もその時期に体調を崩して寝込んでいたことがあり、この先ずっと1人でいることに不安を感じでいたようなんです。

 

そんなタイミングで2人が出会ったものですから、「老後を一緒に過ごすパートナーがほしい」という点では完全一致ですよね。

 

ほかにもいろいろありますが、まずはそこが2人を近づけたきっかけかなと思います。

年齢を言うのが恥ずかしいのは生理の話を恥ずかしがるのと同じ

 

――影木さんは40代後半から婚活を始めたわけですが、自分の年齢をマイナスポイントととらえることはありましたか?

 

全然! よく女性に年齢を聞くのは失礼とか言うじゃないですか。私にはそれが一切わからなくて。自分からも、興味がある人には男女問わず「おいくつですか?」って聞いてしまうくらいなので。

 

私からすると「生理の話は恥ずかしい」とか、そういうのと同じラインで年齢の話を恥ずかしいと思い込んでいるのではないかと思っています。それこそ思い込みなんじゃないかと。

 

私は今52歳ですが、「この年齢までこんなに一生懸命働いてきました! 一生懸命働いているうちにこんな年齢になってしまいました」という気持ちです。逆にこの年齢までバリバリ仕事を続けてこられているのは、かっこよくないですか!? 私はそう思っているので、年齢が恥ずかしいという考え方がよくわからないんです。

 

――そう思えるマインドはぜひ見習いたいです。

 

自分自身が年齢をまったく気にしないから、婚活中は年下にもガンガンアタックしていましたね(笑)。10歳下の男性にも「私があなたの生涯のパートナーになる可能性はありますか?」と聞いて、「あなたのことは嫌いではないのですが、やっぱり子どもがほしいので、すみません」と言われたたり(笑)

 

そりゃそうですよね、若い人は子どももほしいし。そうやって何度も体当たりと失敗を繰り返して、今のスタンスに落ち着きました。

 

50歳になったら本当におもしろい

 

――現在52歳になった影木さんですが、毎日は充実していますか?

 

私、みんなに言っているんですが、50歳になったら本当におもしろいですよ。まず年齢を言うだけでみんな驚きます。その反応が楽しくて、逆に自分から言いまわりたいくらい。

 

実際今どきの50代はとっても若いですよね。イメージしている50歳と実際の50歳は全然違う。みなさんも年齢に臆することなく、50代をどんどん楽しんでほしいと思います。

 

>>【後編】

 

<<【前編】

 

 

親の言うことは絶対じゃないって気づいたのは28歳。婚前交渉をダメだと思っている腐女子が40代になり、婚活・結婚するまでの道のり。自分では動き出せないあなたの背中を、少しだけでも押してくれる、そんなエッセイです。

『50婚 影木、おひとり様やめるってよ』(KADOKAWA刊)

■影木栄貴(えいき・えいき)

漫画家。1996年『運命にKISS』(新書館)でデビュー。以後、少女漫画、BL漫画、百合漫画、エッセイ漫画などで活躍中。現在は原作・原案を多く手掛ける。代表作『LOVE STAGE!!』(KADOKAWA)はアニメ化、映画化、タイではドラマ化もされた。母方の祖父は第74代内閣総理大臣の故竹下登、弟にBREAKERZのボーカル・DAIGO、義妹は北川景子。

 

≪ライター 皆川知子さんの他の記事をチェック!≫

 

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