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「婚活」と「お片づけ」に相関関係あり? 気になる彼の「モノが多い部屋でガッカリした」発言で、大切にすべきものが見えた

OTONA SALONE / 2024年8月13日 21時0分

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。

今回は、モノとの付き合い方が対照的な二人の女性の婚活ストーリーを紹介します。

 

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しております。

働く女性の婚活百景 #20 前編

「ずいぶんモノが多いね」ミニマリストの彼の指摘で一念発起

shutterstock.com

当時のN世さんは、外資系企業に勤める31歳。

学生の頃から「いつか海外で仕事をしてみたい」と思っていましたが、今の仕事はやりがいがあるし、年々責任も重くなってきます。忙しい毎日に追われるうちに、海外で働くことの現実味は薄れていきました。

それよりも、学生の頃から住んでいるアパートが手狭になってきたので、もう少し広いところへ引っ越したいというのが、N世さんの目下の希望です。

あるとき、職場の仲間4人で食事をしたあと、近くのN世さんの家で軽く飲み直そうという流れになりました。その中には、N世さんがちょっと気になっている同僚もいます。こんなこともあろうかと、家を出る前にひと通り掃除をしてきてよかった、とN世さんは胸をなでおろしていたのですが…。

「ずいぶんモノが多いね」気になっている彼にそう言われて、N世さんはひそかにショックを受けます。「オフィスのデスクはきれいだから、家もスッキリしているのかと思った」と彼に言われ、N世さんは暗に「ガッカリした」と言われたとように感じたのす。

「そう? うちもこんなものだよ」とよく遊びに来ている同期の女性がフォローしてくれたのもむなしく、彼の口から思ってもいなかった事実が明かされます。

「うちはモノが少ないから、そう感じるのかもしれない。彼女もオレもミニマリストだから」缶ビールを持つ手が止まるN世さん。ちょっと「いいな」と思っていた彼に一緒に暮らしている女性がいることを知り、二重にショックを受けたのでした。

 

その週末、N世さんは、何かのスイッチが入ったかのごとくむきになって部屋を片づけました。何年も着ていない高かった服やヨレヨレの下着、痛くて履いてない靴、置きっぱなしにしている小物や枯れた観葉植物、いつか読もうと積んである本や壊れたままのプリンター。これらを処分しただけで、部屋が一気に広く明るくなったように感じられます。「これなら、広い部屋に引っ越す必要もないな」久しぶりに表れた部屋の四隅に掃除機をかけながら、N世さんは心の容量まで広くなったような気がしました。

片づけの効果は、部屋と心が広く感じられるようになったことだけではありません。一つひとつのモノを手に取り、「これ、使ってる?」「これから先も使いたい?」と自分に問いかけているうちに、自分にとって必要のないモノがはっきりしてきたのです。モノが少なくなったことで、それまでどこかに埋もれていた「好きなモノ」や、「大事にしていること」が浮かび上がってくるようでした。

 

 

部屋を片づけたことで埋もれていた「夢」が浮かび上がってきて

shutterstock.com

週末の丸々2日間をかけて集中的に部屋をスッキリさせたことで、N世さんの中で何かが変わりました。日々の生活に追われて忘れかけていた「海外で仕事をする」という夢が、再び浮かび上がってきたのです。N世さんはメキシコが大好きで、何度か旅行で訪れています。いつかメキシコで暮らしてみたい」と、スペイン語の勉強をしていた時期もありました。モノを整理したことで、N世さんはかつての夢を鮮明に思い出したのです。

こうと決めれば、行動力のあるN世さん。メキシコシティーにある日系企業への転職活動を始めて、就職を決め、就労ビザを取得する手続きを進めました。

1年もたたないうちに、N世さんはメキシコへ旅立ちました。そして、約4年間の滞在を満喫して、帰国しました。

メキシコで勤務していた企業の日本にある本社に採用されたN世さんは、東京に小さなマンションを借りました。メキシコへ引っ越したときにほとんどのモノを手放したので、持ち物はスーツケースに収まるほどしかありません。広い家は必要ありませんでした。かつて「ずいぶんモノが多いね」と言われた頃とは、まるで別人です。

 

35歳になったN世さんの次の計画は、パートナーを見つけることです。そこで、独身の同世代が集まる場には、積極的に顔を出すようにしました。

ある晩、婚活パーティーに参加したときのことです。どこからか「メキシコ」という単語が聞こえてきました。声の主をたどると、参加者の一人がメキシコの話をしています。穏やかな雰囲気の彼に好印象を抱いたN世さんは、「私、最近までメキシコに住んでいたんです」と話しかけました。

すると、「先月、メキシコシティーへ行ってきたんです」と彼。お兄さんの家族がメキシコに駐在しており、観光を兼ねて遊びにいってきたのだそうです。話題は尽きず、二人は意気投合。そのまま交際に発展し、出会って半年後には入籍しました。

現在は、お子さんが産まれて賑やかな毎日を送っています。家族が増えてもモノを増やさないように気を付けているのだとか。仕事と育児に追われる日々でも「忙しくてイライラすることもあるけれど、ふと家族がいるって幸せだなって思います」と話してくれました。

 

 

▶この記事の【後編】を読む▶ もう一人の女性のモノとの付き合い方と婚活の関係についてお伝えします。「推し活」にハマりすぎてしまった彼女、どうなってしまうのでしょうか?__▶▶▶▶▶

 

 

 

≪アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤友美さんの他の記事をチェック!≫

 

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