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45歳手取り21万円、不倫歴10年…。航空会社スタッフが見た地獄とは(前編)

OTONA SALONE / 2024年8月14日 18時30分

「不倫でもいい、彼が本当に心落ち着くのは私と一緒にいる時だけだから」

長い期間同じ人と不倫を続けている女性はこう自分に言い聞かせているのかもしれません。でも、そのカレ、妻と別れるから一緒になろうとは決して言い出しませんよ。

 

家庭を壊すつもりはないが、お前も好きで離したくない。そんな勝手な男性が多いのです。

不倫が長く続く場合、女性サイドは口が堅い傾向があります。慎重に秘密を守ってきたため、友人すらその関係を知らないことも多いのです。男性側も細心の注意を払い、家族サービスを怠りません。なので、妻に浮気の疑念を抱かれたことすらないのです。

 

45歳、出産が難しい年齢になり、これからの人生を自分と向き合って考えようと相談に来られたシオリさん。友達にすら言ったことのない彼との関係を淡々と話してくださいました。

■35歳、同窓会で運命のように再開した男。関係は急速に…

中学の時ほのかに恋心を抱いていてたサトシ。きっとお互い両想いでしたが、彼は卒業と同時に遠い場所に引っ越してしまいました。その後は音信不通に。

 

短大卒業後、シオリさんは地元である地方の県庁所在地で、念願の航空業界の地上職、昔でいうとグランドホステスになりました。そこそこモテたので彼氏はいたものの、結婚までは至りませんでした。

 

35歳の時、中学卒業20周年記念に同窓会が開かれ、そこシオリさんはサトシと再会します。目が合うとどちらからともなく近づき、「元気だった?卒業式以来だね」。お互いの学生生活、仕事の話がはずみました。酔いも回り、会がお開きになるころ、サトシは「卒業式の時言いそびれたことがあったんだ」とシオリさんに告げます。「好きっていえばよかったな」シオリさんのドキドキはますます高まりました。

 

お互いそう遠くない場所に住んでいることがわかり、たまに食事をするようになりました。両想いだったサオリさんとサトシが男女の関係になるまでにそう時間はかかりません。サトシには5歳年下の妻と4歳、2歳の女の子がおり関係は良好、それはシオリさんにも伝えていました。それでも自分しか知らない小中学校の思い出を楽しそうに話すサトシを癒したい、自分もそれで幸せとサオリさんは思っていたのです。

 

月に数回サオリさんの自宅で夕食を食べて一緒にお風呂に入り軽く眠り夜中に帰るサトシ。年に1回は出張先にシオリさんが出かけ、一日長く出張ということにして旅行も楽しみました。たまに見せてもらう家族写真にはないサトシの屈託のない笑顔。でも、私に向ける笑顔は私だけのもの、それでシオリさんはよいと思っていました。

 

ところが、そんなシオリさんをコロナ禍が襲います。2020年3月以降、世界は予想もできなかった状況に陥り、航空業界は自宅待機が続きました。幸いにしてお給料は出たものの、自宅でずっと一人。誰もいない。これからのことを、あらためて考えてみて不安になりました。

次ページ▶▶ボーナスがゼロに。「私は最後にはひとりになる」そう悟ったシオリさんが相談に行った先とは

 

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