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猛暑でも少しずつ秋の気配。立秋の時期に「この色の食材」を食べておいて!【田野岡メソッド・二十四節気のかんたん養生】

OTONA SALONE / 2024年8月25日 14時30分

こんにちは、再春館製薬所の田野岡亮太です。

私は研究開発部に属し、さまざまな商品に携わってきました。その過程で、たとえば漢方原料が土地土地で少しずつ性質を変えること、四季のうちでも変わることを知り、やがて人間の心身そのものが気候風土に大きく影響を受けていることに深い興味を持つようになりました。中医学を学び、国際薬膳調理師の資格も獲得、いまもまた新たな活動を続けています。

1年に二十四めぐる「節気」のありさまと養生について、ここ熊本からメッセージをお送りします。

 

【田野岡メソッド/二十四節気のかんたん養生】8月編下

お盆が明けると、少しずつ秋の気配を感じます

お盆の期間を越えて、ベタッとした湿度が少しずつ抜け始めていますね。昼間の太陽の陽射しはまだまだ強いものの、朝晩は少し気温を低く感じられるように。気温の変化を感じて“過ごしやすく”なりはじめるのもあと少し。夏の間頑張り続けた“脾”の機能のバランスを健やかに保ってあげてくださいね。

 

涼しい空気を感じられるようになると過ごしやすくなるのですが…。脾の機能は夏の暑さと苦手な湿度に耐えながら消化活動を続けてきたので、突然涼しい空気を感じると、これまでと対応が異なってくるのでバランスを崩しやすくなってしまいます。そのため、夏のいちばん最後は脾のコンディション調整が重要。脾の働きを健やかに整えてくれるひとつに「黄色い食材」があります。

 

脾をいたわってくれる「黄色い食材」を大切に!

 

自然の甘みを感じられる黄色い食材のひとつとして「とうもろこし」をおすすめします。とうもろこしは梅雨の頃から残暑の頃までの夏の間、ずっとスーパーに並んでいます。梅雨の時期には「身体の津液(しんえき)のめぐりを良くするためのお茶」として紹介させていただきましたが、残暑の今は「自然の甘み」が脾の機能のコンディションを整えてくれるのでおすすめです。夏祭りの夜店で食べる焼きとうもろこし、ご家庭で午後のおやつに茹でとうもろこし。様々なシーンでとうもろこしが脾の機能を助けてくれていることを願っています。

もうひとつ、「もちきび」をおすすめします。雑穀に分類されていますが、“雑”なんて文字で呼ぶのが申し訳なくなるぐらい“脾”の働きをサポートしてくれる優れた食材です。炊いたもちきびをサラダにかけて食べるのも良いですが、簡単なのはお米の炊飯時に一緒に混ぜること。ほんのり黄色づいた“きびごはん”になります。バテがちなこの時期ですが、バテとはつまり消化機能の低下なので、脾の機能を助けてくれるもちきびは、まさに今から秋にかけての嬉しい食材です。

このほかには、かぼちゃの甘みもおすすめです。

 

朝顔はもともと薬として日本に入ってきたそうです

小学生の夏休みの後半になると花を咲かせてくれる朝顔。朝顔はもともと、その種が「牽牛子(けんごし)」という生薬として日本に入って来たのですが、下剤効果が強すぎて日本人にはなじまなかったそうです。その花があまりにもきれいに咲くので、いつのまにか観賞用として花を楽しむようになったそうです。そんな経緯があって、今では小学生の夏の観察日記の定番になったのですね。

 

そろそろ涼しい風が吹き始めるでしょうか。少しずつ秋のお話に移りたいですね。

 

≪OTONA SALONE編集長 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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