なりたい自分と本当の自分。「みんなに好かれたいのに」「私ならもっとできるのに」理想とのギャップに苦しむ人が辞めるべき、考え方のクセ
OTONA SALONE / 2024年9月8日 16時30分
「自己愛」という誰でも持っている、ある種のナルシシズムを適正に保てるようにするには、どうしたらいいのでしょうか?
過去にこだわり続ける人は、自分自身が過去に受けたひどい仕打ちや、辛かったことを忘れられず、「あのことで、私がこうなってしまったんじゃないの⁉ あの人(もしくは、あの人たち)が悪い!」という、他に責任転嫁するという外罰的な思考になってしまいます。外罰的思考自体が悪いわけではなく、それが「いつも」になってしまうと危険です。若干厳しめに言えば、責任転嫁がさらに進んで責任放棄になってしまうのです。
なぜ責任を放棄してしまうのか?
過去にこだわりすぎる自己愛の強過ぎる人は、自負心もしくはプライドだけが高すぎて、「こんなに優れた私が、うまくいかないはずはない!これは、私以外のものに責任があるに違いない!」と思い込んでしまいます。そうなると、過剰な自己愛、ナルシシズムの壁に突き当たることになります。
現実との折り合いの付け方は?
自己愛自体は誰にでもあって、むしろ生きていく上での糧でもあるのです。自分自身を愛することができなければ、他の誰かを愛することもできません。さらに生きていく気力も湧き出ません。
自己評価が低過ぎるのは問題ですが、自己評価が高すぎて「私は他の人とは違う特別な存在!」と思っている人は、自己愛が過剰なナルシストなのです。しかし、これが表に出過ぎると社会的に受け入れられることが難しくなってしまいます。だから私たち自身の脳は、その自己愛を抑制する力を持っています。つまり自己愛は、本人の心の無意識の中では強烈に存在していても、多くの人は自分自身では気づかないようになっています。しかし、自己愛が強過ぎる人は、仕事や人間関係などでトラブルになり、受け入れてもらえなかった時には、現実と深層心理の強い自己愛がぶつかるようになり、「こんはずじゃない!私がこんなにダメなはずがない!」という強い葛藤が出てきてしまいます。この時、本人にとっての心の状態はとても苦しいものになってしまうのです。
その時の対処法は!?
それは、私たち自身のそれぞれの個性に関わっています。精神的な防衛本能(無意識に自分自身が傷つかない心理的なメカニズム)に関係しています。これは自己愛を守る、ある種の防壁のようになっています。だから、「適正」な自己愛と防衛本能自体は、心理的には、大切なものになっています。
自己愛が強過ぎる人の場合は?
そういう人は自己イメージが高すぎ、言い換えればプライドが高すぎて、大きな心の問題になります。しかし、過剰な自己愛を抑えるための、防壁をいくつも造るわけにはいかないので、ひとつの大きな壁をとても高く造らなければいけなくなります。しかし高過ぎる防壁は、大きなトラブルがきた場合の波が来た時には役に立ちますが、いつもは暖かい太陽の日差しを遮ることになってしまいます。自己愛の強過ぎる人にとっては、その弊害は精神的にマイナス面が大きすぎて混乱してしまうのです。
▶続きの【後編】では、どうすれば過剰すぎる自己愛に振り回させれずに、背伸びしすぎないで今の自分と向き合うことができるのかを、引き続き、心理カウンセラーの岡部愛さんに語っていただきます。__▶▶▶▶▶
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