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朝ごはんに「バナナ」と「キムチ」、どっちがやせると思う?(前編)【オートミールブームの仕掛け人・大妻女子大学教授に聞いた】

OTONA SALONE / 2024年10月17日 20時45分

ダイエットのキーワードとして今外せない「腸活」。

「腸活をするなら食物繊維を積極的にとるべし!」と知っている人は多いですよね。そんな食物繊維にもさまざまな種類があることをご存じですか?

 

近年、登場した注目のキーワードが、「発酵性食物繊維」です。「バナナ」vs「キムチ」の話もこれに深く関係します。

 

オトナサローネでは、更年期世代である読者にこそダイエットや健康の観点から「腸活」が必要!ということで、日本美腸協会の主催したトークイベント『腸の力がアップする美腸食革命』に潜入。取材を敢行しました。

 

「『発酵性食物繊維』って、どこかで聞いたことがあるけれど、実際どのようなもの?」などさまざまな疑問について、イベントに登壇していた大妻女子大学家政学部食物学科 青江誠一郎教授が解説します。日本のオートミールブームの仕掛け人ともいわれる先生の貴重なお話は必見!

 

食生活が偏りがちな日本人。善玉菌を増やす栄養素が足りてない!?

大腸には500~1,000種類、40兆個以上の腸内細菌が生息しています。腸内細菌は、体に良い働きをする「善玉菌」、悪い働きをする「悪玉菌」、どちらにも属さない「日和見菌」の3つに分類されています。

 

腸内環境をバランス良く保つには、善玉菌を増やして、悪玉菌を増えにくくすることが重要です。しかし、多くの日本人は食生活が偏りがちで、善玉菌が増えるために必要なエサとなる栄養素を、十分に腸内へ届けられていません。

 

体脂肪を減らし、代謝もアップ!善玉菌をエサに「短鎖脂肪酸」を生み出す

善玉菌のエサとなる栄養素の代表が、「発酵性食物繊維」です。ひと言で食物繊維といっても発酵性に違いがあり、高い発酵力を持つ種類もあれば、ほとんど発酵しない種類もあるのです。

 

発酵性食物繊維の特徴は、善玉菌にエサとして食べられて発酵し、善玉菌の増殖をサポートすることです。それだけでなく、腸内細菌が代謝・分解される過程で全身の健康維持に役立つ「短鎖脂肪酸」を生み出すこともできます。

 

「短鎖脂肪酸」について、言葉だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。「短鎖脂肪酸」は、主に「酢酸」「酪酸」「プロビオン酸」の総称。腸内で吸収されると脂肪の蓄積を抑えて、体脂肪を減らすことが期待される成分です。そのほか、基礎代謝を高める、免疫力をアップさせるともいわれています。

 

例えばバナナとキムチを比べると、発酵性食物繊維と発酵食品という違いがあり、バナナの方が短鎖脂肪酸を生み出し、やせやすいのです。

 

▶▶次のページ ダイエットを助ける!バナナ以外の「発酵性食物繊維」の代表食材は!?

 

≪ライター 内藤綾子さんの他の記事をチェック!≫

 

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