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全治7ヶ月の大事故、社員の横領。倒産寸前に!「生き地獄」から得た、「しあわせに生きる」ための思考法

OTONA SALONE / 2024年8月28日 21時1分

自ら「何の取り柄もない普通の専業主婦だった」と話す原さん。主婦からの再就職のための面接を30社受けて全て撃沈!「働く場所がないなら自分で作ろう」という思いから起業したのが現在の成功のルーツです。事業はどんどん拡大し、今や年商は5億超えというから驚きます。

現在では女性起業家として日本各地でセミナーも開催。毎回、原さんに憧れる多くの女性が参加し大盛況。

◀この記事の【前編】を読む◀『「こんなにも必要とされていないのか…」再就職しようとして30社の面接落ち! 撃沈の専業主婦から、年商5億の起業家になれた理由』__◀◀◀◀◀

 

>>>次ページ:起業から10年目に訪れた「悪夢」!

しかし、ここまで来るのに、順調なステップばかりだったわけではありません。

起業して10年目。仕事も軌道に乗ってきたタイミングで、悪夢のような災難が降りかかりました。

「出張で、福岡から熊本に向かって高速を運転していた時のことです。雨で車がスリップし、壁に激突するという大事故を起こしてしまいました。あの時、時速100キロは超えていたはず。一命は取りとめたものの、全身骨折だらけで熊本で緊急入院することになりました。不幸中の幸いだったのは、同乗者も対向車もいなかったことですね」

 

「すると、そこから会社があれよあれよと傾きかけ始めてしまったのです。いちばんの理由は、社長代理がいなかったから。当時10人のスタッフを抱えていて、皆とコミュニケーションを取れていたとは思うのですが、あらゆることの決裁権を含め、全責任を私一人が持っていました。現場で判断する人間がいなかったので、会社がまわっていかなかったんですね」

「当たり前ですが、会社が動かないから収入はなくなります。でも、人件費や固定費の支出は変わらない。このままだと会社は資金的に4ヶ月ももたないと自分で気づいていました。でも私は全治7ヶ月で、固定された身体で天井を見上げるだけの日々。何もできなくて…。生き地獄のような日々でした」

「しかも、会社の状況が悪くなると、どんどん物事が悪い方向に進むんですよ。それまで近づいてきた、親切だと思っていた人たちがサッといなくなり、銀行からは突然融資の全額返済を求められたりと、八方塞がりです。人が離れていき、人を信用できなくなり、倒産の危機が目の前に。身体は動かず寝たきりだけど頭はちゃんと動いている。あの時は心まで壊れて鬱にならないようにと、必死で抗っていましたね」

事故から7ヶ月経ち、退院時に撮影した家族写真。さすがに意気消沈な面持ちです。

 

 

信頼していた従業員による横領も発覚!

そんな心身ともに打ちひしがれていた原さんに、さらなる災難が追い討ちをかけます。

「従業員による横領が見つかったのです。売上金がごまかされて社員に横領されていたことがわかりました。本当にショックでしたね」

 

原さんは当時のことを振り返ります。

「でもね、それも全て私が原因なんです。従業員の暮らしも守る立場でいながら、私が不在でも会社がしっかりまわせる仕組みづくりを怠っていたのです」

「その頃、自分の器以上に売上が大きくなりすぎていました。その規模のわりには会社はお粗末な仕組みしかなくて。このままじゃダメだって薄々わかっていたのに、今、目の前にあることを頑張っている!という充実感で問題を誤魔化していたんです。
運が悪かったとかじゃなくって、自分が巻き起こしたことなんですよ。全部自己責任」

 

原さんは入院中とはいえ、経営者として責任を果たさなければなりません。ともかく、従業員の暮らしを守るためにも倒産だけは防ぎたい。その思いから、上半身が動くように快復すると、すぐに業務の見直しを始めました。

「徹底的に、出ていくお金を抑えるところから始めました。ベッドの上で不動産と家賃交渉もしましたし(笑)」

そして原さんは入院中に新たな法人の仕組みづくりにも着手。退院するまでに売り上げを立てることにも成功し、なんとか倒産を免れることができました。

「本当の意味で経営が安定するには、そこから2年はかかりました。取引先からの信頼も失ったし、綱渡りのような日々でメンタル的にも不安定な時期でした。でも、あの事故が起こったことで、現在の会社の基盤となる仕組みをつくるきっかけができたのです。

会社を作り、人を雇うことは、社員を守ることでもあり、社会やお客さまへの全責任を負うことなんだと覚悟を新たにしました。気持ちの大転換のきっかけをもらえて、今となってはありがたいと感じています。事故をきっかけに私はリボーンできたのだと思っています」

その後も経営力を磨き、原さんの会社は今や年商5億以上という規模にまで発展しました。

 

 

成功への近道は、なりたい自分のイメージをはっきりさせること

大好きなドバイ旅行でひとコマ。行きたい旅行先は年間予定を立てて、スケジュールにあらかじめ書き込むそうです。

ところで、大事故や災難も好転させ、後に自分の自信のひとつに変えてしまうほど、プラスのエネルギーが充満している原さん。いったい、どうすれば原さんのようにいつもポジティブでいられるのでしょうか? そのヒントは?

「私は常に“先の私の人生は、誰が作るものでもなく、自分が作るんだ!”と信じています。
これは、起業してすぐの頃に読んだ、全ての自分に関係する物事は自分がイメージする世界を描くことから作られていくという内容の本がベースとなった思考術。
願いを紙に書いて部屋の目に入りやすいところに貼り、気づいた時に声に出して読んで、イメージを脳に刷り込むようなこともしています。
ほかにも、自分が希望する年表を書いて時々それを見直したり。人生は自分で決めたスケジュール通りに動いてるんだという感覚を大切にするようにしています」

「あと、何をするにしても自分が楽しくないといけない!脳は不快ではダメ。常にハッピーでいないと!

ハッピーな脳だといいアイデアも降りてくるし、同じようにハッピーな人とのご縁もできます。
そして、自分がハッピーでいられるようにするために、私は稼がないといけないんです(笑)。
経済的ゆとりがあれば、食べたいものを食べたり、行きたいところに行ったりと自分を喜ばせることができますからね」

仕事同様に、遊びも手を抜かない原さん。お金も時間の余裕も手に入れた今だからこそ、心に余裕が生まれ、新たなビジネスチャンスを手にすることができるのだそう。

願いを実現化させるために、原さんが実践されているように、なりたいことを書いた紙を壁に貼ってイメージを脳に刷り込むというというアイディアはぜひ試してみたいところですが、それを家族に見られてしまうのはちょっと恥ずかしい…。もう少し手軽な方法はありませんか?

「だったら手帳に自分の夢や理想をしたためておくのがおすすめです。手帳なら自分しか見ませんしね。これ、私もやってるんですよ!

私は毎年自分の手帳に今年やりたいことをリストアップしたり、自分がなりたいイメージビジュアルの切り抜きを貼るようにしています。手帳なら日に何度もペラペラみますよね。目に入るたびに自分の願いとイメージがインプットされますから」

例として手帳を見せてほしいとお願いすると、「恥ずかしいな」とおっしゃいながらも撮影を快諾してくださいました。下は原さんが「今年なりたい自分」のイメージスクラップのページです。

「ナオミ・キャンベルやビクトリア・ベッカムが、私のビジュアル的な理想像なんです。こんな格好をしたい!と思って、年頭に切り抜きを貼ったのですが、実はもう実現化しちゃってます。
日々見ているうちに同じようなドレスをどうしても着たくなって、例えば、自分で企画を立てて友人と着飾り、郷ひろみのディナーショーに行ったり(笑)」

ここではお見せできないのが残念ですが、手帳の左ページ右上、ナオミ・キャンベルが着用していたドレスに限りなく近い素敵なドレスを着て、満面に笑みを浮かべた原さんのドレス姿の写真を拝見させていただきました。

なお、手帳には、ぼんやりとした願いではなく、はっきりさせておくことが重要なのだとか。それこそ写真などを使って、ありありとしたイメージをつかめるようなビジュアルを貼っておくのがポイントなのだそうです。

 

 

今後は女性や地域社会に対して、できること限りのことを貢献したい

女性の起業家仲間たちと一緒に。下段中央左が原さん。

原さんは起業した時、幼かった息子さんは、今はグループ会社の社長に。お嬢さんも大学卒業後に原さんの会社に就職。そして影でいつも支えてくださったというご主人も新たに事業を立ち上げられたそう。
家族皆がそれぞれに活躍し、原さんご自身も既にやりたいことはやり尽くした感があるように思えますが、仕事以外で何か目標や夢はあるのでしょうか。

「実は2か月程前に『ランクアップ福岡』という女性の社会奉仕団体を立ち上げたところです。活動内容は、子ども支援に特化したNPO法人のサポートなど。
現在、メンバーは約40名。起業家だけではなく、お勤めの方など、さまざまなスキルを持つ仲間が増えつつあるんですよ」

「ランクアップ福岡」のランチミーティングにて。

「もがいていた20代、
寝る間を惜しみ走り抜けた30代、
進化した40代、

そして、人生の折り返しを迎えた50代からは、私を経営者として育ててくれた地域社会への恩返し、関わる方々へ恩送りをしながら何を残し何を伝えていこうか?と思考が変化していきました。

私の座右の銘は
『人生は描いた通りに創ることができる』

何の取り柄のない普通の主婦だった私が、思い描いた通りに人生を歩むことができているのですから、みんな誰だってできることなのです!

これからも女性や地域社会に対して私ができること限りのことを追求していきたいと考えています」

 

 

≪編集者・ライター/出版戦略コンサルタント 松井元香さんの他の記事をチェック!≫

 

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