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「投資してみたいけど、不安なことだらけ」女性ふたりが立ち上げた、庶民のための「理想の資産づくりの場」とは

OTONA SALONE / 2024年8月23日 16時31分

最近の新NISAブームで、「投資信託」という言葉を耳にすることが増えました。初心者でも手軽に投資ができる金融商品というイメージだと思います。

とはいえ大切なお金を入れるのだから、投資信託がどんなものなのかを知っておくのは大切です。

本当に納得できる投資信託を自分たちで作ってしまった女性たちがいます。

ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の石津史子さんと、同じくファイナンシャルプランナーで税理士の中井朱美さん。2人とも大阪在住で、活動も関西中心。そして彼女たちが考えたファンドの名前が強烈です。「浪花おふくろファンド」と言います。

投資信託を作るというのは、実のところ、本当に大変です。まして金融業界で働いたことのない女性たちが、大阪で立ち上げる。どれもこれも前代未聞の出来事でした。2008年に設定され、今も元気に運用を続けている「浪花おふくろファンド」の強烈過ぎる誕生の物語を、中井朱美さんのインタビューでご紹介します。

 

【理想の投資信託を自分たちで作り上げた女性たちの物語①】後編

 

この記事の【前編】を読む◀ 実は投資信託の財産づくりは女性にあっている⁉ __◀◀◀◀◀

 

投資信託を手作りしてみたら……

よし、がんばろう! 2人はすばらしい意気込みでスタートしたのですが、あっという間に壁にぶち当たりました。投資信託は金融商品ですから、好き勝手に作って売り出すことはできません。最初に金融庁の認可をもらわなければならないのです。

独立系直販投信の先輩、さわかみファンドの澤上篤人会長の助言を受けつつ、さっそく金融庁通いが始まりました。先方もびっくりしたでしょう。金融業界未経験の女性たちが「浪花おふくろファンド」という名前をひっさげて乗り込んできたのですから。

「金融庁の担当者が呆れた顔で『誰がファンドをやるんですか?』と聞くので、私たちですと答えたら、『社労士と税理士が何でファンドをやるんですか?』と。投資は怖いなどと言われていて、なかなか広がらない。自分たちが住んでいる地元で長く信頼できる投信会社をやって、もっと投信を身近なものにしたい。月1万円ずつ、コツコツ積み立てをして、個人の財産づくりのお手伝いをしたいんです。そうやって一生懸命に言ったら、『あのね、準備とかいろいろあるんですけど、知ってますか』とか、厳しく言われるわけです」( 中井さん)

投資信託会社の本社というのは東京二十三区以外にはないし、地方で会社を興すなんて異例。

投資顧問業などをやっていて、すでに10億円くらい運用しているなど、実績がある人がここに相談に来る。あなたたちは金融業界出身でもないし、実績もない。

まさにないない尽くしの2人。このままでは投資信託設定なんか、夢また夢です。でも、意欲だけは力強い2人の姿を見て、金融庁担当者もかわいそうに思ったのか、いろいろと助言をしてくれたそうです。

投資信託法など、勉強すべき法律や作成する必要のある書類、ファンドの形態、運用方針などの基本。さらに会社に必要な人材として、内部監査をするコンプライアンス担当者、ファンドマネジャー、監査役が必要なこと等々。まさにやるべき事山積みです。

それでも鉄の意志で邁進した2人。人材探しから始まり、細かな経営計画を立て、金融商品取引法などの法律への対応も行い、スタートから約2年経った2008年4月8日、ついに「浪花おふくろファンド」を設定することができたのです。

友人知人に声をかけ、当初集まった資金は7000万円あまり。金融セミナーをコツコツと続けて、本当の長期投資を理解してもらい、少しずつ顧客を増やしていこう。ついに生みだした「浪花おふくろファンド」と一緒に成長しよう。熱い意気込みで運用がスタートしたのです。

大きな山を越えて、船出をしたファンドですが、実はこの後すぐ、恐ろしい出来事が襲いかかります。

なんとあの「リーマン・ショック」が起こったのです。未曾有の金融危機をどうやって乗り越えたのか。

 

 

続きは、明日16:30配信予定です。お楽しみに!

 

画像:Fotolia

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