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3高イケメンと結婚したのに地獄。「不倫に逃げるしかなかった」恐怖の新婚生活

OTONA SALONE / 2024年8月29日 20時0分

2024年に発表されたジェクスによる調査では「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか。」という問いに対して、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」の合計値は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。

 

浮気は「遊び」と思われがちですが、時には深刻な状況の中の「逃避行動」だったケースも。40歳の綾子さん(仮名)は5年前に元彼との不倫が夫にバレて、夫とも不倫相手とも別れる結果になりましたが、今でも後悔はしていないそうです。

 

【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯1】前編

同棲相手の浮気発覚で家を飛び出した32歳

「元夫とは、私が33歳の頃に結婚しました。32歳の頃、同棲相手の浮気が発覚して、家を飛び出して女友達の家に避難しました。福岡の親は『実家に帰ってこい』と言うに決まっているので頼れず住む家もすぐには見つからなくて……。意気消沈している私のために友達が開いてくれた合コンに、元夫が来ていたんです」

 

その頃、綾子さんは、大手百貨店に入社して10年目。「地元の福岡に帰ってきてほしい」という両親の願いを受け流しつつ、同期社員の学さん(仮名)と同棲生活を満喫していました。

 

「当時働いていた百貨店は待遇が良くて、夏休みが長かったんです。有給も併せて3週間ほど夏休みをとって、短期留学気分でハワイに滞在して帰ってきたら、部屋にピアスが落ちていました。さらに、彼が雑誌の『百貨店男子の飲み会コーデ』という企画に出ていて、『推薦者』として名を連ねていたのが、会社の後輩女子でした」

 

その女性と浮気をしたことを認めた学さんは、開き直って「その子のことを好きになったかも」と言い出したそうです。

 

「頭に来て家を飛び出して、友達の里代(仮名)の家に避難しました。里代は、かつて同じ雑誌で読者モデルをしていた10年来の仲で、東京のお金持ちのお嬢様でした。両親が投資用に買ったという2LDKに一人で住んでいたので『ビジネスホテルに行くならしばらくうちに来なよ』と言ってくれて」

 

2週間ほど滞在させてもらい、無事引越し先のワンルームマンションを見つけた綾子さん。 「証券会社で働いていた里代はすごくいい子で、私に同情してすぐ合コンを開いてくれました。そこに来ていたのが、外資系保険会社の営業をしていた元夫の翼(仮名)です。年は3歳年上でした」

 

翼さんは、長身でタレ目の、韓流俳優のように爽やかなルックスでした。

 

「もちろん好みはあると思いますけど、背の高いイケメンで高そうな時計をしていて、ジャンルとしては『港区男子』? すなおに『かっこいいのが来たな。今日は当たりだな』って思いました。向こうも同じ気持ちだったみたいで、飲み会の次の週には、恵比寿のイタリアンレストランでワインを飲んで、意気投合しました。今思うと、何をもって意気投合というのかは微妙ですが、多分彼が私の話に併せていたんだと思います。だって、蓋を開けてみたら、趣味も嗜好も何の共通点もないので……」

 

その日の夜に彼のマンションに泊まって、2人は付き合うことになったそうです。

 

 

幸せなはずなのに「祝福されない」結婚

翼さんと付き合うことになったと伝えると、里代さんは「展開早いね。よかったね」と喜んでくれたものの、時間が経つにつれ徐々に言葉を濁すようになったそう。

 

「優しい子なので『あんな奴やめなよ』とは言いませんけど、『本当にいいの? もう1回飲み会やるよ、今度は外資系証券会社の若いイケメン呼ぶよ』とか『言いたくはないけど評判があんまりよくないよ。彼の周りの人にいろいろ聞いてみて…』とか。私は、浮かれていたので少しムッとして『嫉妬かな』と聞き流していました」

 

ある時は思い余って、翼さん本人に、里代さんの言葉をやんわりと伝えたこともあるという綾子さん。

 

「彼は一瞬顔をこわばらせたものの、『俺は嫉妬されやすいからなぁ。里代ちゃんは俺に顧客を取られた誰かに、何か嘘を吹き込まれたんじゃない。俺は気にしないけど』と鷹揚に笑ってくれました」

 

その後、綾子さんの父親が福岡で会社を経営している「そこそこの資産家」だと知ると、彼が急に結婚を口にするようになったそう。

 

「彼自身はアメリカの大学を中退していて、当時は年収1,000万以上ありました。でも家庭環境は複雑で、実家の両親は離婚していて母子家庭育ち。『母親とも弟とも半絶縁状態』だと聞いて、私の父と母は、結婚に難色を示しました」

 

障害があると恋が燃えがちな30代。親を説得している段階で綾子さんは妊娠してしまい、しぶしぶ両親も結婚を許可。

 

「彼が家族と交流がないというのでハワイで二人だけで結婚式をあげて、福岡では老舗ホテルで両親と妹と『小さな結婚式』をしました。少し寂しかったですが『まぁできちゃった結婚だからこんなものかな』と、諦めました」。

夫の「裏の顔」を知ってしまい流産

北品川駅に近い彼の1LDKのマンションに移り住んだタイミングで、夫の「意外な嘘」が発覚します。

 

「結婚から2ヵ月ほど経った頃、夜中に彼のパソコンのキーボードが壊れ、私のノートパソコンを勝手に使ったみたいで。翌朝PCを立ち上げたらいきなり彼のアカウントのフリーメール画面が表示されました。『やばい見ちゃダメなヤツ。でもこれは私のせいじゃないしな』と、思わず目を走らせると、里代のメールアドレスが目に飛び込んできました」

 

メールを開くと、彼が半年ほど前に里代さんを恫喝していたことが発覚。

 

「彼のメールは目を覆うような内容でした。『僕の悪口を綾子に言っていると聞きました。誹謗中傷は社会人として考えられない悪事です。あなたがこんな陰湿な性格だと上司やお友達は知っているんですか? 僕の同僚は金融畑のアツくなりやすい連中も多いので誹謗中傷を続けるなら力を貸してくれるかもしれません。嫌がらせは辞めるよう忠告させていただきます』そんな文面で。里代は、『おっしゃることはよく分かりました。大人同士のことなのに、差し出がましいことを申し上げました。すみません。もう、干渉しないようにします』とだけ返信していました」

 

真っ青になった綾子さんは、翼さんを問い詰めます。しかし逆に、「人のメールを勝手に見るなんてどういうことだ」と、逆ギレされてしまいました。

 

「それがきっかけとは言いませんが、私は流産しました。私が実家に帰ろうとすると、彼は泣きながら私の手を取って、『自分は気が弱いので保険業界の荒っぽい男達に影響を受けすぎた。里代さんには謝罪して心を入れ替える』と謝ってきました。私は『顔がいいだけあってなんか韓国ドラマみたいだな』とぼんやり考えていました」

 

一旦は、翼さんを信じることにした綾子さん。翼さんは里代さんに着信拒否をされていたので、綾子さんが代わりに里代さんに、謝罪文を送信。

 

「里代は関わることに懲りたのか、強くは出ませんでした。でも、『私が口を出しすぎたのは本当なので、もういいよ。ごめんね。翼くんにはあんまり関わりたくない。でも、綾ちゃんこれだけは言わせて。綾ちゃんの頭でよく考えて、ご両親によく相談して。そのうえで幸せなら、私の勘違いなんでしょう』と。その言葉を、吸収できる自分だったらよかったんですけど…」

 

当時の綾子さんは、祝福されない結婚と流産のショックで、「プライドがガチガチに固まっていた」精神状態でした。 里代さんのメールを「なんか上から目線だな」と感じ、「見たくないメール」をすぐ閉じてしまいました。

 

▶つづきの【後編】では、里代さんの忠告ともとれるメッセージの意味を読み取れず、PCが閉じた綾子さんが不倫に走ることになる経緯と顛末をお伝えします。__▶▶▶▶▶

 

注記: 本作品は、実際の取材に基づいたセミフィクションです。 個人情報保護の観点から、一部内容に脚色や変更を加えています。

 

 

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