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「娘の婿が、とんだモラハラ男だった!」後悔してもしきれない母。事前に相手の「モラハラ気質」を見抜く5つのポイント

OTONA SALONE / 2024年10月2日 22時30分

夫婦問題・モラハラ専門カウンセラーの麻野祐香です。なぜモラハラの人と結婚するのか、不思議に思う方も多いでしょうが、結婚するまでは、相手はとても優しい人を演じているのです。「優しくて思いやりのある人だから、この人と結婚すれば幸せになれる」と信じて結婚をしますが、結婚した途端、あるいは出産をきっかけにモラハラが始まります。相手が別れにくい状況になると、これまで隠していた本性を現すのです。以前の優しさがすべて偽りだったと恐怖を覚えるのです。

 

今回は、モラハラ夫と一緒に暮らしているKさんと、そのお母様のお話です。Kさんの実家は、4代続く建築会社を経営しており、Kさんは3姉妹の長女だったので両親が勧めたお見合いをし、その人を婿養子として迎え、家業を継いでいました。その責任感から、夫がモラハラで辛くあたっても、Kさんは「自分が我慢すれば、いつか夫は変わる」と信じて耐えていたのです。そんな娘が不憫だと、お母様は毎日心を痛めていました。Kさんの家と実家は車で5分の距離にあったので辛い時はいつでも実家に戻るようにと伝えていました。

モラハラだと見極められなかったのはなぜ?モラハラを結婚前に見抜くポイント

『「今日はどうしたの?またひどいことを言われたの?」

娘がドアの前に立っている姿を見た瞬間、胸が締め付けられるような痛みを感じました。娘の目は赤く腫れ、泣き疲れた顔には深い悲しみが漂っていたのです。もうこれで何度目でしょう。こんな風に泣きながら実家に戻ってくるのは……今回はどんなひどいことを言われたのか考えただけで胸が痛くなります。

「もう、離婚したらどう? あんな人と一緒にいても、あなたは幸せになれないわよ」

私がいくらそう言っても娘はとても責任感が強い子なので、「夫がいるから会社は順調なの。そんな時に離婚なんてできないよ。ご先祖様から受け継いだ大事な会社なんだから。いつかきっと夫は変わってくれるよ。」と自分に言い聞かせるように話すのです。そんな様子を見ると、なぜあんな男を婿に選んでしまったのか悔やんでも悔やみきれないのです。』

 

モラハラ夫は離婚ができない状態になるまでは、本当にいい人を演じるのです。

ですからご両親が「この人なら娘を幸せにしてくれる」「この人なら婿に入ってもらって会社を任せてもいい」と信じてしまったのも仕方のないことです。結婚前にモラハラ気質を見極めることができる人はそうそういないのです。

 

しかしちょっとした言動や仕草でモラハラ気質だと判断できます。以下がモラハラを見極めるポイントです。

【モラハラ気質の見極めポイント5】

1. 他人への態度をよく観察する
相手が店員や目下の人に対してどのように接するかを確認しましょう。自分に逆らえない立場の人に対して偉そうな態度や自己中心的な振る舞いが見られる場合、モラハラの兆候である可能性があります。

 

2. 過度な嫉妬やコントロール欲求に注意する
あなたの行動や交友関係を細かく監視し、どこに誰と行くか事細かく聞いてくる場合は、行動をコントロールし、結婚後はあなたを支配する可能性があります。愛情や心配に見えるかもしれませんが、このようは行動は後にモラハラ気質の男性が結婚前に行いがちです。

 

3. 自分の意見や感情を無視する態度を見逃さない
あなたの意見や感情を尊重せず、自分の考えを押し付けてくる場合、それもモラハラの可能性があります。結婚前から対等な関係を続けていないと、結婚後は支配下に置かれる場合が考えられます。

 

4.常識を無視する態度に気を付ける

自分が良ければ周りも常識も関係ないというモラハラ気質が、一般常識では考えられない行動を起こします。障害者用の駐車場所に平気で車を停めたり、粗大ゴミを道端に捨てる、タバコのポイ捨てなどする傾向があります。

 

5,運転中の態度を観察する

運転中に追い抜かされたり、自分のペースと速度が合わない車がいると、人が変わったようになります。窓を開けてその車に対して文句を言ったり、煽り運転をする場合は確実に結婚後はモラハラになります。

 

モラハラを見極めるためにも、結婚前は相手の行動をしっかり観察してください。愛しているからと全てを許してしまいがちですが結婚前はしっかりと相手の気質を見極める必要があります。

 

 

なぜ責任感で離婚を選ぶことができないのか

『「あなたが不幸せになってまで、家業を守る意味があるの?婿がいなくなっても会社はなんとかなるから」私は何度も娘にそう言ったのですが、娘は、「私がここで終わらせたら、すべてが崩れる」と、自分の意思を変えることはありませんでした。

いくら母親の私が「離婚をしていい」と、娘に言っても「その言葉が重く響くのか、娘は離婚を選ばないのです。

娘を大切にしなければ出て行ってもらうと婿に言ったのですが、「Kちゃんがオーバーに言っているだけですよ。ただの夫婦喧嘩です」と言って私たちにはいい人を演じるのです。
婿の言うことよりも、娘が言っていることが正しいとわかっているのですが、夫婦のことなのでそれ以上は口出しができないのです。娘は長女という「責任感」という名の枷に囚われていることは明白です。母として、娘を守りたい、家業も大切ですが、それよりも娘の心が心配なのに、娘にはその気持ちが伝わらないのです。しかし、その頑なな心をどう説得すればよいのか、わからない状況でした。』

 

この娘さんは以下の理由で、どうしても離婚を決断できないと思われます。

1. 家業を守る使命感
家業を継ぐことは、家族の伝統や経済的基盤を守る大きな責任です。「夫がいなければ家業が成り立たない」というプレッシャーが、離婚の決断を妨げます。

2. 周囲からの期待とプレッシャー
親が離婚をしてもいいというのに、結婚当初の「家業を守るべき」という圧力から逃れられません。「自分が離婚することで家族や従業員を裏切る」という罪悪感も生まれます。

3. 自己犠牲の思考
「自分が我慢すれば家業も夫婦関係も成り立つ」という自己犠牲的な思考に陥っています。この考えがあるので、自分の幸せを後回しにし、家業を守るということに自身が縛られています。

4. 経済的不安
夫が家業に関わっている場合、離婚すると家業や家庭の経済が崩れるのではないかという不安が大きく、離婚のハードルをさらに高めます。

 

 

本記事では、婿に入ってもらった夫がモラハラ気質で、家業継続ために離婚もできずにガマンしている例についてご説明しました。

つづきの【後編】では、モラハラ被害者の心の支えになるための働きかけとは? どのように味方であることを被害者に感じてもらえるのか?…・・・ についてお届けします。__▶▶▶▶▶

 

 

≪モラハラカウンセラー 麻野祐香さんの他の記事をチェック!≫

 

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