ずっと受け身のセックスばかりだった、けど。【40代、50代の性のリアル】(前編)
OTONA SALONE / 2024年8月30日 22時0分
「セックスしたら、相手のことを好きになっちゃうんです。それでつらい思いをしたこともあるけど、いまでもそれが治らなくて」
【40代、50代の性のリアル】に応募してくれたアヤコさん(42歳)は、これまでをふり返ってそう切り出した。シンプルなようでいて細部まで気を配ったファッションとツヤのあるショートヘアが、いかにも長年、都心部で派遣社員として働く女性らしくてスマートだった。
けれど、その口調はどこか頼りない。歯切れが悪いわけではない。自分がたどってきた道は正しかったのか、これからどうなるのだろうかと自問しながら話しているからだろう。これまでのセックスは、ひと言でいうと受け身。主体性はほとんどなかったという。今回は、そんなアヤコさんの遍歴をうかがう。
気持ちだけが宙ぶらりんに
「いま、婚活アプリを使って恋人を探しているんです。会ったのはふたりで、そのうち年齢が近かった男性はマメに連絡をくれたので、合っているうちにつき合ってもいいかなって気になったんです。それで、3回目のデートで求められるままセックスを。事前に『セックスしたら、あなたのこと好きになっちゃうかもよ』と伝えていたし、その後は案の定、私の気持ちがどんどん彼に傾いていったのですが……彼からの連絡が途絶えるようになっちゃって」
思えば10代のころは想いを告白し、それを受けて交際がはじまった。けれどあるときから私たちは、それをしなくなった。あいまいに始まり、あいまいなままセックスをする。ときにその順序は逆になり、気づけば「なんとなく交際開始」になったり「なんとなく自然消滅」になったりする。
関係を持った直後は積極的に連絡を寄越してきたという、その男性。けれどアヤコさんが本格的な交際を望むようになるとフェードアウトしていった。あとには、アヤコさんの気持ちだけが宙ぶらりんのまま残った。バツイチで中学生の息子がいるアヤコさん、再婚は特に望んでいない。これからの時間を一緒に歩いていけるパートナーがほしかった。
求められたから、応じてきた
「でも、私がその彼に求めていたものが大きすぎたのかなっていう反省もあるんです。過去にすごく好きで、いまでも忘れられない男性がいて、誰とセックスしてもその人と比べてしまう。その人もそれをなんとなく察していたのかな、って」
忘れられない男性ーーユウスケさんと出会うまで、アヤコさんは決してセックスが好きではなかったという。積極的に自分から求めたことはなく、「愛されている」という実感がほしくて求められれば応じていた。けれど、セックスすればその相手に情がわく。
当時の職場でユウスケさんと出会ったとき、アヤコさんには10年以上生活をともにしている男性がいた。20代で結婚、夫の不倫、揉めた末の離婚を経験したあとに出会ったその男性、リュウジさんとは夫婦も同然で、子どももずっと父のように接していた。
「何度か結婚を考えたことはありました。子どもが小学校にあがるときとか、そういう節目のときに。彼はどの仕事に就いても長続きせず、『落ち着いたら籍を』といってはいたんですが、状況は何年も変わらないまま。それはそれで彼の人生だからいいんですけど、ただ、長いあいだ一緒に暮らしているうちに、わざわざ結婚する意味が見なくなったんですよね」
交際がはじまったころは頻繁だったセックスも、そのうち回数が減り、月に一度すればいいほうという状態が長くつづいた。それもリュウジさんが求めてきたときに「仕方なく」していたのだとアヤコさんはいう。
「家族になった彼とのあいだに、セクシャルな空気をあんまり漂わせたくなかったんですよね。それまでは男性が望めば受け入れてきた私でしたが、彼とは毎日一緒にいるから『いつでもできるよね』『今日でなくてもいいじゃん』という気持ちから断るようになり、そのうち彼も誘ってこなくなりました。最後の3年間ほどは完全にセックスレスでしたね」
そうしているうちに、リュウジさんがうつ病を発症した。
40代で知った劇的なセックス
新しい職場は出張が多く、激務に追われていた。そのせいだとしか思えない。病院に行くよう勧めたり仕事を辞めたほうがいいと助言したり、彼を支えようといたアヤコさんだが、当の本人は仕事を辞める気もなく、次第に症状を重くしていった。
自分の想いが通じず、彼の帰りが遅くなると「何かあったのでは」と気をもむ日々。けれど子どもの手前、自分が引きずられてはいけないと気を張ってもいた。
「そんなとき、仕事のつながりでユウスケさんに出会ったんです。彼女にフラレたばかりで落ち込んでいる彼を励ますうちに、好きになっちゃって。私、自分から人を好きになることがそれまでなかったんですよ。常に受け身で、好きになってくれた人とつき合ってきました。でも、彼は違った。お互いに徐々に距離感が縮まり、彼の傷も回復してきたのを間近で感じていました」
ユウスケさんとのセックスをふり返り、アヤコさんは「劇的だった」という。
「いままで自分がしてきたセックスが正直どうでもよくなりましたね。求められて『私でよければ』ぐらいの気持ちでしていたから、中身は重要ではなかったんです」
次のページへ▶▶それはまさに「ふたりでしている」という感覚で
≪フリー編集&ライター 三浦ゆえさんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
恋愛で痛い目を見たくないのなら即サヨナラを! ダメンズあるある3つ
Sirabee / 2024年11月18日 7時0分
-
元夫が2人ともDV男だった45歳。不倫相手だけやさしいのは「うちの子じゃないから?」
OTONA SALONE / 2024年11月17日 21時1分
-
元夫が2人ともDV男だった45歳。不倫相手だけやさしいのは「うちの子じゃないから?」
OTONA SALONE / 2024年11月17日 21時0分
-
ベッド以外の場所でも情熱的に求め合い…「お互いが初体験」のふたりが、一歩踏み出せたきっかけとは【あの日の回顧録】(後編)
OTONA SALONE / 2024年11月15日 19時1分
-
もう無理…!横浜流星似の彼氏の“夜のセリフ”が気持ち悪すぎる。指摘すると…
女子SPA! / 2024年11月3日 15時47分
ランキング
-
1ワークマンさん最高…!「1280円ルームシューズ」で足首までぽっかぽか&気持ち良い〜
女子SPA! / 2024年11月23日 15時45分
-
2「70歳代おひとりさま」の平均貯蓄額はいくら?
オールアバウト / 2024年11月23日 19時30分
-
3とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
4小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
5カップヌードル、約1割が“アレ”を入れて食べがちと判明 ギャル曽根も「すごい好き」
Sirabee / 2024年11月19日 4時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください