パワハラによるうつ病で再びレスに。1年ぶりの夫とのセックスは有休を取ってラブホテルへ【後編】
OTONA SALONE / 2024年9月20日 20時33分
なかなか語られることのない、レスに悩む女性の本音にアプローチする「セックスレスの本音」。
今回はアオイさん(41歳)に話を伺いました。前編ではセックスレスを機にセルフプレジャーに目覚め、セフレとの関係を終わらせ、夫とも円満になった彼女ですが……衝撃の後編をお送りします。
◀◀前編はこちら◀◀セックスレス中の夫から「セルフプレジャー」を提案されて…それでも満たされず年下の彼と
【セックスレスの本音#4】
パワハラでうつ病、そしてレスへ
「40歳の私は、以前の職場を円満退職したあと、時短可能なパートの職場で仕事をしていました。2人目が未就学、学校生活を送りはじめた1人目との時間勝負のなか、少しずつ精神的に限界を迎えつつあったんです。職場ではパワハラがひどく、社歴の長い女性からは『なんであなたはそんなに働かないの?』『タダで雇っているわけじゃない。指示待ちするくらいなら辞めてくれる?』『ここでなにもできないから、ほかのとこいってもダメだよ』など、パワハラ発言を言われ続けていました。
バリバリ働いてきた彼女からしたら、子どもの急病で連絡したら休めることや、2人の子どもの世話をしている私が、気に食わなかったのでしょうね。自分を責める気持ちがどんどん強くなり、私にはもう価値がない、とまで思うようになりました。とうとう精神科に通うようになり、“うつ病”と診断されました。あれだけ好きだったセルフプレジャーにも気持ちが向かず、性欲もまったくわからなくなっていました。夫から誘われても『ごめん、今日は無理』と断り続けて、無意識のうちに彼の手を払いのけたこともありました。
断られると不機嫌になる男性が多いと聞きますが、夫はそんなことありませんでした。むしろ私の体調を気遣ってくれて、申し訳ないという罪悪感が募っていったくらいです。しだいに夫から誘ってくる頻度も減り、気付けば行為をしなくなり、3度目の約1年に及ぶレスの期間になりました……。セックスレスが続く中で、私は次第に自分に自信を失っていきました。私が魅力的じゃなくなったから、夫は私に興味を持たなくなったんじゃないか?という不安が募るばかりでした。
1年かけてようやく心を回復させ、いよいよ夫とセックスをすることになったんです! 夫が有給を取り、昔のようなドライブデートをして、ラブホテルに行く予定を組みました。でも、いざ行為直前で私はセックスが怖くてたまらなくなっていました」
>>1年ぶりのセックス。恐怖の先には……
1年ぶりのセックスへ。恐怖の先には……
「いよいよ1年ぶりにセックスをすることになりました。でも、楽しみというよりは不安の方が強かったです。私は完全に自信を失っていました。ちゃんと濡れるのかどうか心配だったし、体重も出産前に比べてすごく増えていたので、夫に嫌な思いをさせないか気がかりでした。
ラブホテルに到着し、夫に正直に打ち明けると、「そんなの気にしなくていいよ。安心して」と言ってくれて……そこから、気持ちを切り替えることができました。ラブホテルという環境もよかったと思います。普段なら自宅で寝る直前にしていたので、トビラの向こう側にいた子どもたちに聞こえないよう声を押さえながらしていましたが、ラブホテルではだいぶ開放的になれました。
ちゃんと性欲が戻ってきて、セルフプレジャーも再開するようになりました。でも、また2~3週間に1~2回くらいはセックスがしたいと思うようになった矢先に、上の子が反抗期に入ってしまったんです。ただでさえナイーブな時期な上、宿題も多く、早い時で22時、遅い時は0時までかかってしまいます。そうなると私も夫も疲れ果てて、もう寝てしまうんですよね。たまに早めに終わったときでも、私が忙しかったり、夫がすでに寝ていたり、すれ違う日々が続いています。しかも、最近、また心が揺れる出来事がありました」
>>新しい男性が出現。アオイさんの未来は?
新しい男性が出現。アオイさんの未来は?
「実は、本業に関わる新規事業関係で知り合った男性のうち、2人ほど気になっているんです。1人は50代前半、もう1人は私と同世代。2人ともバツイチなのですが、彼らのやさしさやこまやかな気遣いに、心を動かされることが増えていきました。ただ、彼らとは単なる"仕事仲間"。これって危ない関係になるかもしれない……そう思えば思うほど、夜に外出し、お酒でお付き合いをすることが増えるたびに、心が揺れてしまいます。止められない自分がいるんです。
それでも夫とのレスがなんとか3週間に抑えられているのは、新しいことに挑戦し始めたからかもしれません。最近では気になっていたダンスも始めたんです。そしたら夫から『最近腰のラインがきれいになったね』と言われ、誘われることが増えました。そこで気付きました。レスの期間が長くても短くても、とにかく自分をほめてあげることが大事なんだ、と。
今までの私は、仕事でも、夫との関係でも、『申し訳ないな』という気持ちばかりが強かったんです。そうではなくて、新しいことにチャレンジしてみて、できることを積み上げていくべきなんです。ダンスだけでなく、今日はテーブルをすみまで磨くことができた、今日はシンクのそうじができたなど、小さいことでもいい。一番近い他人である夫が、その変化を見て『魅力的だな』と思うようになるんですよ。内心、他の男性との疑似恋愛も見えないようにしつつ、レスを解消していければいい……かもしれません。
夫との関係を大事にしながらも、別の男性たちとの時間もまた特別なものになりつつあります。彼らとの関係がどうなるのかはわからないけれど、心のどこかで彼らと身体を合わせる未来を期待している自分がいるのも事実です。少なくとも今は、自分を見つめ直して、少しずつ前に進んでいきたいと思っています」
夫婦としての関係を取り戻しつつ、新たな関係にも揺れ動くアオイさん。未来がどこに続くのか、それはまだ誰にも分かりません。でも、前を向いて進むことができるようになった彼女には、きっと光の道が続いているように感じました。
◀◀前編はこちら◀◀セックスレス中の夫から「セルフプレジャー」を提案されて…それでも満たされず年下の彼と
【オトナサローネアンケート】
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【セックスレスの本音】
▶「触らないで!」複雑な家庭環境で育った夫に、セックスを拒否されて
▶「夫とのセックスに飽きていた」…引越し先で出会ったイケメンアーティスト、同級生と不倫
▶「家族を守るために、夫とする」、回数はレスではないけど、心はレス…
<取材・文/綾部まと>
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