昇進後、ラウンジ通いするモラハラ夫。性欲旺盛で増えた回数。でも2ヶ月レスで私の心は…【後編】
OTONA SALONE / 2024年9月13日 20時33分
なかなか語られることのない、レスに悩む女性の本音にアプローチする「セックスレスの本音」。
今回は夫のモラハラに苦しみながら、3人の子どもを守るために“セックスはするけど、心はレス”を貫く、サクラさん(仮名)に話を伺いました。前編では、夫と出会ってから第3子誕生までを、モラハラの様子とともに紹介しました。怒涛の後編が始まります。
【セックスレスの本音#3】後編
第3子の誕生、夫は昇進してラウンジ通いへ
彼は昇進後、言動が派手になり、飲み会も増えました。42歳で性欲も旺盛になって、生理中で断ると「レスだ!」と騒がれるほど。頻度は第1子の産後は月に1回、第2子の産後は月に3~4回だったのが、第3子の産後では10日に1回と増えていきました。
彼は仕事での成功を自信にして、私に対してモラハラ的な態度を取るようになったんです。さすがの私も、限界を感じるようになりました。私は40歳でした。
子どもの夜泣きと3児のワンオペ育児でフラフラなのに、彼はほぼ毎日飲み会、帰りはいつも朝帰り。朝6時には起きて仕事に出かけるので、話はぜんぜん聞いてもらえません。それどころか「会社の接待費で飲んでるんだ!文句はないだろう。仕事やめろってことか!」と一蹴されてしまいます。
飲んでいる場所は居酒屋ではなくて、懇意にしているラウンジ。そこに通い詰めているとのことでした。「ラウンジの女の子とはやり取りをしていない」と言っていたのですが、違和感を感じてこっそり夫のスマホを見ました。そうしたらそこには、信じられないものがあったんです。
頻度は週1へ。昼間も誘われるように…
スマホには、山のような、ラウンジの女の子たちとのメッセージ。気が動転しましたが、証拠を残さなきゃ……と思い、ひとまず全部スクリーンショットを撮って、実家のパソコンへ送信しました。
メッセージを見る限り、意外にも不貞行為はしていないみたいです。20代は淡白だったし、10日に1回は私で発散できていたからじゃないですかね。
そのストレスもあって41歳になるころには、私の体重はガクッと落ちてしまいました。それなのにセックスの回数は週1回になり、夜だけじゃなくて昼間にも求められるようになったんです。例えば日曜、子どもたちが昼寝しているとき。やっと家事ができると思うと誘ってくるんです。
本当はしたくないけど、子どもたちが起きてきたときに、夫の機嫌が悪くなっていたらかわいそうだから対応しています。男の性欲って支配欲みたいなんですよ。だから、断ると機嫌が悪くなるみたいですね。そうやって私は家族としてまとまっていこうとしていたのに、ある日、夫から衝撃の言葉を言われました。
夫の扶養から外れたい!そこから人生の自分の人生が始まる
夫は「別の女の人と人生を歩むことになったら、お前じゃなくてそっちを選ぶからね」と急に言い出したんです。セックスはするくせに。むしろ私には、もうセックスしか用はないんでしょうね。
周囲からは「離婚したら?」と言われますが、子ども3人を抱えての離婚は現実的はではないです。むしろ、夫だけ自由にさせてたまるか!という気持ちになっています。子どもたちが成長したら、夫とは別の道を歩むべきだと感じています。
幸いなことに、今は2ヶ月くらいレスなんです。夫婦関係以外は充実していて、自分自身の活動や子育てに幸せを感じています。夫以外の人は私にとてもよくしてくれるので、なんとか自分を保てています。あとは読書をして、自分より波乱万丈な主人公を見て、なぐさめられたりもしていますね。
しばらくの目標は、まず夫の扶養から外れること。そこから自分の人生が始まる気がしています。時間と自由を取り戻し、もっと自分自身を大切にしたいですね。
自らの置かれた過酷な環境にも負けずに、冷静に分析をして語っていただいたサクラさん。知的で凛とした、子どもを守る女性の姿が垣間見えました。きっと彼女の歩む先には、明るい未来が待っていることでしょう。
彼女からは取材後に「夫婦関係について誰かに話す機会って、実はとてもありがたくて……。ひとりで悩んでも出口って見えないんですよ。読者の方にも、悩んでいる方がいると思います。仲間なり、そういう話ができる人を誰か見つけてください。苦しいのは、あなただけじゃありません。悩んでる人の声を、待っている人もいます。私もみなさんの声がとても聞きたいです」と言ってもらいました。
声をあげることは、とても勇気がいることだと思います。とくに夫婦関係は相談しにくいので、なおさら。しかし「私だけじゃないんだ」と思えることで、一歩前に進むことができるときがあります。あなたの声は、きっと誰かの力になります。
こちらの連載は毎週金曜日20:30に配信しています。ぜひ元気をもらって、週末を生き伸びる糧にしてくださいね。
【オトナサローネアンケート】
■あなたの「セックスレス」についてお話を聞かせていただけませんか? OKという方は
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<取材・文/綾部まと〉
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