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2度目の結婚でも夫が「ヒモ化」、41歳バツ2女性がマッチングアプリで探す男性とは

OTONA SALONE / 2024年10月2日 20時0分

マッチングアプリでの出会いは、もはや当たり前。こども家庭庁が2024年7月、10代から30代を対象に行った調査では既婚者の4人に1人(25.1%)がマッチングアプリで配偶者に出会ったと回答しました※。

そうした風潮の今、離婚歴のある40代50代女性もマッチングアプリを利用しています。本シリーズでは彼女たちの離婚の経緯、なぜマッチングアプリを使っているのか、離婚経験者ならではのマッチングアプリの利用法を取材していきます。

今回は、夫がヒモ化して結婚願望がなくなった41歳バツ2女性の「アプリ利用事情」を紹介します。

 

【マッチングアプリに集まる「バツあり女性」たち】#2

 

高校から付き合っていた心やさしい彼と結婚

2度の結婚で夫がヒモになり、苦しい日々を送ったという看護師のB美さん(41歳)。B美さんは童顔で愛嬌があり、フレッシュな印象を与えます。現在の勤務先は、小さなクリニック。社交的なB美さんは男性と距離を縮めることがうまく、学生時代から「彼氏ができない」と悩んだことは一度もありませんでした。

 

「でも、結婚はうまくいきませんでした。給料が高い仕事だからか、相手がヒモ化してしまうんです」

 

1度目の結婚は、B美さんが25歳。相手は、高校時代から付き合っていた彼でした。学生時代や結婚前、かれは「俺が出すから」と気前よくおごってくれたそう。「彼は『お金の苦労をさせたくない』と、よく言ってくれました。看護師になったときも喜んでくれ、『体力が必要な仕事だから、体を大事にね』と気遣ってくれました」

 

結婚後、彼は家賃や光熱費などを全額出してくれ、毎月4万円出し合っていた食費も「B美のほうが食べる量が少ないから、1万円でいいよ」と言ってくれたそう。心やさしい彼との生活にB美さんは幸せを感じ、仕事に邁進できました。

 

給与明細を勝手に見られ、「幸せな結婚生活」が激変

ところが、幸せの終わりは突然訪れます。結婚3年目、帰宅したB美さんはダイニングテーブルに自身の給与明細が置かれていることを不思議に思いました。すると、先に帰宅していた夫が自室から出てきて、「気になって、給与明細を見ちゃった」と告白。さらに「B美、俺より給料高かったんだ……。知らずにひとりで頑張って生活費を出して自分が馬鹿みたい。これからは生活費は全部、折半な」と冷たい目で言われました。

 

「彼は大卒で大手外資系IT企業勤務。自分が高給取りだというプライドがあったんだと思います。そういう彼の性格を知っていたので、傷つけたくなくて、あえて給与を話していませんでしたが、まさかこんなバレ方をするとは…」

 

この一件を機に、夫婦仲は激変。彼は3ヶ月ほど経つと、折半の約束をした生活費を払わなくなりました。「生活費を払ってほしい」と伝えても、彼から返ってくるのは冷たい言葉。「B美はお金があったのに、これまで払うのをサボってきたじゃん。俺に催促できる立場なの?」と言われると、彼のやさしさに甘えていたことへの罪悪感から、催促できなくなりました。

 

双方の両親の力を借りて離婚

そんな生活が1年ほど続いたころ、彼は「妻より低賃金で働くなんてバカらしい」と仕事を辞め、ヒモに。さすがに限界を感じ、B美さんは離婚を申し出ましたが、彼は承諾してくれず。そこで、B美さんは双方の両親に一連の出来事を報告し、「離婚したい」と相談しました。

 

「彼の両親は昔から私のことを気に入ってくれていたので、『そんなことになってたんだ……本当にごめんね』と謝ってくれ、味方になってくれました。双方の両親は彼が休みの日に我が家へ来て、離婚しろと説得してくれるようになりました。彼の両親は『みっともない生き方は早くやめなさい。そんな子に育てた覚えはない』と毎回、厳しい言葉も言ってくれました」

 

1年ほどそうした日々が続いたのち、ようやく彼は渋々、離婚に承諾。B美さんは金銭的負担を感じる日々から逃れることができました。

 

職場で出会った「似た経験」をした彼に惹かれた

離婚は心の傷に。B美さんはしばらく仕事一筋の生活を送りました。もう一度、誰かを好きになってみようと思えたのは、離婚から7年ほど経った36歳。きっかけは、勤務先のクリニックである患者さんから猛アプローチされたことでした。「患者さんから言い寄られたり、『息子の結婚相手になって』と言われたりするのは看護師あるあるなので、最初は彼のアプローチも受け流していました」

 

しかし、心境が変わる出来事が起きます。きっかけは職場でケガをした彼が、リハビリのためにB美さんのクリニックへ通院するようになったこと。リハビリ中、彼は「暇つぶし」と言ってよく自分の過去を話しました。その中で、元妻から金銭を搾取されて離婚したことを涙ぐみながら話す姿を見たとき、B美さんは心が動いたそう。

 

「多分、自分を重ね合わせたんでしょうね。お金で苦労したことがある似た者同士だなと。当時は自分以外の人が幸せそうに見えていた時期でもあったので、同じ種類の人間と出会えたことが嬉しくて。つい、『私も似た経験したことあるんです』と打ち明けてしまい、そこから仲が深まっていきました」

 

似た苦しみを経験した彼となら、上手くやっていけるかも。そう希望を抱いたB美さんは彼からの告白を受け入れ、交際。2年ほど慎重に見極めてから結婚しました。

 

 

▶続きの【後編】では、再び金銭的負担に苦しめられたB美さんの新婚生活や無料のマッチンアプリに辿り着いた理由、今の恋愛観をお伝えます。

 

 

※出展元:子ども家庭庁「ウェブアンケート調査結果(速報)」

 

≪ライター 古川諭香さんの他の記事をチェック!≫

 

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