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歯列矯正終了後、ホワイトニングをしても「茶色い治療済歯」が目立って悲しい。「ウォーキング・ブリーチ」してみたら?

OTONA SALONE / 2024年9月23日 20時0分

こんにちは、オトナサローネ井一です。私はコロナ禍の22年から23年にかけて歯列矯正をしました。

 

終了後、いちどはオフィスホワイトニングを受けたのですが、逆に前歯2本目の神経を抜いた歯の黒ずみがとっても目立つようになってしまいました。むしろ不潔感も感じるくらい。うーん、せっかく大枚はたいて矯正したけれど、これはセラミックに変えないとらならないのかな……と迷っていました。

 

見た目から虫歯まで、「歯のトラブル」すべてを前向きに相談できる!倉治ななえ先生との出会い

そんなとき、記事の取材で、テクノポートデンタルクリニック 院長 倉治(くらじ)ななえ先生にお会いしました。

 

取材中ふと「前歯の黒ずみが気になっていて」と口にしたところ、先生が「まあ! 私その治療とっても得意よ! ウォーキング・ブリーチっていう方法があってね」と、施術方法を説明してくれたのです。

 

「井一さん、せっかくだからやってみたら?」

「やりたいです!!ぜひお願いします!!」

 

というわけで、ここから4か月の通院がスタートしました。悩みはなんでも、専門家にご相談してみるものですね。

 

「ウォーキング・ブリーチ」っていったいどんな方法?

私の黒ずんだ前歯は、もう20年も前に神経を抜き、裏側から詰め物をした状態でした。倉治先生のテクノポートデンタルクリニックでは、「ウォーキング・ブリーチ」の際はこの歯の裏側の詰め物をいちどすべて取り除き、30% と高濃度の過酸化水素とホウ酸を混ぜて詰め、歯の内側から漂白を行うそうです。目安価格は1回あたり8000円×3~4回程度(初回のみ1万円)。

 

「30%もの過酸化水素水は、万が一皮膚に落ちたら真っ白になってしまう強力な漂白作用があります。扱いがとっても繊細なうえ、漏れてしまったら大変なので、詰めたあとは丁寧に蓋をします。これを3~4回繰り返します。併せて、当院ではホームホワイトニングをかなり安価に提供しているので、デュアルで進めていけばちょうどいい歯の色に持っていけますよ!」

 

さらに、ホームホワイトニングも並行して実施することに!

過酸化尿素2本セットに…

かなり安価とのお言葉通りでした。テクノポートデンタルクリニックでは、ホームホワイトニングでは17%・22%の2タイプの過酸化尿素ゲルと、上下マウスピースがセット。これで……1万9800円??? 元のゲルだけでも普通にこれくらいのお値段しますよね? それに、オーダーメイドのマウスピースがつくんですか?

 

ちなみに、都内のオフィスホワイトニングは1回あたりおよそ2~3万円が相場で、私の場合はオフィスが3か月ちょっと、ホームで2か月程度持つ体感です。ステインのつきやすい食生活かどうかにも影響されますが、いずれにせよ「継続的に漂白する」必要があるので、持続コストを考える必要があります。今回のゲルは1本でだいたい10回分で、22%を3回使うと私の体感では「くすみが取れて清潔に感じる」ところまで漂白されます。これは人それぞれなのであくまでも私の場合としてご承知ください。私の場合はおそらく純白にするには10回かかるでしょう。

作っていただいたマウスピース上下。ケースや、ステインがつきにくくなる専用歯みがきジェル3本セットなども附属。

「以前は当院でもオフィスホワイトニングを行っていましたが、コロナ禍でホームホワイトニングに切り替えました。私はアメリカの歯科学会にも参加しており、そのご縁でアメリカ直輸入の17%・22%の過酸化尿素を使用しています。これらは唾液と混ざると低濃度の過酸化水素になります。ダイレクトに過酸化水素を使う人もいますが、日本人はエナメル質が薄いのでしみやすく、痛いことが多いのです。アメリカのものは取捨選択が必要です。過酸化尿素も先に17%を試して、大丈夫だったら22%とステップを踏んだほうが安心です」

ウォーキング・ブリーチは非常に手間がかかる治療法なので、どこの歯科でもやってくれるわけではありませんが、心ある歯科なら手掛けてくれるでしょう。しかし保険がきかず、手間も大変にかかる治療なので、初回のみ1万円とはいえ継続8000円はあり得ない価格。倉治先生はホワイトニングはほぼサービスの一環として行っているといいます。

 

さて、経過です。もう4枚並べて明らかですよね。およそ1か月に1回、4回交換した結果です。並行してホワイトニングも行っています。

【2回目通院】

②はウォーキング・ブリーチに加えて、ホームホワイトニングを1日1回×3日実施した結果です。①と比べるとかなり白くなりました。ただし、寝る前に装着するのではなく、1日2時間、起きている時に実施するのがポイントなのだそう。

 

マウスピースを作成するための歯型。表面にポケットが作られている。

「歯型のほうを見るとわかりますが、歯1本ずつの表面に米粒大のポケットが作られています。この液溜まりの部分に過酸化尿素をちょうどよく1滴ずつ入れてから装着してください。先に17%で始めて、3回ほど試してから22%に上げてください。沁みなければ1日1回以上やってもOKです。濃度を急に上げると沁みる可能性があるので、必ず何度か実施してから。過酸化尿素は、唾液と混ざることで低濃度の過酸化水素に変化します。なので寝ている間ではなく、起きている間の、唾液分泌のある時間帯に実施するのがマスト。唾液が化学反応の材料なので、たまに噛んでマウスピースの中に唾液を還流させてください」

 

 

 

≪OTONA SALONE編集長 井一美穂さんの他の記事をチェック!≫

 

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