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「ふさぎこんだり怒鳴りだしたり、最近ヘン!」夫はホントに男性更年期? 隠れている「あの病気」のリスクに要注意

OTONA SALONE / 2024年9月27日 21時0分

近年注目されている「男性更年期(LOH症候群)」。
更年期症状は女性だけでなく、男性にも起こることが知られるようになってきました。

しかし、不調の原因は男性更年期以外の別の原因が隠れている場合も……。
今回は、男性更年期とそれ以外の症状の違い、受診の目安も併せてご紹介します。

Q.最近、夫の様子が変。元気がないかと思えば、急にカッとなって怒鳴ったり…男性更年期でしょうか?

イラスト/lely

A.
おっしゃる通り、感情の起伏の変化は男性更年期の症状のひとつです。

男性更年期とは、40歳以上、とくに50歳前後に多くみられる症状です。
男性ホルモンの低下より、イライラややる気の低下、物忘れ、男性機能の衰えなどが起こります。

しかし、中年男性の心やからだの変化には、男性更年期だけではなく、加齢によるものや、精神的なストレスなど、さまざまな原因があります。
男性更年期と決めつけてケアを行っても、原因が違うと不調の改善が見込めません。

まずは、不調の原因を特定することが大事です。

 

 

Q.男性更年期と間違われやすい病気にはどんなものがありますか?

イラスト/lely

A.

男性更年期とよく間違われがちな病気に、「うつ病」があります。

うつ病とは、気分障害のひとつです。
大きく分けて「うつ病性障害」と「双極性障害(躁うつ病)」の二つがあります。

一方、男性更年期の場合、男性ホルモンの減少が背景にあるので、精神的な不調以外にも、勃起力の低下や、疲労がたまりやすいなどの変化があらわれます。

 

 

Q.迷ったときは、どこに相談すればいいですか?

PhotoAC

A.
男性更年期とうつ病を見分けるには、病院を受診しましょう。
まずは泌尿器科で問診、採血検査などを受け、男性更年期が原因か調べてもらいます。

とくに男性ホルモンの低下がみられず、男性更年期が関係していない場合は、心療内科の受診がおすすめです。

近年は泌尿器科医、心療内科医の両方が在籍する男性更年期障害の専門外来も存在するので、気になる方はそちらも調べてみましょう。

 

 

この記事の【後編】を読む▶男性更年期は自分でも対策できる? 男性更年期が気になる人におすすめの漢方薬は?__▶▶▶▶▶

 

 

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)

薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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