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アラ還こそ「タイパ重視の恋愛を」。教えてくれたの大学生の男の子でした【後編】

OTONA SALONE / 2024年9月25日 20時3分

20代後半で5歳上の男性と結婚するも社内不倫をされ、15年以上の結婚生活にピリオドを打ったA子さん(50)。悲しい裏切りを経験した彼女は今、無料のマッチングで結婚を前提にした付き合える関係を探しています。

なぜA子さんはもう一度、誰かと生きようと思えるようになり、あえて男女ともに無料で利用できるマッチングアプリを利用しているのか。後編では、その心理を詳しくお伝えします。

 

◀◀この記事の前編◀◀15年以上連れ添った夫の職場不倫が発覚…無料のマッチングアプリで再婚を夢見る50歳バツイチ女性

 

【マッチングアプリに集まる「バツあり女性」たち】#1

 

バツイチ仲間の妹から無料の「マチアプ」をすすめられて

離婚後、おひとり様ライフを楽しんでいたA子さん。ところが、ある日、久しぶりに会った妹の変化に驚き、今後の生き方を考え直しました。

 

「妹は2歳下。30代後半で離婚をしたバツイチ仲間です。近況を話そうと1年半ぶりくらいにランチをしたんですが、以前よりもおしゃれで若々しくなっていて……。正直、まぶしかったです」。A子さんは、そんな心境を妹に素直に伝えると、「付き合っている人がいるからかな」とほほを少し赤らめながら笑いました。

 

「そのとき、無料のマッチングアプリを教えてもらいました。そういうものにうといので、便利なサービスがあるんだなとびっくり。『お姉ちゃんもやってみたら?』とすすめられましたが、そのときはちゅうちょして……。ひとまず、アプリをダウンロードだけしました」

 

妹さんとのランチ後、好奇心がうずいてアプリを開きましたが、目に留まる投稿は20~30代の子ばかり。「私は場違いだから使えない」と思い、アプリをそっと閉じました。

「アラ還の恋愛こそタイパ重視」と気づかせてくれた男性大学生

イキイキし始めたバツイチ仲間の妹さんから教えてもらった無料マッチングアプリが気になるも、「私みたいなおばさんが使っていいものか……」とちゅうちょし続けたA子さん。そんな気持ちが変わるきっかけとなったのは、無料マッチングアプリのランダム通話でした。

 

その日、A子さんは仕事で大きなミスをしてメンタルがボロボロに。誰かに話を聞いてもらいたいが、話し相手が見つからない。「今日だけ」と、無料のマッチングアプリを開きました。そのとき、誰とでもランダムに話せる「ランダム通話」という機能に気づき、勇気を出してタップ。つながった相手は「22歳の男性大学生だよ」と簡単な自己紹介をしてくれました。

 

使っていたアプリのランダム通話は、プロフィールを知らない相手とも通話ができます。「相手が若すぎて自分の年齢がはずかしくなり、最初はこちらの情報はなにも伝えず、あたりさわりのない世間話をしました。でも、声で気づかれたのか『もしかして、だいぶ年上です?』と聞かれ、『そうです』と答えたんです」すると、相手の男性大学生はA子さんに興味持ち、アプリを始めた理由やこれまでにアプリを通して会った人はいるのかなど、いろいろな質問をしてきました。

 

「どうせ今だけの相手だし、どうにでもなれ!と思って、離婚したことや元夫の不倫、妹にすすめられてアプリを始めたことなど、全部話したんです。そしたら意外にも、彼は引かずに『すげー!50歳でマチアプ(マッチングアプリ)デビューとかかっけえ!いいじゃん!人生は1度しかないし、やりたいことやればいい!』って肯定してくれたんです」

 

その言葉でA子さんの心は軽くなったそう。さらに、男性大学生の「恋愛はタイパが大事!深く考えすぎずにいろんな人と話して、いいなと思ったらそこから知っていけばいいじゃん」という助言が心に響きました。

 

「その言葉を聞いて、アラ還の私たちこそ恋愛はタイパが大事なんじゃないかと気づかされたというか……。久しぶりに人と話してみて、やっぱりひとりでの暮らしはさびしいなと痛感させられました。この男の子くらい気軽な気持ちで、恋ができる相手を探すことから始めてみようかなと思ったんです」

 

電話の終わり、男子大学生は「俺は同世代くらいの子を探してるから、力になれなくてごめん」と笑って謝ったそう。「あの子とはそのとき限りです。その場だけの話し相手だったから話せたことがたくさんありました。私の日常が少し明るくなったのは、あの子のおかげだと今も感謝しています」

飾り立てていない人間むき出しの「人柄」を知りたい

タイパ重視の世代と言われているZ世代の男性大学生と、無料のマッチングアプリで話したことで、人と出会うことや恋をすることに前向きになれたA子さん。その後は本格的に、無料マッチングアプリで出会いを探し始めました。

 

根がマジメなため、当初はプロフィールに年齢やバツイチであることを正直に書いていたそう。しかし、ほかの人のプロフィールを研究するなかで、そうした情報は記載しなくてもいいことを学びました。実はA子さん、一時期、王道の婚活アプリも利用してみたそう。しかし、自身に合っていると感じたのは無料のマッチングアプリでした。

 

「普通の婚活アプリって、自分をどれだけよく見せられるかが勝負。プロフィールを見ても、その人の本質がわかりにくかった。無料のマッチングアプリはなに目的なのかストレートに言う人ばかりでわかりやすいし、目的が違う人とは関わらなければいいだけなのでタイパがいいです。どちらのアプリを利用している男性にも結局、下心はあるわけだから、それならば早く人柄を知って自分に合うかどうかを見極めたいなって私は思っちゃう」

 

これまでに無料のマッチングアプリで出会った男性は2人。「1人は25歳の男の子。年上の女性と会ってみたいと言われたので、いいよって(笑)。相手は『また会いたい』と言ってくれましたが、私はかわいい弟にしか思えなかったのでお断りしました。もう1人の男性は顔が好みじゃなかったので付き合いませんでしたが、独身同士なので時々居酒屋へ行きます」

 

 

元夫に不倫をされた経験から人間を信じられない気持ちもあるけれど、私も妹みたいにイキイキと老いていきたい。そんな決意を胸に、A子さんは結婚につながるご縁を無料のマッチングで探し続けています。

 

 

◀◀この記事の前編◀

 

※プライバシーに関わる部分には一部脚色を加えています

 

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≪ライター 古川諭香さんの他の記事をチェック!≫

 

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