更年期の症状が次々と!つらくても、誰も代わりはいない。「頑張るしかない」と奮起する55歳
OTONA SALONE / 2024年9月22日 21時1分
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。
ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。
前編『子育てと仕事に「更年期」が重なる40代。ホットフラッシュと動悸の毎日。「わかってはいるけれど、正直つらい」』に続く【後編】です。
◀この記事の【前編】はこちらから◀とつぜん激しい動悸におそわれた42歳。「このまま死んでしまうの?」と思うほど。その後、ほかのつらい症状が……。 ◀◀◀◀◀
【100人の更年期#111】後編
◆サユリさん 55歳
夫と3人の子どもとの5人家族。42歳から現在まで10年以上、更年期の諸症状に悩まされ続ける
油不足の自転車チェーンみたいに関節がギシギシする!医師の診断は「異状なし」
50代に入るまでは、更年期と関連していそうな症状は動悸とホットフラッシュだけでしたが、50代に入ると、別の症状があらわれ始め、それらは現在も続いています。
50代に入って最初に加わった症状が、関節痛です。もしかすると、私は腰痛持ちなので、腰が原因で関節がおかしくなった可能性はありますが、とにかく膝と足首の関節辺りがギシギシとひずむようになりました。痛みはないのですが、例えると油不足の自転車のチェーンのように、スムーズに動かなくなるのです。かかりつけの整骨院で診てもらいましたが、骨には特に異常なし。これも更年期の一種かなと、個人的に思っています。
52歳になると、急に体重が増え始めました。それまで30年以上、体系は変わっていなかったのに、52歳辺りから、食習慣は変わらないのに太り始め、あっという間に8キロも太ってしまいました。
このように、40代は動悸とホットフラッシュに悩まされ、50代では新たに関節痛が加わるなど、日々何かしらの症状を感じながら暮らすうち、53歳で閉経しました。幸い、閉経前後の経血量の増加や強い生理痛はなく、気が付けば生理がなくなっていた感じです。生理がこなくなってから2カ月経ったころ、閉経を確認するために婦人科へ行きましたが、最後の生理から1年程度経たなければ、閉経の判断は難しいと言われました。
つらくても代理はいないから、前向きに頑張るしかない
閉経から1年経った54 歳の夏の仕事中、急にふくらはぎが重たく感じて、見ると血管が小さなこぶ状にところどころ浮き出していました。歩けないほどではなかったので、その日は最後まで仕事をして、翌日に病院で診てもらいました。診断の結果は、下肢動脈瘤(かしどうみゃくりゅう)。ふくらはぎ辺りの静脈の血管が、こぶみたいにボコボコと浮き出るなどの症状がでる病気です。
下肢動脈瘤を始め、ホットフラッシュと関節痛、体重増加は慢性的に今日まで続いています。どれかの症状がない日でも他の症状はでるので、毎日、何かしらの体調不良があり、そのせいで気分が滅入ることもあります。だからといって、仕事をしないわけにはいきません。我が家にはまだ、高校生の子どもがいます。大学進学を考えると、まだまだお金が必要です。
お金だけではありません。仕事を辞めてしまうと、一気にボケてしまう気がするんです。特に、コンビニは新商品や新しいレジシステム、新規電子マネー決済の導入などが頻繁に行われるため、かなり頭を使います。この頭を使う習慣があるから、50代に入っても脳の衰えをさほど感じないのではないかと思っているので、体が動くうちは働いていたいと考えています。
更年期はつらいですが、つらいと嘆いて休んだところで、誰も私の代わりはしてくれません。それならば、できる限りのセルフケアをして、検診を受けて、更年期とうまく付き合っていくと決め、前向きに生きたほうが、心にも体にもいいのではないかと思います。
≪ライター・薬機法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫
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