49歳の緊急事態!「太ももに激痛が襲って、動けない」更年期のSOSサイン【脚のつりやすさ】
OTONA SALONE / 2024年9月20日 21時1分
「最近、太ももがつりやすい」という悩みはありませんか?
日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では平均値は52歳であるとされ、閉経前後の5年間が更年期と定義されています。
更年期にはからだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性の悩みのひとつに「太ももなど脚がつりやすい」があります。
今回は、脚がつりやすい人への対策法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらう【後編】です。
◀この記事の【前編】を読む◀ 49歳、太ももの激痛で救急車騒動! それ以来、引きずる筋肉の痛みが……。 __◀◀◀◀◀
太ももがつる原因は?
太ももなど脚がつるという症状は、医学的には「有痛性筋けいれん」と呼ばれ、痛みを伴う筋肉のけいれんとされています。
その原因としては、体内のミネラルバランスの乱れや運動による筋肉疲労のほかに、加齢や運動不足による筋肉量の減少や血行不良などが考えられます。
1.主な原因はミネラルバランスの乱れ
太ももの筋肉がつる一番の原因は、体内のミネラルバランスの乱れです。
汗をかいたときに、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの重要なミネラルが失われると、筋肉が正常に収縮・弛緩できなくなり、脚がつりやすくなってしまいます。
2.筋肉疲労や運動不足からくることも
筋肉疲労や運動不足も太ももがつる原因のひとつです。
過度の運動や仕事で脚の筋肉が疲労すると、乳酸がたまって筋肉の収縮がうまくコントロールできなくなり、脚がつりやすくなります。
また、運動不足の場合にも、筋力が低下して急な動きに対応できず、脚がつりやすくなるので注意が必要です。
女性の場合は、女性ホルモンの減少に伴う筋力低下も影響していると考えられています。
筋肉がつるのを防ぐ方法
脚の筋肉がつらないようにするために、日常生活でできる対策をご紹介します。
1.しっかり水分補給をする
水分補給は、脚がつらないようにするための基本です。
とくに、汗をかきやすい夏や運動の後には、こまめに水分を補給して体内の水分とミネラルのバランスを保つことが大切です。
スポーツドリンクのようなミネラル補給ができる飲料も活用しましょう。
2.ストレッチとマッサージ
脚がつるのを防ぐためには、ストレッチやマッサージを習慣にすることが効果的です。
ただし、運動習慣の有無に応じて、アプローチが異なるため注意が必要です。
日常的に運動をする人は、運動の前後にしっかりとストレッチを行いましょう。
運動前のストレッチは筋肉を温め、急な動きに備えるための準備となります。
運動後には、筋肉をほぐして血流をよくするために、ストレッチやマッサージを取り入れて、脚のつりの原因となる筋肉の疲労を軽減しましょう。
運動不足の人は、筋肉が硬くなりやすいため、軽い運動とストレッチを組み合わせると効果的です。
ウォーキングや簡単な体操など、無理のない範囲でからだを動かし、筋肉に適度な負荷をかけた後、ストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性が高まり、脚がつるのを予防できます。
また、筋肉をやさしく揉みほぐすマッサージを習慣にすると、血行が改善して脚のつりの防止につながります。
3.漢方薬を飲む
太ももなど脚がつるという悩みには、漢方薬の活用もおすすめです。
脚のつりに対しては、「血流や水分の循環をよくして筋肉をゆるめる」「筋肉に酸素や栄養を届け、疲労を軽減する」「からだを温めて筋肉をゆるめる」「胃腸の働きをよくしてミネラルバランスを整える」といった漢方薬を選びます。
漢方薬は根本改善を目的としますので、繰り返す痛みに悩まれている人にはとくにおすすめです。
太ももなど脚がつると悩む女性におすすめの漢方薬は以下のとおりです。
<更年期の脚のつりでお悩みの女性におすすめの漢方薬>
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう):筋肉の緊張や痛みを和らげて、こむら返りを改善する漢方薬です。
・疎経活血湯(そけいかっけつとう):血(けつ)の滞りを解消し、水分代謝を整えて痛みや痺れを改善する漢方薬です。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家の力を借りるのがおすすめです。
最近では、漢方専門の薬剤師に提案・アドバイス・サポートしてもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」などのオンラインサービスもでてきています。
太ももがつる悩みを解消しよう
「太ももがつりやすい」と脚のつりに悩む更年期女性は多いです。
我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気に過ごしていきましょう。
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所員を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として在勤しながら「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
≪あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆきさんの他の記事をチェック!≫
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