「性病にかかったからお金貸して」鬱で不倫中の妹に頼られる、45歳ワーキングマザーの苦悩
OTONA SALONE / 2024年9月26日 19時31分
2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか。」という質問に対して、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
一般的に「不倫をする・しないに都道府県は関係ない」と思われがちですが、東京在住で外資系ソフトウェア会社に勤務するワーキングマザーの真紀子さん(仮名:45)は、「個人的には地方の方が、不倫に限らず恋愛している同世代が多い印象があります」と話しています。
真紀子さんは二卵性双子の妹・咲子さん(仮名)と2人姉妹で、群馬県の実家に帰る度に不倫相手の話をしてくる妹に頭を痛めているそうです。前半では、東京でセレブ婚をした姉を羨み借金を申し込んでくる妹に頭を悩ませている真紀子さんの悩みをご紹介しました。
【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯5】後編
◀この記事の【前編】を読む◀ 地元で結婚した妹から、借金の依頼が舞い込むようになったかと思ったら、次は不倫と性病⁉ __◀◀◀◀◀
「不倫相手に淋病をうつされた」と妹からのライン
「群馬でも、おしゃれな市や観光地なんかはたくさんありますが、うちの実家は未だに桑畑が広がるのどかな地域。元運送会社を経営していた父親は引退していますが、保育士の母は70代でも現役で元気に働いています。最近、父親の白内障が進んで大学病院で手術したことが、心配といえば心配ですね」
そんな真紀子さんに「不倫相手に性病をうつされた。旦那とは最近してないので相談もできないし、体調が悪いのでスーパーのパートを辞めたいので10万円貸して」と、妹の咲子さんからラインが届きました。
「慌てて娘を夫に預けて帰ってみると、妹は普通に元気そうでした。もう婦人科で治療はしているようで、病気自体は心配ないと。
でも体調不良でスーパーのパートを辞めてしまったことから『持病の鬱病がひどくなってカウンセリング代が払えない』と困っていました。
腹は立ちましたが、『全部経緯を説明すること』と『パートをしていないなら父親の病院への送り迎えを車ですること』を条件にお金を渡しました。高齢の母親にあまり運転させたくなくて、父が通院する際には私がタクシーを手配して料金も私のカードで払っていたので、車を出してくれるなら金額的にはトントンです」
真紀子さん曰く、不倫相手は3人いるそうで、性病をうつしたのは「多分元カレのラーメン屋店主」だそうです。
「旦那さんに悪いと思わないの? と問い詰めたら、『向こうだって、浮気、ガンガンしてるよ。けっこう前だけど夫婦でラブホに行ったら、2人では初めて来たのにお互いのWi-Fiがすぐ繋がって、苦笑いしたもん』とか言っていました。
あくまで妹の主観ですが、妹の女友達の間では『陽キャはだいたい不倫している』らしく、元カレや元カノは一番『手っ取り早い』んだそうです」
ちなみに、咲子さんの2人目の浮気相手は15歳年上の不動産会社経営者で、「アプリで知り合ってお小遣いをくれるけどたまに説教されるので別れそう」とのこと。3人目は息子の空手教師だそうです。
「お金持ちで奢ってくれる15歳年上の男性以外は、『スマホで暇な時に連絡して、ラブホ集合ラブホ解散。お金はペイペイで割り勘』というシステムだって聞きました。暇な時に捕まらなかったら、別の相手とマッチングしても気にしない。そんなライトな付き合いだって言っていて『そうはいってもメンタル次第ではヤキモチを焼くこともあるし、たまに虚しくなる。でも、他にストレス解消法も思いつかないし』と悩んでいる風でした」
「ここはなんにもないとこだから」不倫で更年期を乗り切る?
真紀子さんは聞いているだけでため息が出たそうですが、咲子さんが最初の離婚をきっかけに鬱病になったことも知っているので、強くは批難しなかったそう。
「夫婦がそういう形で割り切って、家庭を続けているのなら部外者は何も言えませんが、『せめて不特定多数は、本当に辞めなさい。今、梅毒が流行っているの知ってる? ストーカー事件も多いし、本当に命に関わるから。他のストレス解消を見つけて』と説得したら『真紀子ちゃんには分からない』と泣かれてしまって」
咲子さんいわく、「ママ大好き」「ママは世界一」と全力で愛を表現して常に体をくっつけていた息子たちが「死ねクソババア」「お前、キモいんだよ」と言って離れていく寂しさは、男性とのスキンシップでしか癒せないとのこと。
「真紀子ちゃんは、更年期対策でホットヨガと鍼治療のあるエステなんかに行っているんでしょ? そんなの、このへんじゃ車で1時間以上、移動しないと行けないし。男なら風俗もあるけど、主婦のストレス解消法なんて、男かお酒くらいしかないの。真紀子ちゃんに勧められてカウンセリングに行っているけど、東京みたいにカウンセラーさんも心療内科も多くないから選べないし……。ここはなんにもないところだから、恋でもしないとホルモンが整わないの」
「なんにもない」地元に嫌気がさして、早々と東京に逃げてしまった真紀子さんは、ただ泣きじゃくる背中を撫でることしかできなかったそう。
恋愛アプリは使うのにカウンセリングアプリは使わない
「彼女の言いたいことは分かります。でも、私だって、『生き遅れだから見合いしろ』と言われたも同然だった30代前半はキツかったですし……。それに私には娘しかいないので、26歳のかっこいい息子がいる妹は羨ましいです。
お互い様と思うこともありますが、それでも、経済格差や住んでいる場所による機会格差については否めない面もあります」
夫には、「妹を甘やかしすぎ」と言われる真紀子さんですが、それには理由があるそうです。真紀子さんと咲子さんには、重い鬱病を20年も患っている叔父がおり、「鬱病をこじらせる怖さ」を痛感しているからです。
「妹が引きこもらないように、私のお小遣いの範囲であれば、お金を渡すことは苦ではありません。最近では妹の息子の甥っ子に、『母がすみません』と無料で髪を切ってもらったりもしています」
26歳の甥っ子は、中学時代に荒れた時期もあるようですが、今は自立した好青年に育っているそうです。
「不思議なのは、妹はラインやアプリで男性とマッチングすることはできるのに、なんで自分にあうカウンセラーをオンラインで探さないんだろう? っていうことです。今は海外からだって東京のカウンセラーと繋がれるのに! 彼女にアプリを使いこなす能力がないわけじゃないんです。ただ、色恋以外の分野になると、急に情報を捉えるセンサーの精度が下がるんです」
真紀子さんは、咲子さんに「公認心理師のカウンセリングを受けられるアプリ」を教えて、サブスクとして使う場合は料金を負担すると伝えたそうです。
「ちなみに、実家に帰ったついでに保育士をしている元ギャルの女友達とお茶をしたんですけど、『ここらへんの陽キャはみんな不倫してるって聞いたけど』と言ったら、『してねーよ』と食い気味にキレられました。『みんながみんな、一昔前でいうマイルドヤンキーみたいに言わないで』と怒られて、慌てて謝りました。」
不倫や恋愛の仕方は地域によって傾向があるかもしれませんが、「あくまで、『人による』みたいです」と、真紀子さんは補足していました。
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