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レスになったキッカケはED治療薬。「妻のことを思って、服用したのに」47歳男性の悩みと、夫婦の幸せの絆

OTONA SALONE / 2024年9月28日 21時0分

世界でも類を見ない人口減少社会を迎えている日本は「失われた30年」と呼ばれるように、年々、経済が弱体化したことも少子化の要因となっていわれています。

 

それと同様に深刻な課題のひとつが日本人の没性交渉の常態化です。

 

25年ぶりに実施された『性機能障害の全国実態調査に関する報告』(2023)によれば、年齢別EDの有病率は50歳以上が41.7%、また性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです

 

こうした社会課題について男性側の視点から執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。

 

【無子社会を考える#19】前編

今回の取材相手 トモユキさん

今回インタビューに応じてくれたのはトモユキさん(仮名・47歳・会社員)です。奥さま(40歳・会社員)とは結婚して10年が経ちます。トモユキさん曰く、結婚生活は幸せと言う一方で、取材に興味を持ってくれたのには、ある理由があったようです。結婚から現在までの過程について率直にお話を聞かせていただきました。

 

 

性欲はあったが、勃ちづらい悩みが生んだ葛藤

トモユキさんは結婚当初から現在まで、奥様との関係は非常に良好とのことですが、人知れず悩んでいたことがあったようです。結婚から現在までの変遷について、今回、その胸の内を率直に打ち明けていただきました。

 

「妻とは恋愛結婚をしました。付き合って1年経ったときのことです。もちろん今も変わらずに大好きですが、新婚当初は、互いに新しい生活にワクワクしていて、夜の関係も特に問題はありませんでした。当時は性生活も活発だったと思います」

 

活発だったと言うフレーズはこれまでのインタビューでも何度となく聞いたことがあります。しかし、トモユキさんの表情を見る限り、とても明るいのが印象的でその辺りについてもお伺いしてみました。

 

「過去に散々悩んだので、もう悩むのを辞めたんです。だからかもしれません(笑)」

 

トモユキさんの様子は、どこか清々しいほどの安心感を感じます。しかし、そこに至るまでの道のりは決して簡単なものではなかったのです。

 

「正直に言うと、もともとアソコが強い方ではなくて、少しプレッシャーがかかると勃ちにくいことが若い頃からありました。でも、それが40代に差し掛かるにつれて、さらに顕著になってきて…。性欲はあるのに、なかなかうまくいかないことが増えてきて、当時はそれがすごく悔しかったんです」

 

トモユキさんは妻との夜の時間も大切にしており、その部分が疎かになってしまうことに対して、自分自身に強い不満を抱いていました。徐々に悪循環に陥り、夜、ベッドに入るときにいつも緊張する時期もあったそうです。自然とプレッシャーが高まり、それが原因でさらにうまくいかなくなる負のサイクルに陥っていたのです。

 

「自分ではなんとかしたいという気持ちが強かったんですが、どうにも勃ちづらくて…。妻にはそれ以外はなんでも話していたんですが、こういう会話は恥ずかしくて、ずっと相談できずにいました」

 

苦悩する時期が続いたというトモユキさんですが、ここから話は意外な方向へと進んでいきます。

 

 

ED治療薬への依存 。 勇気を振り絞った決断

そうした状況の中で、トモユキさんはED治療薬に目を向けるようになります。

 

「一度だけ、自分を取り戻すために試してみようと決意しました。妻との関係を何とか維持したいという一心で、病院に行き、ED治療薬を服用したんです」

 

当時のトモユキさんは妻との関係を復活させたいという思いから、藁をもすがる思いで、治療薬に頼ることにしたそうです。

 

「実際に薬を使ったときは、本当に効果があって、自分でも驚きました。久々に妻との肉体関係が戻ったことが嬉しくて仕方がなかったです。妻も喜んでいたと思います。何より、自分に自信を持てたように思います。ところが、その喜びも一瞬でした」

 

トモユキさんは、その体験に浮かれていたそうですが、その後も何度か治療薬を使用する中で、思わぬ事態に直面します。

 

「実はその後、健康診断で高血圧であることが判明しました。因果関係は分かりませんが、ED治療薬に頼れない事態になってしまったんです。そのときですね、妻が薬を見つけたんです」

 

奥様にバレた瞬間 。 怒りと失望が引き起こしたレス

「高血圧が判明して数日後、妻が自宅で掃除中に薬を見つけて『何これ?』って聞かれたとき、僕は一瞬で冷や汗が出ました。正直に話すしかなかったんです。すると、妻は驚きと怒りが混ざった表情で、すごく怒り出しました」

 

「妻に『なんでそんな危険なことを黙っていたのか』と言われて、その言葉が胸に刺さりました。高血圧があるのに、まだ治療薬を持っていること。それから、そもそも薬を服用していたことを妻は知らなかったので怒るのも無理はありません。この件で彼女がどれだけ心配かけていたのか、すぐに分かりました。『健康を犠牲にしてまで行為を優先したいの?』という問いかけに、僕は返す言葉がありませんでした」

 

そのときトモユキさんは、奥さまが怒りと心配の気持ちを抱いていたことを痛感したそうです。それまでの自身の行動が不安を与え、夫婦間の信頼を揺るがしていたことを、改めて認識させられる出来事だったようです。

 

奥さまは、常に夫の健康が第一だと考えていたのに、トモユキさんはその気持ちを理解せず、勝手に薬を使ってしまった。それが奥さまの怒りの本質でした。

 

 

この記事の【後編】を読む▶夫婦の絆を取り戻すための第一歩として、トモユキさん夫婦がとった行動とは?__◀◀◀◀◀

 

 

 

 

 

≪家庭関係研究所 山下あつおみさんの他の記事をチェック!≫

 

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