更年期で毎日だるくて動けない44歳。夫から「怠けるな」と言われたけど、「もう気力だけじゃ無理」。
OTONA SALONE / 2024年9月29日 21時0分
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
【100人の更年期#112】前編
◆マサミさん 46歳
4歳年上の夫と3人の子どもと暮らす会社経営者。4年前に会社設立。40歳ごろからさまざまな体の異変を感じ始める
とつぜんの動悸。心臓が服から飛び出る勢いでバクバクして怖い!
4年前、夫の仕事を支えるために会社を設立して、自らが代表となったマサミさん。現在46歳と、一般的には更年期の入り口世代ですが、40代に入る少し前には、すでに体の異変を感じるようになったといいます。
「いちばん下の子どもが生まれた年のある日、ベビーカーを押して歩いていただけなのに、急に激しい動悸が始まったんです。心臓が服から飛び出るんじゃないかと思うくらいの激しさでバクバクして、本当に怖かったです」
その後もたびたび動悸を感じたものの、健康診断を受けても「問題なし」の結果がでるため、特に治療をしないまま、年月が過ぎていきました。
生理前に必ず下痢をするように。これも更年期の症状なの?
43歳になったマサミさんに、次なる変化が現れます。生理前に、必ず酷い下痢をするようになったのです。それまでは、生理不順気味ではあったものの、下痢をすることはありませんでした。
「汚れた水みたいなゆるい下痢が生理前に必ずくるので、最近は『下痢が始まったら生理のサイン』と思うようになりました」
このころから、マサミさんは自身が更年期に入ったのでは?と思うようになりました。
マサミさんには、ひと回り以上年の離れた姉が二人います。二人とも更年期に体調の変化を感じ、そのことをマサミさんによく話していたため、いずれ自分も更年期になることを、30代から受け入れていたそうです。
家事と仕事以外は寝込んで起きられない日々。夫に「怠けるな」と言われたことも…
生理前の変化を感じ始めて1年が経ち、マサミさんが44歳になったころから、体がだるくて何もしたくない日がでるようになりました。マサミさんは本来、何事にも積極的で、じっとしていない性格です。それにも関わらず、何をするにもだるくて、面倒くさくて、できるだけ寝転がって過ごしたいと思うようになってしまいました。
とはいえ、マサミさんは会社の社長。「つらいから休む」と簡単には言えない状況でした。従業員二人の小さな会社とはいえ、たくさんの取引先があり、経営は待ってくれません。同社で働く夫は職人に専念しているため、経営はマサミさんの肩にかかっています。
マサミさんは、朝は気力でなんとか起き上がり、お弁当を作り、夫と子どもを送り出すまでのルーティンをこなし、意識を失わない限りは出社しました。しかし、その無理がたたったのか、体のだるさがますます酷くなり、ついには寝込んでしまう日が増えました。
「どうしても私しかできない業務と家事は、気力でなんとかし続けましたが、無理をするほど反動がきて、作業が落ち着いたとたんぐったりしてしまい、もう何もできなくなるんです」
加えて、中学生の次男が反抗期を迎えてヤンチャな行動をするようになりましたが、しっかりと向き合う気力も湧きませんでした。
そんなマサミさんを見て、夫が「怠けるな」と厳しい一言を放つこともありました。今では更年期を理解し労わってくれますが、最初は単に仕事や家事を怠けていると思われていたそうです。
できていた生活ができなくなった不安も相まって、マサミさんは徐々にうつのような状態になっていきました。前向きに考えることができなくなって落ち込み、そんな自分をさらに責めてしまいます。
「当時、不幸にも自ら命を絶った芸能人のニュースが相次ぎました。それを見ながら『ああ、彼らの気持ち分かるな』と思う自分がいました」
▶つづきの記事【後編】を読む▶45歳の健康診断で大腸がんの疑いが!再検査の結果は……。 __▶▶▶▶▶
≪ライター・薬機法管理者 力武亜矢さんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
更年期症状に悩むとき「目指さないほうがいい」ことって?専門医が語る付き合い方に「確かにそうだわ」と納得しかない
OTONA SALONE / 2025年1月15日 21時6分
-
女性の更年期障害、うまく付き合うための日常生活のポイント
マイナビニュース / 2025年1月14日 10時0分
-
年末に寝込んだワーママの怒りが止まらない。「ママ、苦しいの?」と息子に背中をさすられ大号泣
オールアバウト / 2025年1月12日 22時5分
-
「すごくよかった…」と夫がポツリ。人生最高のHを味わったあの夜、奇跡が起きた!【35歳からの妊活】
OTONA SALONE / 2025年1月1日 20時31分
-
年収1,000万円バリキャリ妻と年収240万円自営業夫、50代で念願のマイホームを7,000万円で購入。ゆとりのローン計画だったはずが…2年後、赤字転落で涙の売却へ。発端は妻を襲った「突然の異変」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月23日 7時15分
ランキング
-
1芥川・直木賞に選ばれた3作家 どんな人物?
毎日新聞 / 2025年1月15日 20時3分
-
2天正遣欧使節・千々石ミゲルの墓、長崎県諫早市の文化財に…ミカン畑での墓石発見から20年
読売新聞 / 2025年1月15日 17時0分
-
3将棋の谷川浩司十七世名人、史上3人目の通算1400勝達成…「光速の寄せ」でタイトル多数獲得
読売新聞 / 2025年1月15日 23時17分
-
4スニーカーのインソールを変えるだけで「靴の機能は劇的にアップ」する。“初心者が買うべき”一足とは
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時51分
-
5芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください