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「お風呂は毎日入ってる」と逆ギレ。義母が「嘘をついてまで」入らなかった驚きの理由とは

OTONA SALONE / 2024年9月26日 11時16分

こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。

 

【アラフィフライターの介護体験記】#3

 

◀◀前のページ 『義母の家で付着する「白い粉」の謎。「お風呂は毎日入ってる」マスク生活で気付けなかった義母の嘘』

 

「認知症」の影響か? 義母がお風呂に入らなかった3つの理由

 

介護ヘルパーの資格を持つ叔母曰く、どうやらお義母さんが入浴を拒否するのは、認知症の症状が影響しているようなのです。しかしその理由は個人によって異なるため、憶測で判断したり、無理やり入らせようとしたりするのは逆効果とのこと。まずは「なぜお風呂に入らないのか?」の理由を確かめる必要がある、でも焦りは禁物! というアドバイスでした。

 

ちなみに、かつて叔母が担当していた女性のケースでは、過去にお風呂で失禁し、家族に怒られたことが原因で芽生えた「また失敗してしまうのでは?」という恐怖心が入浴拒否につながったそう。ほかにも認知機能の低下により、入浴の手順が分からなくなったという方も。次第に好きだったお風呂に対して「面倒なもの」というイメージが定着し、入浴を拒否するようになったようです。本当に、人それぞれなのですね。

 

そこで、「ここは息子の出番でしょ~」ということで、夫がお義母さんの”ホンネ“に迫ることになりました。叔母のアドバイス通り、時間をかけてゆっくりと話を聞いてみると、数日後ようやく3つの理由にたどり着くことができたのです。

 

>>思わず耳を疑った!嘘をついてまで入浴拒否したまさかの理由とは

 

【義母がお風呂に入らなかった理由】

1.シャワーの使い方、お風呂の沸かし方が分からなくなった

「分からないなら聞いてよー」と思うところなのですが、ここはお義母さんのプライドが邪魔をして、聞けなかった模様(何度も夫がレクチャーし、手書きで作ったマニュアルも渡していたので)。

 

2.浴室の雰囲気が怖かった(特に壁の色)

全体的にモダンな雰囲気の浴室なのですが、暗くて怖いらしい。特にダークブラウンの壁の色が気に入らなかったようで、「壁は、やっぱり明るい色が好き!」と話していたそうです。

 

3.浴室に監視カメラが付いていると思っていた

最後は、ちょっと驚きの理由。冒頭でも触れましたが、部屋の中には「通報装置」が設置されており、24時間コールセンターにつながる仕様となっています。浴室にもこの装置があるのですが、どうやらお義母さんはこれを「監視カメラ」だと思ってしまったようなのです。

 

「だってお風呂に入ってる様子を見られてるんでしょ。そんなの恥ずかしいじゃない!」

 

って、なんだかちょっと可愛らしい(笑)。いやいや、これが最大の理由だったらしく、夫が何度説明しても「だから、絶対に入らないわよ」の一点張り。衛生面について伝えても、「ちゃんと体を拭いているから大丈夫」と強めの口調で言われたため、夫もその日はギブアップ状態で帰宅しました。

 

結局、一度は夫が強引にお風呂に入れたものの、それ以降は難しく……。それから数ヶ月間、「からだ拭きシート」と「ドライシャンプー(洗い流し不要)」を活用する日が続いたのです。

 

さらに2年が経過し、完全な「入浴拒否」は回避できたものの、お風呂に対する「負」のイメージは残ったまま。今も、私たちの“お困りごと”となっています(涙)。

 

しかし当時を振り返ってみると、お義母さんにとって生まれて初めて目にする、24時間コールセンターにつながる「通報装置」たるものは、“恐怖の物体”だったに違いありません。そして、この「通報装置」がさらなる妄想を引き起こすことになるのですが……。それはまた、次回お話ししたいと思います。

 

 

≪ライター 小林真由美さんの他の記事をチェック!≫

 

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