子宮筋腫を全摘した直後から、つらい更年期が始まった。ついに「うつ」と診断された、7年めの焦燥
OTONA SALONE / 2024年10月13日 21時0分
閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。
私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)
【100人の更年期#113】前編
◆トモヨさん(仮名) 54歳
中学校教師。53歳のとき子宮筋腫が見つかり全摘。手術直後からさまざまな体調の異変を感じ始め現在は休職中
健康で生理も順調だったのに、ある日を境に子宮の病気が続くように
はじめまして。現在54歳のトモヨです。中学校の教師をしていますが、現在は関節痛がひどく歩行がおぼつかないため、休職しています。
私は本来、健康で生理周期も順調、婦人科系の悩みとは縁がない生活をしていました。ところが46歳のとき、子宮内膜にポリープが2つ見つかって手術をした辺りから、少しずつ体に異変が起き始めました。
ポリープを手術で取った2年後、48歳のとき、ふたたび子宮内膜にポリープが見つかり、再度手術をしました。これでしばらく子宮のトラブルはなくなるだろうと思っていましたが、52歳のとき、今度は子宮筋腫が2つ見つかりました。この時点では2つとも小さく、放置していても大丈夫だと診断されました。ポリープの様子を見るため、定期的に婦人科へ通院しているから安心していましたが、1年後の検査ではかなり大きくなっていて、結局、子宮をすべて摘出することになりました。
子宮を摘出したのが昨年の末。子宮がなくなったので、これまで正常だった生理も閉経しました。すると、年明けから、体にさまざまな不調があらわれるようになったのです。
昼夜を問わず1時間置きに繰り返すホットフラッシュ。眠れなくてつらい
最初に感じた変化は、更年期によくあるといわれる症状のひとつ、ホットフラッシュです。
汗をあまりかかない体質なのに、ある日から急に、1時間置きに汗がだらだらとでるようになりました。熱があるのかと思って体温を測っても、平熱の36.5度。昼夜を問わず、額、首、脇、そして下半身に汗をかくため、夜はゆっくり眠れません。深夜に何度も起きて、体をタオルで拭いて、ハンディーファンを顔にあて、しばらく涼んでから寝る生活になりました。
熟睡できない日々が2カ月続き、不眠症ではないかと思うようになりました。体力的にもつらくなってきたので、かかりつけの婦人科医に相談したところ、念のため心療内科を受診するよう勧められました。心療内科での診察結果は、軽度のうつ。私としては、不眠による疲れはあるものの、気持ちの落ち込みや絶望感のようなものはないので、うつ病と言われてもピンときていませんが。
>>>ある朝起きたら両指と両膝が動かない!恐怖の中、とった行動は…
ある朝起きたら両指と両膝が動かない!恐怖の中、とった行動は…
ホットフラッシュによる不眠が続く中、こんどは両指と両膝のこわばりが始まりました。
ある朝、起きたら両手の10本の指すべて、折り曲がったまま動かなくなっていました。恐怖を感じながらも、おそるおそる力を込めると、少しずつ、本当に少しずつですが、指が開きだしました。そして、ある程度まで開いたところで、ばねのようにピーンと開いたんです。
とりあえず指は開いたので、とにかく起きて仕事に出かける準備をしなければと思い、脚をベッドから下ろそうとしたら、両膝の関節に激痛が走りました。普通に動かすことは無理だと察知した私は、脚全体を数ミリずつずらしながら、時間をかけて立ち上がりました。
そして、この日を境に、両指と両膝の痛みとこわばりは、毎朝の出来事になってしまいました。
▶つづきの記事【後編】を読む▶階段の昇り降りもままならない両膝のこわばり。休職するしかなかった……。職場復帰は叶うのか? __▶▶▶▶▶
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