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「発達障害だから、できない」ことってあるの? 子供への目線が変わった出来事とは(後編)

OTONA SALONE / 2024年10月2日 11時1分

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。
長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。

「演技や音楽は情操教育にいい」と聞いて、ご縁があり芸能事務所でレッスンを開始しました!

でも、実践(仕事)にはほど遠く、オーディションを受けては落ちての繰り返しの毎日を過ごしていました。そんなある日、ついに合格通知が……!今回は、長女ちゃんの初仕事のお話をします。【後編】です。

 

泣き出してしまった子どもたち 次ページ

すべてに動じない「鉄の心臓」

スタジオの待機室にいる間もマイペース(=空気を読めない)な長女。 たまに台詞のことを思い出しては「誰も答えを知らないのかな?」「一体なんなんだ…?」 とかブツクサ言ってる。 他の子ども達は緊張しているなか、ある意味この態度は大物かも!?

 

そんな時に、コワモテ風の大柄な男性スタッフさんが登場。 低い声での一言「お待たせしました」で、さらに緊張が張り詰めました。 収録を開始したものの、初めて出会った子供たち同士なので、なかなか声もそろわない。 うーん…… 進まない。

何度も撮り直していくうちに、泣き出す子どもまで発生し、さらに泣きの連鎖が発生する事態に。

(こんなことある!? 実はドッキリ企画なんじゃ……)

と、周りにカメラがないか確認をしてしまうワタシ。

 

カオスな収録現場。事態を収めたのは、まさかの… 次ページ

保護者達が「大丈夫よ~!」と子どもをあやしているなか、なぜか長女がのっしのっしとスタッフさんの前に現れて「おじちゃんは〇〇って言葉、知ってるの!?」 と突撃質問。 どうやら収録中もエッチな言葉が気になっていたらしい。

このゲリラ攻撃にひるんだのか(!? )、急に甲高い声をだすコワモテ男性スタッフさん。

「僕は3ちゃいだからわからないんだ~」

「うちの弟と同じ年なの!?絶対ウソだよー!」

思いがけない大ボケに、ゲラゲラ爆笑する長女ちゃん。 この掛け合いで一気に和やかな雰囲気になりました。

それからトントン拍子に…… というわけではなかったけれど、長女がその場の空気を変えたことに私は感心しました。

 

初めての場所で初対面の人達と協力しながら、ひとつのものをつくりあげることってすごく大変だと思うんです。

スタッフさんが優しくて子どもの扱いが上手だったからいいけど、一歩間違えればさらに悪い空気になる可能性だってある。

だからこそ、私は長女が自分のスタイルを貫いて、なんとか山を越えたことが嬉しかったのです。

 

ADHDの子供への「情操教育」って 次ページ

親の心子知らず? 子どもを信じた方がラクだけど…

演技や音楽が子どもの情操教育にいいからといって、レッスンと仕事は別です。 音声収録だし姿が現れないから~とか、そんなことは関係ない。 でも(お金をいただく以上、責任をもって臨まなければ!! )なんて、気を張っていたけど「案ずるより産むが易し」だったのかな。 なんなら台詞の練習もしなくてよかったくらいかも……?

もっと長女のことを信じなくちゃ! と思った出来事でした。

さぁ、これをきっかけに長女が自分に自信をもち、より好奇心のアンテナを張れたらいいのだけど。

 

【次回に続きます! 】

 

 

 

 

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