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【べたつく汗】更年期が原因とは限らない!発汗には「あの病気」が隠れていることも!?

OTONA SALONE / 2024年10月18日 21時0分

暑くもないのに、気がつけば汗がべっとり。
大量の汗に悩んでいませんか?

「ただの汗っかき」で済ませるのは禁物です。
もしかしたら、背景には怖い病気が隠れているかもしれません。

今回は、そんなべたつく大量の汗の原因や対処法について解説します。

 

 

Q.べたつきのある汗が大量に出る…これは更年期によくある症状ですか?

イラスト/lely

更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、からだにさまざまな不調があらわれます。

たとえば、「急に暑くなって大量に汗をかく」というのも更年期の不調のひとつです。
エストロゲンの分泌量が低下すると自律神経のコントロールが不安定になり、汗腺にも影響が出ます。

汗は本来、体温調節の役割があり、体温が上昇したときにからだを冷やす役割がありますが、更年期の汗は冷えていても大量に出るという特徴が。

しかし、大量の汗、べたつく汗は別の疾患の可能性もあります。

 

 

Q.異常に汗が出る病気は他にどんなものがありますか?

イラスト/lely

汗が多くなる病気のひとつに、「多汗症」があります。
通常よりも汗が多く出る病気で、さらに多汗症は全身に過剰な汗をかく「全身性多汗症」と、からだの一部に過剰な汗をかく「局所多汗症」があります。

多汗症と更年期の大きな違いは、汗をかく場所です。
全身性多汗症はからだ全体に汗をかくのに対し、更年期の発汗の場合は手足に汗をあまりかかず、顔や首筋、胸など上半身を中心に汗をかくという特徴があります。

 

 

Q.多汗症はどのような原因でなるのですか?

Photo:O-DAN

全身性多汗症、局所多汗症ともに原因のわからない「原発性」が多いといわれています。

しかし、注意しておくべきなのは、背景にほかの病気が隠れている「続発性」です。
たとえば、全身性多汗症は内分泌代謝異常、神経疾患、感染症などが、局所多汗症は精神的緊張や神経障害などが原因の場合もあります。

とくに、糖尿病や悪性リンパ腫などの重大な病気が関わっている場合はなるべく早い治療が望まれます。
症状が明らかにおかしい場合や、不安を感じる場合は速やかに医療機関で診察を受けましょう。

 

 

▶つづきの【後編】では、多汗はどこに相談すればいい? 自分で予防・対策する方法は? 生活習慣の見直しをするなら?多汗症の対策におすすめの漢方お届けします。__▶▶▶▶▶

 

 

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 碇 純子(いかり すみこ)
薬剤師・元漢方薬生薬認定薬剤師 / 修士(薬学) / 博士(理学)
神戸薬科大学大学院薬学研究科、大阪大学大学院生命機能研究科を修了し、漢方薬の作用機序を科学的に解明するため、大阪大学で博士研究員として従事。現在は細胞生物学と漢方薬の知識と経験を活かして、漢方薬製剤の研究開発を行う。世界中の人々に漢方薬で健康になってもらいたいという想いからオンラインAI漢方「あんしん漢方」で情報発信を行っている。

 

 

 

 

 

≪薬剤師 碇純子さんの他の記事をチェック!≫

 

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