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習い事の「やめさせ時」っていつ?子どもにかけた「親の期待」との向き合い方(後編)

OTONA SALONE / 2024年10月9日 11時1分

東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。

長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。小学校1年生の当時、情操教育の一環として始めた芸能活動。初仕事を機に長女に良い変化があれば……と思っていたのに何も変わらず。むしろ、そんな親の期待とは裏腹に、レッスンをさぼりがちになっていきました。

今回は、「親が良かれと思って始めた教育を、どこで見切るのか」そんな話をしたいと思います。

 

ある日の事件で、ついに習い事をやめる決心を 次ページ

知らぬ間に身につけた演技力!?

とある日、いつもながら”やる気がありませんオーラMAX”で入室した長女に異変が……!

長女の顔がみるみる赤黒くなり「……ママ、おなかがいたい」と苦しそうにしていたのです。
これには、いつも呆れていた講師も「病院行く!?事務室でタオル持ってくるから待ってて」と必死。そんななか、長女は「トイレ……」と一言。

 

足取り重く、私に支えながらトイレにたどり着いたものの、急にケロッとした顔に。安心すると同時に、急激な変化に不安を感じ「やっぱり病院いこうか」と話すと、長女はニッコリ!

「演技でした~♡」

なんと、レッスンをサボりたいがための演技だったのです。

 

今まで演技のレッスンを散々サボっていたけれど、実は目の端っこの方で、技術を習得していたの……?

いやいや、そんなはずはない。長女はしっかりサボっていた!

だったら、これは天然の演技力では……。

 

そんな親バカな想いが瞬時によぎりましたが、ただひとつだけ言えることは「心配してくれた皆さんに申し訳ない」ということ。

やる気がない子どもを引っ張ってでも連れていく状況は、だらだら続けていただけに過ぎなかったということにも気づかされたのです。

この日をきっかけに、レッスンを辞めることにしました。

 

「◯◯を手放す」という選択 次ページ

「期待を手放す」という選択

どんな習い事も「このまま頑張ればもっと……」と期待をしますが、やっぱり第一に考えなければならないのは子どもの気持ち。辞めても「またやりたい」と思うようだったら再開したらいいじゃないか。

期待は捨てないけど、手放す。

 

そう思ってはいるものの……当時から5年たった現在、長女は演技のレッスンに通っていたことすら忘れています(涙)。これじゃあ再会することはないかなぁ。

ちなみに、人前で歌うことが苦手な長女は、カラオケに行った時に「大きな音が苦手な子ども」を演じて帰ってきたこともあります。顔をこわばらせながら小刻みに震えた姿が、妙にリアルで。まんまと騙されました。

今回の習い事の場合、自分自身を守るための演技力だけは、習得できたのかもしれません。

 

 

 

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