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「今日階段を2段上がったら、明日は5段上がるような」小さなステップアップが自分の世界を広げていく

OTONA SALONE / 2024年10月28日 12時16分

日々が飛ぶように過ぎていく中、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんな中「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。

 

前編記事『45歳、趣味ゼロの私が、家族と離れて初めての「一人映画」「伊勢神宮ウォーク」をして人生、劇的に変わったワケ』に続く後編です。

 

ジュンコさん
愛知県在住,45歳、病院の医局秘書。夫、大学3年と専門学校1年の娘2人の4人暮らし。仕事は8年前から始め、子育てが終わったいまは、自分のやりたいことにチャレンジ中。

【私を変える小さなトライ#8】後編

 紅一点で迷彩服のツナギを着て、「サバゲー」にチャレンジしてみたら

「一人◯◯」をし始めたのをきっかけに、次なる挑戦をしたくなって、思い浮かんだのが「サバゲー」(サバイバルゲーム)と「空を飛ぶ」こと。サバゲーは、エアソフトガンで駆け巡る戦争ゲームなんですが、はじめは、周囲にそんなことをやっている人なんていないだろうな、って思ってたんです。

 

でも、「周囲に言ってみることって大事だよな」って思って、仕事場の医局でそんな話をしてみたら、「A先生がサバゲーやってるよ!」と教えてくれる人がいて。先生に声をかけて「私もやりたい!」と強引にお誘いして、A先生と先生の友達の総勢7人で、休みの日に一緒にサバゲーに出かけました。

 

全くの初心者だから勝手も分からず、はじめは7人だけでやるのかな? と思っていたら、赤と黄色の2チームに分かれて、20対20くらいの大人数でやるんですね。知らない人とチームになるのもドキドキですし、一緒に行った7人グループの中で女性は私一人だけ。すべてが新しい体験の連続でした。

「サバゲー」といえば、「迷彩柄だ!」と思って、この日のために、メルカリで迷彩柄のツナギを探して、購入しました。その格好で車の運転をして集合場所まで行ったんですが、詳しい人から「迷彩柄の服で運転をするのは本当はいけないんだよ」なんてことも教えてもらって。未知なることを知ると、「経験値が上がった」と思えて、嬉しくなりますね。サバゲーには今年だけですでに2回参加していて、次は3回目を企画中なんです。

 

45歳。「今日がいちばん若い」から、どんなことも思い切ってやってみる

もう一つ、とても気になっていたのが「空を飛ぶ」こと。これは小さいころからずっと内心、やってみたいと思っていたことでした。なので、よきタイミングをはかっていろいろ考えて。

 

最終的に、My母の喜寿のお祝いで滋賀県に出かけたときに、テレビ番組で見たパラグライダーに挑戦しました。この日はおだやかな天気で風もなく、ブランコよりも揺れなかったですよ。琵琶湖の上をゆっくりと飛んだのですが、「やっと飛べた〜」と感慨深かったですね。まったく怖くなくてむしろ拍子抜けしたくらい。

 

私、中学生のときはバスケ部に入っていましたけれど、幽霊部員で、そもそも、スポーツはそんなに得意じゃなかったんです。大人になってからも運動はほとんどやっていないし、この年齢でスポーツを始めたとしても、あちこち痛めちゃいそうだなーと。そんな不安感はあるけれど、「今日がいちばん若いんだ」と思って、何にでも挑戦しようと思っています。

 

 

最近では「暗闇ボクササイズ」にも行きましたよ。「暗闇ボクササイズ」は一人でやるものだから、今の私のテーマにはぴったりです。私は夏には体重が10kgくらい落ちるけれど、冬には再び10kg戻ってしまうくらい、体重の増減が激しい、万年ダイエッターなんです。ちゃんと痩せて、その後はずっと理想体重を維持できるように、人生最後のダイエットにも取り組みたいな。

 

仕事もプライベートも全力で楽しむ。まだまだ、やりたいことはたくさん!

ほかにやってみたいこと? そうですね。スカイダイビングや気球、ヘリコプターなど、この前挑戦したパラグライダーより、さらに高いところを飛んでみたいな。日本全国、その土地のおいしいものを食べて、一人で旅行にも行きたい!

 

個人的には「一人」がテーマなんですが、この2年はとにかくいろいろ、トライを始めていて、ゴルフも趣味の一つになっています。勤務先の病院内でコンペもあって、医師の先生や薬剤師さん、いろいろな課がつながって職場の雰囲気がよくなるきっかけを作っていきたいと思っているんです。

 

私は常勤ではありませんが、サバゲーのつながりができて以降は、私のいる医局に、病院の先生方がお子さんの話をしに来たり、仕事のことを相談しに来たり、「スナックジュンコ」みたいな感じ(笑)です。ママ友以外の交友関係の幅が公私ともに広がってきて、毎日、ホント楽しく過ごしています。

 

私は旅行に出かける時には調べずに行くタイプです。調べないでいったほうが旅行先で「わあ〜」ってワクワクも大きくなるでしょ。そんな風にすべてにおいて、新鮮さを感じられると、人生がもっと面白くなるんじゃないかな。この写真は登山に挑戦したときの1枚。高いところに魅かれるのもそうですが、スリルを感じられる場所が大好きなんでしょうね。

 

ついこの間まで「何にも趣味がない」って嘆いていたのが嘘みたいで、「一人映画」をきっかけに、気づいたらあっという間に世界が広がっていましたね。小さなトライが、現実を変えてくれるんだなって、実感しています。皆さんも諦めずに、自分にできる一歩を踏み出してみたら、楽しいことがどんどん増えていくんじゃないかな。

 

前編>>>45歳、趣味ゼロの私が、家族と離れて初めての「一人映画」「伊勢神宮ウォーク」をして人生、劇的に変わったワケ

 

【編集部より】矯正を始めた、ドライヤーを買い替えた、骨密度検査をした、習字を始めた、寝る前にストレッチを続けている、サプリを飲み始めた、乳がん検診に行った、パスポートを再取得した、ヘアサロンを変えた、白髪染めをやめた、ママ友と温泉旅行に行った、2㎏やせた、子どもとオンライン英会話を続けている……

あなたの「小さなトライと気づき」も教えてください。こちらから

 

≪ヘルスケアライター 野添ちかこさんの他の記事をチェック!≫

 

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