47歳で同窓会に行ったら「元カレ巡礼」が流行っていた! 現代の『舞踏会の手帳』状態はあるある?
OTONA SALONE / 2024年10月31日 21時0分
2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。
女性では40代の割合が高い印象がありますが、映像編集のパートをしている千佳さん(仮名・47歳)曰く、「身近で元カレに会いに行く女性が急増している」そうです。久しぶりの同窓会で小学校から高校まで共に過ごした女子校仲間と話すうちに、元カレと不倫中のメンバーの多さに驚いたと語っています。
【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯10】前編
女子校育ちで車のショールームレディに
「私は小学校から高校までプロテスタント系の女子校に通い、大学も併設されていますが、私は他大学の英文科に進みました。中高時代、すぐ近くに中高一貫の男子校があり、地域の学生ボランティア活動などで一緒になることも多かったです。学校近くの塾に通うとその男子校の生徒も多く、自然と『初めての彼氏』はその学校の子が多く、同級生の元カレは顔見知りも多いです」
千佳さんは、大学卒業後に語学留学を経て、大手自動車会社のショールームレディに応募。契約社員として銀座のショールームで受付やPRの仕事に携わります。
「仕事は年単位の更新制で、若い頃はよかったんですけど、『ミスなんとか』的な雰囲気があり、28歳頃には退職しました。その後はイベントコンパニオンやリポーター、空港ラウンジでの接客、さらには銀座のホステスのアルバイトも経験しました。35歳で結婚するまで、迷走していた時期ですね」
千佳さんは35歳の頃、リポーターとして出演した通販番組で出会った3歳年下の映像制作会社社員・はやとさん(仮名・44歳)と結婚しました。
「本人には言えませんが、初めてデートに誘われた時は『若いし収入も低いだろうし、結婚はないかな』と思いました。私から見れば年収の少ない若者だし、向こうから見ればスレた年上女性…って。でも話してみたら話題が豊富で明るくチャーミング。気がついたら、一緒にいる時間が楽しくなっていました」
35歳で滑り込み「妥協婚」?
はやとさんは大手映像制作会社に常駐する形で働いていますが、立場的には子会社の社員。千佳さんの元カレたちと比べると収入に不安はあったといいます。
「私はテレビ局周りでリポーターの仕事もしてきたので、年上の名物ディレクターと不倫をしたこともありましたし、メジャーデビューしているミュージシャンの彼女だったこともあります。親に紹介されたプロスポーツ選手は一時期は本命だったんでしょう。まぁ、すぐ浮気されましたけど。付き合わないけど口説かれた相手も、外資証券や広告代理店、ベンチャー社長といった錚々たるメンツでした」
それでも30代も半ばを過ぎると、かつて口説いてきた男性陣も軒並み結婚したり内縁の彼女ができてしまい、滑り込むようにはやとさんと一緒になったという千佳さん。周りからは「妥協婚」と見られていたのではないかと、自虐しています。
「夫はごく普通のサラリーマン家庭の子供で、地方の情報系大学を卒業し、大手の子会社に新卒で入社した『大きな欠点がない』タイプ。誰にも反対されませんでしたが、誰も羨ましがらなかったですね。逆に彼に『こんな年上でスレた女でいいの?』と聞いたら、『声と喋り方がかわいい。俺、声フェチなんだ』と言われ、職業柄悪い気はしませんでした」
35歳で平均よりやや遅めに結婚した千佳さんは、新婚から妊活を意識しタイミング法を試し、37歳で第1子女児を出産。
「母子ともに健康で両家も大喜びでした。そして『私と同じ学校とは言わないまでも中学受験はさせたい』と思うと、私も働く必要性を感じました。テレビに関わっていたので興味もあり、妊娠中はカルチャースクールで映像編集ソフトの勉強をしました。今はツテをたどり、夫にも教わりながら通販番組の映像編集のパートをしています。在宅でできるので、子供が体調を崩しても融通がきいてありがたいです」
夫の「推し活」が浮気スレスレ?
そんな千佳さんの最近の悩みは、娘の中学受験と、はやとさんのアイドル声優への過熱した「推し活」。
「自分のお小遣いの範囲内ならいいんですが、YouTubeのスパチャに投げ銭したり、推しの女の子と握手会でデレデレしているのを見ると、年上妻としては複雑ですね。推しているのが29歳の『自称・声優兼がけっぷち地下アイドル』というのもなんだか生々しくて。ある時は、宣材写真を撮ってあげるとかで2人で等々力渓谷で撮影会までしていたようです。もうほとんど浮気ですよね」
激怒した千佳さんが「娘に言うよ」と脅すと、はやとさんは平謝りで「カメラマンとしてしか見られていないしこっちも家族を愛しているから応援しかする気はないけど、本当に申し訳ない」と反省。2人きりで会うのはやめると約束したものの、「ママも推しを作ればいいのに」と推し活を勧めてきたそうです。
「そういえば、10数年前の同窓会で女子校の仲間たちが推し活をしていたなぁと思い出して、みんなにいろいろ聞こうと同窓会を企画しました。30代半ばの頃、華やかだった女友達が『リア充でイケメンに不自由しなかった私がアイドルを追いかけるなんて』と笑っていましたが、みんな楽しそうでしたね」
『舞踏会の手帖』のような元カレ巡礼
同級生は既婚未婚や子供の有無もさまざまですが、その日に都合がついたメンバーは全員既婚で子育て中。しかも30代前半に出産した女性が多く、ちょうど子供の手が離れたタイミングだったそうです。
「最初は中学受験やご主人の話、推しのK-POPアイドルの話をしていたんですけど、1人の子が『そういえば中学の頃、視聴覚室で『舞踏会の手帖』って映画見せられたじゃん。今、あんな感じで3人の元カレと会ってきた』とか言い出したんです。すると堰を切ったように『え?私も』『高校の頃の彼氏もいる? 洋くん? 和くん? ちなみに私は優太と会っちゃった』とか、元カレ話が次々に出てきて」
『舞踏会の手帖』とは、ミドル世代で未亡人となった主人公が、18歳で初めての舞踏会に出た時に彼女に愛をささやいた男性たちを訪ねる旅に出るという、1937年のモノクロ映画です。
「映画では主人公は30代後半でしたけど、寿命が伸びた現代ではそれが40代、50代なんですかね。8人中6人が元カレと再会して、不倫関係になっているのは4人でした。不倫している子曰く『元カレは安心感があるし、中年の今の姿の中に若い頃の幻影を見てくれるから、若々しい気分になる』そうです」
同級生たちの楽しげな姿に触発されて、出来心で元彼のミュージシャンに連絡した千佳さんは、思いも寄らない「やけど」を負うことになります。
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