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40歳からのおしゃれ論 そりゃ「あの人痛い」って思われたくはないですけれども。

OTONA SALONE / 2017年11月24日 18時0分

40歳からのおしゃれ論 そりゃ「あの人痛い」って思われたくはないですけれども。

服の「痛い」「痛くない」の話って良くあります。20年以上、女性誌とその周辺でお仕事をさせていただいているので、かなりの頻度で耳に入ってくるトピックです。このアイテムはIN!でもこっちはもうOUT!というあれです。みんなちょっと「え、私、大丈夫かな?」って気になるトピックなのはとってもよくわかります。

でもですね、私、40になってしみじみ思います。
INでもOUTでも「似合ってればなんでもいい」と。「似合ってないのに、今時な服を着ていることの方がずっと痛い」と。

本来の自分というものを無視し(ここポイント)、周りから痛いと言われることを恐れて「流行」や「おしゃれ」というものを利用すると、チグハグで、地に足ついていない印象の人間が出来上がります。これ本当。
若けりゃそれは、色々やってみたい年頃だよねで済みますが、40も過ぎてその感じだとお寒いこと山の如し。例えばですが、男性のおしゃれでイタリアクラシコなどと呼ばれる「イタリアン」なジャンルがありますね。あれは似合っていたら最高ですけれども、似合わないと大変なことになりませんか? 服に着られている感がとても際立つジャンルな気がします。伊勢丹メンズ館の前あたりで大変なことになってる人を見るんだ、たまに。反対にすごく似合うものを着ている人を見ると、私はいいもの見たな〜って、この人の生き方に触れたな〜って、幸せな気持ちにすらなります。

クマの刺繍入りのピッチピチポロシャツ(オレンジ)って世の流れ的には全く流行ってないOUT物件なのかもしれませんが、いいよねえ。似合ってるんだもん。日焼けしててグラマーな彼女にはピッチピチオレンジが最高だった。クマも幸せそう。

もう若くないから人様に痛いと思われない服を着るという気持ちもわからなくはないですが、私は、逆にあれやこれやから解き放たれて、勝手なものを好きに着ていく方向が楽しいな〜と思っています。

痛いと思われない服をわざわざ選んで買うなんて、気持ちがしぼむ。やる気が出ない。視界が狭まる。呼吸が浅くなる。首が痛い。腰も痛い。お〜〜〜〜っ健康犯されるわ! 稼いだ金そこに使うのもったいないわ! ファッションは、これ好き♡これ似合う♡で新しい自分が花開いていく感じが幸せです。

 

≪イラストレーター いいあいさんの他の記事をチェック!≫

 

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