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元夫が2人ともDV男だった45歳。不倫相手だけやさしいのは「うちの子じゃないから?」

OTONA SALONE / 2024年11月17日 21時1分

2024年に発表されたジェクスの調査によれば、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という質問に対し、「特定の人物1人としている」「特定の人物2人以上としている」と回答した割合の合計は、40代男性が27.7%、50代男性が29.5%、40代女性が24.5%、50代女性が17.1%でした。

 

ソフトウェア会社のテクニカルコンサルタントをしている真由香さん(仮名:45)は、DV夫に嫌気がさして会社の既婚上司とW不倫をして、昨年離婚したばかりのバツ2。真由香さん側は夫と別れたものの、上司で不倫相手の怜汰さん(仮名:50)は未だ婚姻生活を続けているそうです。

 

前編では「元夫は2人ともDV男」という真由香さんの最初の結婚と、2度目の夫が「DV夫になる前」の生活を伺いました。

◀◀◀◀◀この記事の前編を読む

 

【昼顔妻と夕顔夫 不倫に走る大人たち ♯12】後編

給料は同等でも子育ては母親主導にすべき?

「私と夫は、子供ができる前まで、だいたい給料も同程度でお互い不自由しない額をもらっているので、家賃も光熱費も雑費のざっくり折半で財布は別、という方式をとっていました。でも、私が産休に入ったことをきっかけに家計を見直して、共通口座を作って家族カードで生活費を賄うことになりました。もちろん、個人のお小遣いは残りますが、彼にとって使える額が減ったことはストレスだったみたいです」

 

買いたいものが買えないストレスや、赤ちゃんの夜泣きのストレス、インテリアにこだわりがあった部屋を赤ちゃんグッズが占有するストレスで、徐々に暴力的になっていったという康夫さん。

 

「小遣いが少なくてほしいヴィンテージシャツが買えないと不満を漏らしていたくせに、私が育休を半年ほどで切り上げて復職した時は、『最低3歳までは母親が育てるのが常識だろう』と、突っかかってきました。『だったらあなたのお小遣いは半額でいいわけ? なんなら私、専業主婦になろっか?』と聞いたら、頭を掻きむしって『嫌味ないいかたはやめろ。俺の給料が少ないっていうのか?』と、はじめて正面から蹴り飛ばされて、ソファに倒れ込みました」

 

 

子供のようなキックに怖さを感じる

中学時代部活で空手をやっていた真由香さんですが、夫の「小学生みたいな力任せに押すキック」に、かえって怖さを感じたそう。

 

「最初の夫もDV男でしたが、ある程度、けんかとかも柔道とかもしたことがありそうなマッチョでした。『軽く叩いたつもりが鼻を折る』ような相手でしたが、『女は本気で殴らない』くらいの基本理念はあった気がします。2番目の夫は、『怒ると泣きながらがむしゃらに殴ってくる子供』のような恐ろしさがありました。私は空手経験者といっても中学だけですし、男性の力にはかないません。最初の夫と2番目の夫を戦わせたら2番目の夫が負けますが、女性にとってより危険なのは2番目の夫の方でした」

 

それから、タガが外れたように真由香さんに暴力を振るうようになったという康夫さん。

 

「多くの場合、原因は家事や育児の分担や金銭の話でした。康夫と私は、給料は同等でしたが、彼は中小の会計事務所の社員で私は大規模な企業の社員。私のほうが、時短勤務など福利の面で恵まれていました。それをいいことに、『子育ては母親主導で当たり前』という態度を、露骨に出してきて。『たまには子供を遊びに連れて行って』と言ったら、男の子なのに女子向けのアニメ映画を見せて自分は映画館でグウグウ寝る適当ぶりで、『父親の自覚があるの?』とキレて、逆ギレがわりに殴られていました」

「ヤバい病んだ妻」のフリをして暴力回避

お互いに「お前のそういう性格が大嫌いだ」「あなたは最低な人間」と言い合いながら、世間体や子供のことを考えて踏ん切りがつかない日々が数年続きました。

 

「康夫は男性にしては力が弱く、私は女性の中では頑丈なので警察沙汰はありませんでしたが、年を重ねるにつれて殴られたり蹴られた痣の治りが遅くなってきました。『このままじゃ心身ともに崩壊する』と思った私は、これ以上殴られないように『病む』演技をすることにしました。これは、人によっては逆上させちゃうかもしれない危険な技ですが、康夫には効果てきめんでした。彼は、虫やヘビが大嫌いで気が弱いところがあったので」

 

真由香さんは、康夫さんが手を振り上げると、その場にあった楽器や家具などを掴み先に全力でぶつけるなど、「どうせ殴られるにしろ先にインパクトある攻撃をする」ことを心がけたそう。

 

「ウクレレとか、ピアニカとか、タブレットPCとか。そんなもので先手必勝に雄叫びとともに殴って手鼻をくじいたところで、大声でわめきながら逃げる。『あいつはやばい。少しおかしい』と思わせることで、力では負けても、戦意喪失させることはできました。時には殴るものがなくて、鉛筆で応戦して振り払われたので、自分で自分の腕を刺して血を見せたこともあります」

 

DV男性のタイプによっては逆効果になりそうなので、安易に真似はしないで欲しいという真由香さん。

 

「康夫の場合『気持ち悪い。怖い』と思うと、逃げたくなるタイプらしく『このメンヘラが』と、踵を返すことが多くなりました。それからの2年は、『子供が小学校に入ったら離婚しよう』とお互い弁護士に相談しながらの、消化試合敵夫婦生活です。DVは概ね収まりましたが、彼にとって私は『気持ちが悪いもの』。当然触れる気もしないでしょうし、仮面夫婦の家庭内別居でした」

病気の妻がいる上司と不倫関係に

そんなタイミングで、頻繁に飲みに誘ってくれて悩みを聞いてくれたのが上司の怜汰さん。

 

「最初は、体中の痣を見て『警察に行きなさい』とアドバイスをくれたりする仲でした。でも、『子供を犯罪者の子にしたくない』と泣く私に同情してくれて、人目を気にしてホテルに行くことに。それをきっかけに、男女の仲になっていました」

 

幸い、離婚時には康夫さんに不倫がバレることはなかったそう。

 

「私は気がついてないですが、康夫にも相手はいたんでしょう。マンションの売買問題で少し時間はかかりましたが、無事親権もとれて、私は息子と近隣の賃貸マンションに引っ越しました。康夫は今は、年下の同業者と再婚しています」

 

不倫相手の怜汰さんには子供はおらず、免疫系の病気を患う妻と2人暮らし。男女の関係になったばかりの頃、「君は好きだけど、病気の妻を見捨てて離婚はできない…」と、言われているそうです。

 

 

不倫相手がやさしいのは「よその子」だからか

「怜汰も、元バレー部の体育会系男子で、しかも福岡出身の九州男児です。奥さんは結婚前から体が弱かったようで、守ってあげたくなるような大人しい専業主婦だと同僚から聞きました。私は奥さんとは正反対の性格ですが今のところ大喧嘩をしたことはありません。怜汰はポンポンと言い返す私の生意気な性格も面白がってくれて、DVなんて縁が無いように思えて。『こういう体育会系もいるんだな』って思っていましたが、きっと不倫だからですよね。息子を育てていて、なんとなく気が付きました」

 

真由香さんの息子は、両親の不仲を見て育ったせいか難しい性格で、反抗期でもないのに母親に「クソババア」「死ねよ」「お前、生きてる価値ねーよ、視界に入るな」など、ひどい言葉を投げつけてくるそう。

 

「親のせいでつらい思いをしたのだから、ひとり親で学童に頼りきりでアニメや漫画を見せちゃったから悪い言葉を覚えて…と私も負い目があり。スクールカウンセラーに相談しつつ『そういう言葉遣いはやめなさい』と、注意する程度で耐えていますが、瞬間的にカッとなって手が出そうになることがあります」

 

そういうところは、自分にとって「絶対表には出してはいけない感情的で嫌な部分」だと、理解していると話す真由香さん。

 

「そういう時の気持ちって『私は傷つけられているけど、本当は私のほうが強い。大人の方が上だと分からせてやる』みたいな衝動なんです。怒りや悲しさをマウントをとって発散しようとする激情。これって、男女のDVにも当てはまるんじゃないかと思って」

 

時おりPTAの手伝いで子供イベントの引率をすることがある真由香さんですが、よその子に「うるせーくそばばあ」と言われてもさほど腹がたたないそう。

 

「口が悪いな。失礼だなぁ。って思うくらいです。それなのに、自分の子だと、カッとなっちゃうのは、こっち側にも子供に対して『嫌われるわけがない。嫌われていいはずがない』ていう甘えがあるからなんですよね。不倫相手がやさしいのは、私が『よその子』だからかな。そう思うと、なんだか、複雑な気分になります」

 

 

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