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疲れ切った母親だった私にかけられた「衝撃のセリフ」とは。3人子育て、長女は発達障害の生活の中で、見出した活路は(後編)

OTONA SALONE / 2024年11月20日 11時1分

地方自治体の「子育て相談室」に電話相談をしてみると、想像以上に親身になってくれたうえに、具体的なアドバイスを頂くことができました。子育て相談室で聞くことのできた相談員さんの話の中に「受給者証」やら「放課後等デイサービス」など、聞きなれない言葉が並んでいたため、直接アポをとり詳しく話を聞きに行くことにした…というお話の【後編】です。

 

「あなたが倒れちゃうわよ!」と、相談員さんが提案してくれたのが、福祉サービスのひとつである「放課後等デイサービス」の利用でした。学校がある日の放課後や夏休みなどの長期休暇に、ADHDなど特性をもつ子どもに対して療育を通して支援を行う場所であり、集団生活が難しい子どもたちの居場所になるとのこと。

また、子どもが通所している間は、母親は自分の時間がとれるため、ゆっくりしてみてはどうか、ということでした。

この言葉に「それは、育児放棄では?発達障害のある長女を突き放していることになるのでは?」という気持ちがよぎりましたが、職員さんがその後に続けた言葉に、思わずグサリときたのです。

「今はまだ影響がないかもしれないけれど、お母さんがかかりきりになりがちな発達障害児と暮らすきょうだいたちは、寂しさを感じやすいんです。たまには下の子たちを中心にした時間をつくってあげてくださいね」

 

幼いきょうだいたちのこと… 次ページ

発達障害児のきょうだいたちの「心のケア」

当時は、幼いきょうだいたちが発達障害児と暮らす弊害は感じていなかったけれど(というか下の子たちの気持ちを考える余裕がなかった?変化に気が付けなかった?のかもしれない……)、たしかに下の子たちはおざなり育児。

下の子たちもひとりずつ、「お母さんとふたりの時間」ができるようにしたほうがいいというアドバイスのもと、保育施設への送迎サポートも紹介していただきました。これは利用登録をしておくと、送迎をお願いしたい時に、子育て協力をしてくれる地域住民にお願いができるというサービスです。もちろん身元保証済み。

今でいう「マッチング」なのですが、これがたいそう人気で、ママ友たちのなかでも利用している人が多かったです。みんな子育てに際して、ありとあらゆる手段を使っていたんだなぁ……。

 

子どもを預けることは悪いこと、という雰囲気 次ページ

これを機に、下の子たちそれぞれとの「ママと一緒に過ごす時間」と、それに加え「自分の時間」を確保するために、地方自治体の育児サポートやベビーシッターの利用を始めました。

現在では、補助金・助成金制度や福利厚生サービスが充実しているため、ベビーシッターを利用する人も多くみられますが、当時は利用している人も少なく「子どもを預けること=悪」のような雰囲気がありました。

そのなかで、長女を「放課後等デイサービス」に、さらに下の子たちをベビーシッターに預けることは、とても勇気がいることだったのです。実際、「日中は保育園に預けているのに、送迎もやらないの?」なんて言われたこともあります(苦笑)。

今だからこそ思うことは、発達障害児でも健常児でも子育ては大変。もちろん、楽しいこともたくさんあるけれど、ずっと向き合っていると心身ともにヤラれる……!!

子育て相談室で職員さんから「このままではお母さんが倒れる」と指摘されたことで、自分自身を見つめ直す機会になりました。

 

 

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