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30代で婚活するなら妥協が必要?「年収2千万」を条件にした女性が見た現実は(後編)

OTONA SALONE / 2024年12月7日 20時1分

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。

アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。

今回は、「年収2,000万円以上」を条件にする35歳女性のエピソードを紹介します。【後編】です。

 

「この年だと妥協しないといけないんでしょうか」って、よく聞くセリフだけど 次ページ

「この歳で婚活をするなら、妥協しないといけないんでしょうか」

25歳~39歳の会社員で、年収2,000万円以上。それだけでも少数派なのに、独身で、結婚相手を探している男性となれば、さらにレアな存在です。さらに、仕事をしない(つまり、収入がない)妻を養い、毎年海外旅行や記念日には高級レストランに連れて行ってくれる人となると、存在すら危ぶまれます。

私が突きつける「現実」を知るにつれて、F香さんの表情は曇っていきました。「やはり、この歳で婚活をするなら、妥協しないといけないんでしょうか」と。

これも婚活女性からよく聞くフレーズです。必要なのは妥協ではありません。どういうパートナーとどのような結婚生活を送りたいのかを、具体的に思い描くことが必要なのです。そのために必要な条件なら、妥協する必要はまったくありません。

「どうしても譲れない条件を整理しましょう」と私はF香さんに提案しました。すると、F香さんが譲れないと言ったのは相手の年齢でした。たとえ年収2,000万円でも、50代以上の人はパートナーとして想像できないとのこと。そこで、年齢は「45歳まで」に絞ることにしました。

次に海外旅行ですが、長年一緒に旅行をしている友達がいるので、「必ずしもパートナーと一緒でなくてもかまわない」という結論に達しました。その代わり、「私が友達と旅行へ出かけることを止めたり、イヤな顔をしたりしない人」という条件が新たに加わりました。記念日のレストランは、「どうしても夫婦で行きたい」という思いを確認しました。

 

婚活ではほとんどの男性が「◯◯している女性」を希望 次ページ

婚活ではほとんどの男性が「仕事をしている女性」を希望

そうなると、残りは「年収2,000万円」。まず私がF香さんに確認したのが、「仕事を続けるつもりはないのですか」ということです。すると、「仕事がイヤなわけではないですし、べつに続けてもいいんですけど…」と曖昧な答えが返ってきました。どうしても仕事がつらくて続けられないならともかく、「結婚するから仕事を辞める」という考えは、あまりにもリスキーです。

 

婚活市場でも、私の体感では9割9分の男性が仕事をしている相手を希望しています。30代以下の世代なら男女ともに、「仕事も家事育児もパートナーとシェアするのは当然」と考えている人がほとんどです。F香さんが望むような結婚生活を送りたいのなら、相手の収入だけを頼みにするのではなくて、2人で働いて世帯年収を上げることを目指すほうが現実的です。

ちなみに、F香さんの上司である50代の部長は、専業主婦の妻と2人の子どもを1人で養っていることがわかりました。いくつも習い事をして私立の学校に通っているなど、たとえ年収1,200万円でも、それでは生活に余裕がないのも無理はありません。

 

「年収2,000万円」から「800万円」へ条件を妥協⁈

F香さんには、自分の理想の結婚生活を改めて思い描いてもらうことにしました。「確かに、年収2,000万円の同世代の男性に選ばれて、養ってもらうという未来は想像できないです」というF香さんの表情は、スッキリしているように見えました。

「実は、会社で正社員への登用試験を受けてみないかと言われているんです」とF香さん。「結婚して子どもができたら辞めるつもりだったから、契約社員のままでいるほうが気楽かなと思っていたんですけど…」

結婚はともかく、F香さんが子どもを持つことになるかどうかはわかりません。不確定な未来のために目の前にある可能性を潰すのはあまりにももったいないことです。

正社員になったF香さんは、当然ながら年収もアップ。婚活アプリに加えて、結婚相談所に登録することにしました。「年収の条件は、800万円にします」とF香さん。「私も仕事をがんばって、2人で世帯年収を上げることを目指します」

年収2,000万円から800万円へ。一見、条件を妥協したように思えるかもしれませんが、けっしてそうではありません。自分自身を見つめないまま、現実とかけ離れた条件を掲げても「理想の結婚」に近づくことはできません。理想の結婚は、今の自分が歩んでいる延長線上にあります。そして、幸せは相手に一方的に与えてもらうものではなくて、2人で築いていくものです。

そのことに気づいてリスタートを切ったF香さんは、きっと理想の結婚相手に出会えるはずです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

次回の働く女性の「婚活ストーリー」もお楽しみに。

 

 

 

『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える
結局、理想を下げない女が選ばれる』
(伊藤友美 著 / フォレスト出版)

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≪アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラー 伊藤友美さんの他の記事をチェック!≫

 

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