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「普通に見える」人でも、実は発達障害の場合があるってホント?見た目では分かりづらい発達障害の特徴って(後編)

OTONA SALONE / 2024年12月11日 11時1分

こんにちは、ライター・岡本ハナです。私の長女は、ADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。

前回の記事では、障害があったり、発達が気になる就学児が通所する「放課後等デイサービス」の見学を複数したものの、空きがなくキャンセル待ちが長く続くこと。また、障害の程度が異なることで入所を諦めた話をしました。

今回は、その続き。【後編】です。

 

「発達障害に見えない子ども」は、たくさんいる!

早速、長女と一緒にこの放デイに行ったところ、初めて放デイを見学しに行った時とは異なる衝撃があったのです。

 

なんと、見た顔がちらほら。あの子は同じ小学校だ!この子は、いつも同じ公園で遊んでいる子だ!!

放デイに通所しているということは「受給者証」を取得している子ども達なのかしら。発達障害の診断があるの?と気になって仕方がありませんでした。だって、これまで周囲に発達障害児は長女しかいないと思っていたから…。

事業所の説明を聞く中で思い切って「あの子たちも同じ発達障害があるのか」と聞いてみました。

 

「長女ちゃんと仲良く話している子は、ASDと吃音をもっていますよ。おっしゃるとおり、一見分からないけれど、その日の体調や環境、場面によっては、その特徴が強く現れることもあるんです。長女ちゃんと同じような境遇だと思います」

 

ここの放デイに通所している子どもは、ほとんどが普通級もしくは特別支援級だが、長女と同じADHDの診断がある子どももいるし、ASDもいる。また、どちらも併発している場合もあるし、吃音(きつおん)やチック症に悩む子もいるそう。

でも、そういった子どもたちも、「学校で見かける」「公園で一緒に遊ぶ」といった、短時間の「点」でみる日常生活の上では、ちっとも障害が分からない場合があるのです。

 

発達障害は多種多様 次ページ

発達障害がいかに多種多様で、人により症状が異なり、見た目では分かりづらいかを再認識しました。

一方、はじめて療育プログラムを体験する長女も、すんなりと溶け込んでいました。机上プログラムのひとつであるレゴ遊びに集中し、自分の作品を作り上げつつ、友達の作品を見て指差しをするなど、楽しそうにしているのでした。

 

長女も、短時間だけ見ると「問題がなさそうな子」に見えます。でも、このデイでは「大丈夫そうだから放置」するのではなく、私たちの家族構成や環境、困っていることを丁寧に汲み取り、中長期的な視点で「早期の療育が必要」と判断してくれた──。

 

「ここで療育を受けたら、変わるかも」

プログラムの内容、事業所の雰囲気や立地もしかり、何よりも指導員の理解があることに感銘を受けた私は、どうにかここの放デイにお世話になりたい旨を伝えると、素晴らしい提案があったのです。

 

「空き枠がないため定期的な通所は難しいけれど、用事や体調不良で生じた空き枠であれば、当日お電話をするのでスポット利用することはできますが、どうでしょう」

この柔軟な提案を、もちろん快諾した私たち。ついに、待ちに待った放デイへの通所が始まるのです。

 

次回へ続きます。

 

 

 

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