卑怯すぎん?わかりやすいモラハラ夫よりタチが悪い「妻を大事にしてます風モラ夫」にご用心。その厄介な手口とは
OTONA SALONE / 2025年1月15日 21時30分
妻を見下し、身勝手な言動をするモラハラ夫。
わかりやすく妻の行動を制限したり人格否定したりする言動があれば、証拠にも残りやすいですよね。
しかし厄介なのは妻の前でも「君のことを大事にしている」という態度を取りつつも、実際には妻を支配しているパターンのモラハラ夫です。
一般的なモラハラ夫との大きな違いは?
一般的に「モラハラ夫」といえば、妻を責め立てたり怒鳴ったり、仕事や遊びなどを制限して妻を家に閉じ込めたりといった特徴がみられるでしょう。「誰のおかげで飯を食えているんだ」「働かず家にいろ」などの暴言を吐かれたら、妻自身もしっかり「うちの夫はモラハラだ」と認識できますし、記録や録音などをすれば証拠も残ります。第三者にも相談しやすいのではないでしょうか。
しかし筆者の周囲には、夫が「妻のことを大事にしている」というポーズを取っているのにもかかわらず、実際には一般的なモラハラ夫に苦しむ家庭とほとんど同じ状況に陥っているケースが少なくありません。筆者はこういう夫を「妻を大事にしてます風モラハラ夫」という意味で「愛妻家に見せかけたモラハラ夫(「以下「見せかけモラ夫」)」と呼んでいます。
たとえば専業主婦だった妻が「仕事を始めたい」と言った場合に、一般的なモラハラ夫なら「ダメ。お前は家庭に専念して」「今と変わらず家事育児ができるパートなら認める」などと、自身の要求を伝えたり条件を付けたりするでしょう。しかし“見せかけモラ夫”は違います。「いいよ」と素直に妻の希望を受け入れるのです。なんなら笑顔を見せながら。
笑顔に隠された真意はいかに?
「まったく協力していないとは言い切れない」ギリギリのラインを攻めてくる
しかし実際に妻が働き始めると、自分は何も変わらずに仕事に専念することになります。当然ながら家事育児の分担について妻の不満が生じていくことに。そこで妻が「共働きになったのだから家事育児を手伝ってほしい」と伝えると、同じように「わかった」と妻の言い分を言葉では受け入れますが、実際には妻の希望通りの行動をしようとしないのです。
こうなると妻の怒りは爆発。「言葉だけで結局何もしないじゃない!」と怒ることは必至でしょう。しかし“見せかけモラ夫”はこの期に及んでも「ごめん。ちゃんと頑張ろうとしていた」「妻の希望を叶えようとしていた」といった謝罪や言い訳の言葉をさらっと口にできてしまうのです。
もっと厄介なのが後から「何もしていなかった」とこちらが責め切れない程度に協力した証拠を残すタイプです。たとえば家事ノータッチだったところを週に1回程度の皿洗いをしたり、今までは妻がまとめたゴミ袋を集積所に持っていくだけだったところを「ゴミ捨てようか?」と自分から言い出すようになったり。本当にわずかばかりの協力姿勢を見せる。
こうなると「本当にまったく何も協力していないとは言い切れない」というギリギリのラインにいるので、妻としても「頑張ってはくれているのかな」と妥協せざるを得ない状況に陥ってしまうのです。実際の行動はモラハラ夫と同じではありますが、言葉や態度でわかりやすいモラハラをしているわけではないので「夫婦関係のために努力を怠ったわけではない」という第三者からの評価も得やすいのが“見せかけモラ夫”の卑怯なところなのです。
妻からの夫婦生活へのリクエストに対しても…
このほか、子どもに関することや夫婦関係、義実家問題など大事な話し合いにも向き合っているように見せかけて実際には全然向き合ってくれないというのも“見せかけモラ夫”の特徴です。
筆者の知人(41歳)もそんな“見せかけモラ夫”に悩む女性の一人。夫からの愛情表現やスキンシップがないことに不満や寂しさを募らせており、勇気を出して旦那さんに話し合いを持ちかけました。
セックスレスの悩みを思い切って相談してみたら…
彼女の思いや希望を聞いた旦那さんは「君のことは愛しているよ」「夜の夫婦生活も大事なことだと思っている」「しようね」と愛のこもった言葉を口にしてくれたそうです。彼女は安心してその夜は先に寝室に入り、旦那さんを待っていたそうです。しかし旦那さんは「おやすみ」と言ってすぐさま寝入ってしまったのだとか。そして次の日もその次の日も、以前と変わらない日々が続きました。
「『夫婦生活は大事』と言ってくれたから……」と旦那さんを信じている彼女。数日後に再びその話題を出したときには「もちろんしたいと思ってるよ」と笑顔で言ってくれたそうですが、結局半年以上経ってもなお、夫婦生活はないと語っていました。
わかりやすいモラハラ夫よりもタチが悪い
キッパリと「君とはする気がない」と言ってくれたら、彼女としてもいろいろなことを諦められてさらなる話し合いや別居、外にセカンドパートナーを作るなど次の行動に移せるでしょう。しかし“見せかけモラ夫”は言葉では妻の気分を損ねないように要望や要求を受け入れる。
実際の言葉通りの行動はしないものの、「言葉ではこう言ってくれているから」と自分が大事にされているかのように思わせてくれるので妻は期待を持ち続けることになる。つまり、しっかりと人間として向き合わずにその場しのぎの対応をして姑息に逃げているだけなのです。
結果的に妻は「自分が求めすぎているだけなのかも」と自責の念に駆られたり、夫に対してじわじわとストレスを募らせることに。さらには離婚問題に発展したときに「こちらは妻のために頑張っていた」と言い訳されやすいので、非常にタチが悪い!
言葉でいくら妻に寄り添って大事にしているようなことを言っていても、行動が伴っていないのであれば、まったく意味がないどころか、想像以上に妻を追い詰めている“見せかけモラ夫”。甘い言葉を囁かれることも多いので、妻としては「現状は変わらないけど私が我慢すればいい」となってしまいがちです。
男性に限らず、人間はその人の思考や気持ちの強さは行動にのみ現れるということは間違いありません。夫が本当に妻を愛していて向き合い、妻に寄り添おうと努力しているかは「行動でしか判断できない」のではないでしょうか。
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