「なんでこんな女と?」元モデルの妻が崩れ落ちた瞬間。しかも夫と愛人は5年も続いていて(後編)
OTONA SALONE / 2024年12月31日 20時1分
夫の不倫に気づいた坂口博美さん(仮名)。探偵を使って調査し、不倫相手の凛子さんの家を突撃。探偵と一緒に示談書にサインをもらって慰謝料について話をしました。その日のうちに夫にも洗いざらい話し、しばらく実家で暮らすことに。しかし、そこにはもう帰る場所はありませんでした。
「あんたも嫁として悪いところある」と言われて
博美さんは、週末に自宅に戻って親族会議を開いたのですが、なぜか義両親から責められました。
「驚きました。謝罪するどころか、『うちの息子が悪いのは分かっているけど、あんたも嫁として悪いところあるやん』と開口一番言われました。11月に夫に誘われて旅行に行ったのですが、『あんた、あの時うちに犬を預けに来たけど、不倫していると分かっていて一緒に旅行に行くってどうなん?どんな心境で犬を預けに来たん?』とか『こんなしょうもない話に親巻き込んで、お前らいくつの子供やねん?こんなことも2人で解決出来ひんのか?おぉ?』とか、次々まくし立てられました。旅行は夫の方から誘ってきたものですし、私は(夫婦としての)卒業旅行のつもりでした」
義両親の攻撃はこれだけでは済みませんでした。
「博美さんのせいで昨日は眠られへんかった。ほんま、こんな集まりさせられてしんどいわ」
「私(義母)の誕生日にうちに来てくれなかったくせになぁ」
など、義母の毒舌は延々と続きます。
「眠れないと言われても、私も10月初旬に調査結果やラブホから出てくる写真を見て体調を崩し、10月中旬から半年間休職していました。うつのような状態だったと思います。義両親の誕生日も、最初は私から『お祝いしよう』と提案していたのです。だけど夫が、親の誕生日を祝う習慣がなかったと言って断ったのですよ。極めつけ、『そんなんやから、うちの息子が浮気しても当然や!』と言われて、もう無茶苦茶です。モンスター義両親では話し合いになりません」
この親族会議には博美さんの母親も同席していたのですが(ヤバっ!価値観が違いすぎる)という雰囲気になったため、夫の両親には途中で帰ってもらったのだそう。
当事者である夫は、逆ギレなどはせず全面的に認めて謝ったそうですが「バカなことしました。魔がさしてしまった」と失言したため、博美さんの母から「一度や二度ならともかく、5年間も不倫しておいて、それを“魔がさす”とは言わない。なに言ってんの、あんた!」と叱られたと言います。
「私は疲れ切ってしまったので、当分実家に帰ることにしました。いつ戻るか分からないと言ったら、夫はシュンとしていました」
その後、最悪の展開に 次ページ
どこにも居場所がない…。気持ちがどんどん悪い方に向かってしまった私は
愛犬家でもある博美さん。2匹の犬を連れて実家に帰りました。でも、そこは昔暮らした懐かしい場所とは違っていました。
「実家を出て13年も経つと、そこに居場所はないと感じました。ずっと仲良くしていましたが、生活スタイルが変わってしまっていて、私の家はここじゃないなと思いました。犬たちも慣れない環境にストレスを感じたようで体調を崩してしまいました」
博美さんはそろそろ職場復帰しなければと思い、通勤距離などのことも考え、半年後に家に帰りました。
そして9月、博美さんは誕生日を迎えました。
「夫は前日に祝ってくれましたが、どうしても不倫の写真が脳裏にチラついて手放しで喜ぶ気にはなれませんでした。家に戻ってから、夫は私に女性として接してくれるようになり、彼なりに努力していることは伝わってきました」
それでも、一人で家にいていろいろ考えこみ、具合がどんどん悪くなっていった博美さん。ある日、自殺未遂をしてしまったのだそうです。通常の5倍の量の抗うつ薬を飲んで、首吊り自殺をしようとしたのです。
「その日、夫は夜勤だったのですが、虫が知らせたのか早く帰ってきて、ちょうど私が縄を首にかけようとした時に助けてくれました。夫は、『博美を失うんじゃないかと思うと怖かった。俺の一番大切な人なんだよ』と言っていましたが、その私を裏切ったのは誰なんだという話です」
強気な不倫相手が言ったことは 次ページ
強気な不倫相手、頓挫した慰謝料、不誠実な夫
示談の話をした時、不倫相手の凛子さんは、「奥さんとは、離婚したら世間体が悪いから別れないんじゃないですか。別れても、きっと私のところに戻ってきてくれます」、と言い切ったそうです。
「凛子さんには、『つき合って5年でしょう。それでも私から奪えなかったんですよね。無理ちゃいますか』、と言いました。でも、夫はいろんな女性に手を出すタイプではないので、凛子さん以外の女性に行くとは思えません。私と別れたら、彼女のところに行くのではないかとモヤモヤした気持ちになることもあります」
凛子さんとの慰謝料の話も頓挫したまま、一向に進んでいません。
「探偵にもかなりお金をかけましたし、すぐには弁護士を頼めません。離婚するかしないかで慰謝料も変わってくるでしょうし、離婚してから請求しようかとかいろいろ考えて、今は保留しています。でも、凛子さんには憎しみしか感じません」
休日ともなると、翔太さんの方から、「ドッグカフェか、ドッグランに行こうか」と声をかけてくれるようになりました。しかし、博美さんが家に戻った直後の翔太さんの頑張りを100とすると、今は70くらいまで勢いが落ちているそうです。
「裁判しようかなと言っても知らん顔ですし、勝手にやればという感じなので不満を感じます。誰のせいでこんなことになっているのか。探偵費用については、夫から母に返してもらおうと思っていますが、その話もまだしていません」
博美さんは慎重な性格で、何事も「よしっ」と思わないと前に進めないタイプ。一つ一つ考えるのに時間をかけています。
思えば不倫中、夫からモラハラめいた言動があった 次ページ
「ひとつ屋根の下で暮らして苦しくないの?」と聞かれて
一応、結婚生活を続けている博美さん。まだ完全に許したわけではない夫と一緒に暮らしています。友人からは、「顔を合わせて苦しくないの?」と聞かれるそうです。
「私たちは以前から、ベタベタするというよりすごく仲の良い友達と一緒にいるみたいな感じの夫婦でした。不倫されたのでギクシャクしていましたが、一応、凛子さんとは別れたので、表面上は普通に快適に過ごせます。
ただ、『これ以上入ってこないで、話しかけないで』という見えないバリアみたいなものはあります。お互い分かっているので、いい距離感を保ちつつ、それぞれの部屋で過ごしています。まあまあ快適です。
夫が不倫していた頃、翔太さんにはモラハラのような言動が見られたこともあるといいます。不倫相手の彼女が良く見えるから、妻である博子さんへの不満が口をついて出たようです。出かける時に博子さんが素顔でジャージを着ていると、「そんな格好で行くの?」とか、翔太さんがお昼ご飯を用意したときに、「俺への感謝の気持ちが感じられない、ありがとうとか言えないの」など些細なことで、以前なら博子さんも軽いノリで「サンキュー」と返せたのですが、今はそうもいきません。
不倫される前に戻りたい 次ページ
今も心がめちゃくちゃのまま。不倫される前に戻りたい
一緒に暮らしてはいるものの、精神的に浮き沈みが激しい博美さん。
「元気な時は、普通の人と同じように暮らしているように見えると思います。でも、ふと落ち込むことがあります。いつそうなるのか分からないのですが、仕事をしていても全然集中できなくて、いつもの15%くらいの完成度の仕事しかできません。上司にも『体調悪いの?』と聞かれることがあります。」
一度は職場復帰した博美さん。しかし長く休んでいたせいで空気のように扱われて、いなくてもいい存在になっていました。「不倫されて、うつになったんです」と言えたら少しは違ったかもしれませんが、言えるはずもありません。転職するしかなく、今は新しい職場で働いているそうです。
「最近、以前の私には戻れないんだなあと思うんです。戻れるものなら不倫される前に戻りたい。でも、夜も眠れないことが多くて、眠れたとしても夢に二人が出てきます。朝は、どうにか仕事ができるところまで気持ちを上げますが、どうしても不倫のことが頭から離れません」
博美さんは、信頼していた夫に裏切られて何もかも信じられなくなってしまいました。夫の全ての言動が不倫に繋がっている気がして、そのたびに心が疲弊していくのです。
「離婚して夫から離れた方がいいと分かっているのですが、なかなか決断できず、結局どうしたいのか分からなくなってしまいます。誕生日が一番きついですね。誕生日の夜に、凛子さんと水族館でデートして、ディナーを食べて、日付が変わる頃に帰ってきたのですから。誕生日が来るたびに思い出してしまいます。
あのカフェは、二人で見つけたカフェだったんです。お気に入りのカフェだったのに、夫は凛子さんに『一緒に行こう!俺いいカフェ知っているから!』とLINEしていたんですよ。もう不倫される前には戻れません」
夫を許せない。でも、夫を奪われたくない 次ページ
夫を許せない。でも、夫を奪われたくない。
博美さんは、どうしても不倫していた夫のことを許せないと言います。
「何をされたわけでもないのに腹が立ってきて、帰宅した夫に、『その辺を歩いている横幅の大きな髪の長い女を見るだけでイライラすんだよ!!なんでこんな目に合わないといけない!?』 と怒ったこともあります。いろいろ考えていたらむしゃくしゃしてきて、ふと気が付いたら車に乗って、夜勤中の夫の会社に向かっていたこともあります。
今も夫のことを信用できません。面倒くさがりですし、体格が大きくて女性に怖がられるので、他の人のところに行くことはないと思うんです。でも、凛子さんとの不倫は再燃することもあると母も友人も言います。凛子さんの家は自転車で行ける距離なのですが、用事があって仕方なく近くを通ることがあります。まだ慰謝料の話も前に進んでいませんし、カッとなって突撃したくなることもあります。
再び凛子さんに夫を奪われるのではないか、この不安が解消されることはなく、5年後も10年後も付きまとうでしょう。再構築するかどうかもまだ決めていません」
博美さんの心の傷が癒えるのには時間がかかりそうです。
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