#69「もう傷つきたくない」独女が久しぶりに交際した男性とは【40代編集長の婚活記】
OTONA SALONE / 2017年11月29日 17時0分
40代で独身を貫いている女性は、たいてい何らかのワケがある。OTONA SALONE編集長・アサミ(45歳)もその一人だ。未婚のまま45年、恋人いない歴8年超、婚活歴1年4カ月。婚活パーティに行ったり、婚活アプリをやってはいるもののまったく上手くいかない。
健康で、仕事もしていて、コミュ障というわけでもないのになぜか? その原因は、意外と根深い「男性不信」という闇があるからで……。これは40代独女のリアル婚活ドキュメントである。
男性は友達のままでいい
40代独女が根深い「男性不信」を抱えるまでには、いくつかの事件があった。
第1は「浮気」事件。ピュアピュアガールだった大学1年生、最初にお付き合いした彼に浮気されたこと。
第2は「心無い言葉」事件。20代後半で参加した合コンにて、当時荒れていた肌を「ボツボツ、ハズレ、気持ち悪い」と陰口を言われたこと。
すべての男性がそんな人ではないとわかってはいるものの、心のどこかで「浮気するかもしれない」「結局、見た目なんでしょ」という気持ちが拭えなくなっていた。
男性は、つきあうとか恋人とかじゃなくて、基本みんな友達のままでいいや。モテない独女がこれ以上自分が傷つかないためには、その方法しか思いつかなかった。
一生独身と覚悟しはじめたころ
第3の事件は、30代後半に起こった。
その頃はすでに「一生独身かもしれない」とぼんやり思っていた。恋愛感情は沸いてこない、新しい出会いを求めてもいない、恋人がほしいとも思わない。一人で生きていくための準備を、脳内でスタートさせていた。
第3の事件のきっかけとなった男性は、同僚の親友だった。仮に「シンユウくん」としよう。
信頼する「同僚の親友」の男性
シンユウくんとは、同僚の紹介(正確には紹介されてないが。。。)で出会った。その同僚は、私にとって仕事のパートナーとして信頼している男性だった。仕事のやり方も得意分野もキャラクターもまったく違うが、彼の才能をリスペクトしていた。
その信頼する同僚が主役となったイベントがあったのだが、それを一緒に企画・運営した仲間の一人が、シンユウくんだった。
「友達思いで、元気そうな人だな」。彼の印象はそのくらいだった。
彼は裏切らない…よね?
シンユウくんと出会って2カ月くらい経ったある日、突然、彼に告白された。
同僚の親友という視点でしかシンユウくんを見ていなかったので、正直、戸惑った。恋人がほしいとも思っていなければ、男性不信もあったので……。浮気されたり、陰口たたかれたりするのはこりごりだった。また、私の編集という仕事に理解のない男性も少なくなかった。
でも、シンユウくんは私が信頼している同僚の親友だ。
共通の大切な知人である「同僚」を介して知り合ったのだから、私を裏切ったりするようなことはないかもしれない。仕事のことも理解してくれる気がする。そして、私の「男性不信」を払拭してくれるかもしれない。
信頼する同僚が、信頼する人だから
だから、シンユウくんに対して最初は特別、恋愛感情はなかったが……。私なんかをよく好きになってくれた。モテない女はつねに「蓼食う虫も好き好き」だと思い、相手にありがたい気持ちになる。
信頼する同僚が学生時代から仲良くしている親友なら、私も仲良くできるかもしれない。信頼できるかもしれない。やっと男性不信を払拭できるかもしれない。そう思って、付き合ってみることにした。
直前に起こった「病気」のこと
「一生独身かもしれない」。そう思っていた時期だったが、その一方で、実は誰かに頼りたい気持ちになったナーバスな時期でもあった。というのは、その直前、人生で初めて入院・手術という経験をしたのだ。
私はずっと健康だった。
小・中学校の9年間で学校を休んだのは合計5日間くらいしかなく、高校のときは皆勤賞。スポーツでケガをしたことはあったものの、幼いころから大きな病気になったことがなかった。入社して最初に配属されたのが『わたしの健康』という雑誌だったのだが、会社の諸先輩方に「今年『わたしの健康』に配属された新人は『わたしが健康』だな」と言われるくらい、周囲も認めるほどの健康体だった。
ずっと健康優良児だった人間にとって、病気・入院・手術はショックだった。
「誰かに頼りたい」と、初めて思った
シンユウくんに告白されたのは、手術が無事に成功し、順調に回復している時期だった。とはいえ、定期的な検査で通院が必要だったり、体力や免疫力が低下していたり、時々体調が著しく悪くなったり……。人生始まって以来の体調不安を抱えた時期でもあった。
だから、一生独身かもと思いつつも、誰かに頼りたい、誰かにそばにいて欲しい気持ちがなくはなかった。
健康に不安を抱えていたこともあって、シンユウくんにYESとお返事したのかもしれない。
シンユウくんにはYESと伝える前に病気のことを正直に話した。こんな、健康面に不安のある私でもいいのか、と。すると彼は言ってくれた。
シンユウ「話してくれてありがとう。そんなこと気にしなくていいよ」
うれしかった。自然と、私の頬を涙がつたった。
実は、病気のことを話したら、いくら好意を持ってくれていシンユウくんでも、引いてしまうと思ったから……。
あたたかく、やさしく受け止めてくれたシンユウくん。だから、私はシンユウくんを信頼した。お付き合いをしようと思った。久しぶりに、ちゃんと好きになれる男性が見つかったと思ったのだ……。
【同僚の親友・シンユウくん、いいヤツじゃないか! それがどう事件になる⁉ 12月6日(水)17時をお楽しみに】
【前回はコチラ】
#68 男の本音って…。モテない独女が合コンで痛感したこと【40代編集長の婚活記】
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