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外資系勤務のパワーカップル「夫は100人以上の女性と浮気していました」それでも妻が離婚しなかった驚きの理由とは(前編)

OTONA SALONE / 2025年1月25日 20時30分

婚活パーティーで知り合った花田光さん(仮名)とまりこさん(仮名)。光さんは外資系金融で、まりこさんも外資系企業で働いて、それぞれキャリアを積んでいました。あっという間に意気投合した二人ですが、結婚後まさかの事態に…!?

まりこさんに詳しい話を聞きました。

出会いは婚活パーティー。共通の趣味で意気投合した二人

東京都在住のまりこさんは、24歳で大学を卒業し、外資系企業で勤務していました。将来を嘱望されるような仕事をしながらも、結婚願望も満たしたいと思っていたそうです。

「光さんの前に付き合っていた人がいたのですが、キー局に勤めるモテ男で、彼には結婚願望がまったくありませんでした。彼と別れた時に、次に付き合う人は結婚について前向きに考えている人がいいなと思いました」

 

合コンにも積極的に参加していたというまりこさん。しかし合コンは、「相手に結婚の意思があるかどうか分かるまでにすごく時間がかかるし、真剣に彼女を募集しているかどうかさえ定かじゃない」と感じたため、相手探しの場を婚活パーティーにうつすことにしました。そこで知り合ったのが光さん。まりこさんより10歳年上で、「落ち着いた感じの人だと感じた」と言います。

「いま思えば、34歳なのでそんなものかなという感じですが。私は旅行が好きなのですが、彼も旅行が趣味。彼も私も海外留学した経験があったこともあり話が盛り上がりました」

ちなみに、光さんはバツイチでした。海外留学をした時に国際結婚をして、夫婦で日本に戻ってきたのですが、奥さんは日本語が話せず、仕事も見つからずで、日本の暮らしに馴染めなかったのだそう。

まりこさんは光さんから「結婚してすぐに離婚した」と説明をうけたそうです。

 

7年の月日を経てゴールイン、そして妊娠

まりこさんは25歳の時に光さんからプロポーズされたのですが、その頃ちょうど身内の不幸があって喪に服していたり、転職したりしていて忙しく、結婚は先送りしました。

「東京で普通に働いていると、25、6歳で結婚するというのは早過ぎるという感じもしました。でも、そのあとも結婚を見据えて交際していて、特に波風が立つようなこともありませんでした。7年後、私が32歳、夫が42歳の時に結婚しました」

 

結婚後、すぐに妊娠したまりこさん。里帰り出産をしました。

「通常は2週間くらい前に県内に入ればいいのですが、当時はコロナ禍だったので、1カ月半か2カ月前くらいから県内に入ってくださいと言われました。東京はコロナの患者が爆発的に増えていたし、2カ月前には実家に帰りました。産後1カ月検診が終わるまでは実家にいたので、実質3カ月間家を留守にしていたことになります」

 

里帰り出産から帰ると、夫の様子がおかしくて

子どもを連れて家に帰ると、なんとなく夫の言動がおかしくて、もやもやしたまりこさん。「女の勘というのでしょうか。あれ?なんだろう?と疑問が頭に浮かんだのが始まりです」

 

まりこさんは、とにかくもやもやの原因を確認してみようと頭をひねり、なんと夫の一台前のiPhoneを取り出して中身を見てみたそうです。iPhoneはApple IDと連動しているので、古いiPhoneのメモ機能や電話帳も全部更新されます。

「それに気づいた私は天才だと思います(笑)夫は今のiPhoneはガチガチにロックしていますが、まさか一台前のiPhoneをチェックされるとは思いも寄らないようでした」

 

5時間充電して起動すると、メモ帳に15人くらいの女性の名前が書いてあるのが確認できたといいます。その隣には、年齢と地名、印象などの一言メモが。さらに横には点数が付いていました。

「あまりのことに、意味を理解するのに時間がかかりました。賢い人なら浮気の証拠を押さえにかかると思いますが、私は我慢できずにこの日の夜、夫を問い詰めました。最初はごまかしていましたが、あっさり謝りました」

 

まりこさんはさらに突っ込んで、「今のiPhoneも見せてくれる」と詰め寄りました。なかなか見せてくれない夫。3時間の押し問答の末、ついにiPhoneをゲット。まりこさんは真っ先にLINEを開きました。

「LINEの連絡先に、複数の知らない女性の名前がありました。夫は、どんどん相手を変えていくタイプだったんです。彼の手口は、本気に見えるような告白をしてから肉体関係に及ぶというもの。最初は頻繁に会いますが、どんどんフェードアウトし、半年に一度しか会えない彼氏になって、LINEを送っても既読無視するか音信不通になる。もしくは女性がおかしいなと思い始めて、女性の方からごめんなさいと去っていくのです。すごいな〜というのが正直な感想でした」

 

まりこさんは、その日から子どもを連れて実家に帰りました。

 

不倫相手は100人超え?夫の隠しアドレス発覚

お母さんには本当のことを打ち明けたまりこさん。再構築について思案し、2週間後に東京の家に戻りました。

「本当に、ここにある以外の人とは不倫していないよね?と問い詰めたら、絶対にしていないと言うので、再構築することにしました。でも、これは掘ったらまだ何か出てくるはずだと思ったので、再度iPhoneをチェックしたんです。すると100人をゆうに超えるアドレスが出てきました」

 

さすがにそう簡単には許せないと思ったまりこさん。夫には、「もう無理!」と言って、本格的に別居することにしました。

 

「不倫には2種類あると思うのですが、一つは東出不倫です。一人の女性に沼ってしまうタイプです。もう一つは渡部不倫。一回一回モグラ叩きのように不倫するタイプで、夫と同じです。妊娠している時はもちろん、付き合っている当初から浮気していたようです。たぶん、掘ればもっと出てくると思います。

母も言っていましたが、どうしてもその人のことが好きになってしまって、一人の人と東出不倫する方がまだ人間味があります。でも、夫のように娯楽で不倫を繰り返す、生身の人間をもて遊ぶというのは気持ち悪さがあります」

 

離婚と再構築のあいだで揺れる心

まりこさんは、両親にも相談しましたが、性格上、分析したり戦略を立てたりするのが好きなので、弁護士や元探偵、カウンセラーに相談しました。

「再構築を考えた時、また不倫するのではないかという不安がありました。しかし、いろいろ話を聞いていったところ、だいたい3~4年以内には白黒つくということでした。

2、3人の弁護士にも話を聞いたのですが、みなさん口を揃えておっしゃるには、感情的になって離婚して後悔する人が一定数いるそうです。弁護士は離婚してくれた方が慰謝料を取れるので利益につながりますが、本当に慌てて離婚して後悔する人がいるので、感情のたかぶりが治ってから、ご連絡くださいと言われました」

 

まりこさんは、この先どうするのかお母さんとも話し合いました。結果、再構築するにせよ離婚するにせよ、まりこさんが経済的に自立していることが大事だという結論にいたったそうです。

「私は外資系企業のマーケティング部でずっと働いていましたが、妊娠出産を機に育休を取得しました。本当は元の職場に戻るつもりだったのですが、この件を機に考えを変えました。

 

そもそも今の仕事でいつまで働けるのか考えると、10年、20年先は全くあてになりません。もちろん、マーケティング部でもキャリアを積むことはできますが、私は確約が欲しかったんです。子どもを自分の手で大学に行かせたいので、経済的にゆとりがあるというのはとても大事なことでした。

 

退職する前に周囲の先輩にも相談しましたが、女性の場合50歳くらいで辞めるという人が多くて、取引先を見渡しても生き残っているのは役職を獲得した女性だけです。役職に就くためには社員同士の戦いがあり、競合も多いのが実情です。

 

それなら、年を取っても生き残れるのは医療従事者だという話になり、看護師の資格を取ろうと思い立ちました。どこでも働けるし、いろんな働き方ができると思いました。看護大学に行って看護師になるには4年間かかりますが、ちょうど夫が本当にまた不倫をしないかどうか見極めることもできます。

 

友達にも『普通は離婚するんじゃない?』と言われました。信用できない人をわざわざパートナーにする必要もなく、私もかなり迷いました。

 

夫はDVもしないし、家事もよくやるし、子どもの世話もよくするし、すごくよく働くんです。家族のスタッフとしては満点です。ですから、看護師の資格を取るまでは様子見をしようと決めました」

 

実家に謝りにきた夫。しかし誠意が見えなくて…

後日、光さんは実家に謝罪に来ましたが、心から謝っているようには見えませんでした。

「本当に申し訳ないというより、まあ悪かったなという感じでした。菓子折りを持ってぶらっとやってきて、できるだけ穏便に二人のこととして済ませいようでしたが、『親はもう知っている』と言ったら観念した様子でした」

 

親権や慰謝料の話が始まったら、ようやく事の重大さに気付いた様子だった光さん。

「彼には、誓約書にサインしてもらいました。誓約書を作った理由は3つあります。一つはもう二度と不倫しないように、心にストッパーがかかるようにしました。もしまた不倫しようとしても、『誓約書にサインしたし…』と思うでしょう。二つ目は、親権を取るためです。兎にも角にも親権は絶対に守りたかったんです。三つ目は、あわよくば慰謝料をもらえたらいいなと思ったので、次やったら慰謝料数百万円払いますという内容を盛り込みました。

誓約書にサインしたということは、不倫したという事実を書面で認めることになるので、夫は有責配偶者になります。夫が有責配偶者だと、私はいつでも離婚したいときに離婚できます。書類できちんと残しておく意義があります。」

 

自分の人生を再構築する

まりこさんは、「サレ妻」になった途端、女性の意識が凝り固まることに疑問を感じています。

「結構、他のサレ妻さんから相談されるのですが、夫が不倫したという時点で、夫を変えようとか再び愛される努力をして愛され妻になりたいとかいう話ではなくなるのです。

例えば、人を殴ってはいけないですよね。普通にしてはいけないことで、人を殴ったら逮捕されることだってあります。不倫もそれと一緒で、してはいけないことです。信頼関係を崩してしまう人と再構築している暇があったら、自分の人生を再構築しなければいけません。サレ妻という看板を背負っている場合ではありません」

 

「離婚したければいつでもできる」。そう思ったまりこさんは、別居から2、3カ月後、東京の家に戻りました。

 

本編では、夫の光さんが結婚前から100人を超える女性と浮気を繰り返していたことが発覚したけれど、妻であるまりこさんが目指したのは、夫婦の再構築ではなく自分自身の人生の再構築だった…というお話をお届けしました。

夫の浮気は止まるのでしょうか? 続いての▶▶「浮気夫に振り回されず『自分の人生をちゃんとしないと』。妻を目覚めさせた夫の言葉とは」では、まりこさんが精神的に荒れる時期を経て、自分の人生を取り戻して行った物語についてお届けします。

 

 

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