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東大生になってはじめての同窓会。「男の子なら大学進学、女の子なら不要」同級生の会話がジェンダー論で学んだ偏見そのものだった

OTONA SALONE / 2025年1月24日 11時5分

35歳から受験勉強を始め、38歳で東京大学に合格しました。現在2年生。4月から経済学部に進学します。

 

この連載では東大生や東大教授の素晴らしい部分を述べることが多いが、今回は自分のことを少し書きたいと思う。

 

東大生の99%が同窓会に参加する理由は「“すごいね”と言われたいから」?

東大生になったぼくに、「すごいね」とは全く言ってくれなかった

先日小学校の同窓会があった。

 

卒業して以来会っていなかった友人とは28年ぶりの再会だ。参加者のほとんどが、ぼくが芸人であることを知っていて、なおかつ東大在学中であることも認識していた。

 

でも、「すごいね」と全く言ってくれなかった。

 

2名ほど「おめでとう」と声をかけてくれたが、それだけだった。

 

東大生の99%が同窓会に参加する理由に「“すごいね”と言われたいから」と答えたという調査もある(さんきゅう倉田調べ)。だから、もし出会ったら言ってあげてほしい。

 

どうして東大を受験したのか、どんな風に勉強したのか、どんな学びがあるのかとか興味がないらしい。

 

そもそもぼくに全然興味がないのかもしれない。

 

みんな久しぶりの再会だ。

中学受験をして地元の中学に進学しなかった人たちが、どのような人生を歩んだか興味がある。

 

だから、ぼくは「どこの中学に行ったの?」「今はどんな仕事をしてるの?」などと聞く。

 

一方で、ぼくに「どんな学びがあるの?」と聞いてくる人はいない。以前も記事に書いたが、大学では久しぶりに会った友人から「最近どんな勉強しているの?」「面白い学びあった?」と聞かれることが多い。

 

そういう感覚を持ったまま昔の友人に会うと調子が狂う。

 

誰もが知的好奇心に溢れているわけではないのだ。なんなら他愛のないことをずっと話していたい。思い出話にずっと浸っていたいのだ。

 

 

「男の子には大学に行ってほしいけど、女の子は別にいいかな。お金もかかるし」

田舎におけるジェンダーバイアス。されど「倫理観は教養によって養われる」

Xで「教養より倫理観の方が大切だ」という投稿がバズっていた。

 

しかし、倫理観は教養によって養われる。教養がなければ倫理観はとても限定される。

 

同窓会で高校受験と大学受験を控えた子を持つお母さんが言っていた。

「男の子には大学に行ってほしいけど、女の子は別にいいかな。お金もかかるし」

 

田舎の方がジェンダーバイアスが強いことは知っていた。しかし、大学進学に関してこのように男女で区別をしている親を見たのは初めてだった。

 

社会全体にこのようなジェンダーバイアスが根を張ることは許されないが、彼女の親としての選択を否定することはできない。

 

ぼくは何も言えなかった。

 

▶つづきの【後編】では、親に倫理観があっても教養が少ないと、子どもの可能性を狭めてしまう?__▶▶▶▶▶

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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