梅宮アンナ「がんは人それぞれ、スタートもゴールも違うから」してほしくないこと、してほしいこと
OTONA SALONE / 2025年2月1日 21時0分
ステージⅢAの小葉がんを治療中の梅宮アンナさん。病に前向きに向き合うその姿に、「アンナちゃんといっしょだから私も闘える」「毎日勇気をもらっています」とポジティブな賛同の声が寄せられます。アンナさんも「勇気が出た、と言われることが何よりうれしい」のだそう。
11月7日に右乳房とリンパ節の摘出を受け、11月14日に退院。12月5日には2つめの抗がん剤「パクリタキセル」での治療がスタート。全12回をすでに折り返し、8回目の投与を終えたアンナさんの元には、12月にいったんアメリカに帰った百々果さんが再び戻ってきたところ!「いまの気持ち」のメッセージです。
【独占連載「アンナの日々」#7】4
これまで無風だった「更年期障害」に急に向き合うことになりました
インスタにも何度か書きましたが、1つ目の抗がん剤「AC療法」の最中に卵巣が活動を停止したようで、月経が止まり、急激に更年期障害が起きています。
私はアイスホッケーが大好きで、12月26日に名誉ある「日本アイスホッケー連盟アンバサダー」を拝命しました。とっても嬉しい。でも、久しぶりにリンクに行ってみてショックを受けました、だって私のいまの体はホッケーができないの。体に力が入らず、止まることができないし、靴紐も手指が痛くて結べず、お願いして結んでもらいました。
この、手指の痛み、しびれ、硬直は、更年期症状なのだそうです。私に出ているのは手指の痛みだけで、ホットフラッシュはないと自分では思っているけれど、でも体温的には暑い暑いとすぐ言うようになりました。顔が赤くなっていることもあるってママに指摘されます。
関節の痛み対策で、Temuで「術後」で検索して見つけたボールを使って、握る動きのトレーニングを時間を見つけてはコツコツ続けています。これはリンパ浮腫対策でもあります、痛みの急性期が過ぎたら可動域を確保すべしとのことで。これらむくみ、関節の痛み、筋肉痛はパクリタキセルの副作用としてもあるのですが、更年期か抗がん剤かどちらのせいなのかはわかりません。両方あるのかもしれません。
GW明けには始まるだろう「ホルモン剤治療」もそろそろ気になり始めています
パクリタキセルは3月上旬までに終わり、そこから2週間お休みがあって、3月後半からは放射線治療がスタートします。月曜から金曜まで毎日通って受ける予定。放射線治療が終わるGWごろが私にとってのいったんの「登頂」、ひといきつくタイミングです。そこからはまた、別の登山としての10年間のホルモン治療がスタートします。経過観察でスケジュールは変わるそうです。
ホルモン剤は2週間くらいで副作用が出てくると聞きました。私の乳がんは「ホルモン陽性」ですが、このがんは女性ホルモンが大好きで、ホルモンで増えてしまうので、その女性ホルモンを止めるという治療です。
いますでに更年期障害が始まっているので、ホルモン剤を始めてからどのくらい辛くなるのかがわからないけれど、どちらにせよ一気に疑似更年期の状態になります。そこからは、いかに太らず過ごすかの戦いになるなと思っています。
更年期障害の状態に体が慣れていくまでの間、いろいろな更年期症状が現れるのでしょう。でも、わざわざ女性ホルモンを止める治療ですから、ホルモンを補充するスタイルの一般的な更年期障害治療はできません。まさに戦い。
切除したがんを病理検査にまわした結果、私のがんは抗がん剤がすごく効くタイプじゃなくて、ホルモン剤が効くタイプなんですって。
じゃあやらなくてよかったじゃんあんな辛いやつ……って一瞬思いましたが、でも切除したリンパ節23コのうち7コにがんが転移していたので、やっぱり抗がん剤はやったほうがよかったとみんなに言われます。
先生も「1、2コならまあいいかなって言ってあげられたけど、7コだとね」って。私のタイプはホルモン剤が、それこそがんがなくなっちゃう勢いで効く可能性があると聞いたので、それに期待します。
駆け抜けた半年でした。告知されたばかりの人、まだ毎日泣いてしまうかもしれないけれど
知り合いの奧さんが乳がんを告知されたばっかりなのだれけど、まだショックで毎日毎日泣いて、おっぱいも同時再建を調べてます。でもね、泣いてる暇ないよ。 世の中にはもっと辛い人がいるよ、手術できない、抗がん剤できない、やりたくてもできない人がたくさんいるよ。治療が受けられることを感謝したほうがいいよ、泣いている時間ってホント何も生まないよ。そんなことを話しました。
彼女は自分の仕事を持っていて、それが他の人を癒せるステキな仕事なの。もったいない、あなたは自分の仕事で、自分にしかできない方法でがんの人を癒せるんだから、その使命に向けてなすべきことを始めようよ、って。
でも、最初はがんで頭がいっぱいになって、自分のやるべきことも見いだせなくなるんですよね。誰かのためにしてあげられることがあるのに自分の不幸を嘆いてばかりいると、いずれはがんの不幸にのっとられて、文句ばっかり言うようになる。そうなったら人間おしまい。
私、命がけで、がんを抱えながらかっこよく生きていく道を模索しています。どんな状態でもかっこよく生きることはできるんだなって実感してます。
「がん患者らしくしてろ」とコメントしてきた人もいました。インスタライブなんてしてないで、ひっそりおとなしく闘病だけしていろという意味でしょうね。でも、それでは誰もついてきてくれません。「この人がんなんだよね、でもすごいかっこいいよね、おしゃれもしてるよね!」という闘病のロールモデルが必要だと思う。だから私には泣いてる暇はない。泣くんだけどね。
人それぞれ、スタートもゴールも違う病気です。「私に効いたから」はない
がんは本当に人それぞれです。私は他人に自分の経験を押し付けず、ただ自分を語ることで社会復帰しています。押し付けとは、たとえば「闘病中にいちごをいっぱい食べました、【だからあなたも食べて】」みたいな、善意であっても「これをしなさい」という押し付けのこと。
がんの治療では、自分に効いたものが誰かに効くわけではなく、スタート地点も経過もゴールも100人100通り。この病気は本当に人それぞれだということが、もっと知られてほしいなって思います。
>>>梅宮アンナ「再建するかしないかより、知ってほしいことがある」いま考えている意外な「それより先のこと」は
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