「これなら復職も考えられる」48歳、自分に合った治療に出会ってようやく症状が消失。自分の人生を再び歩みたい
OTONA SALONE / 2025年2月7日 20時1分
オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、本連載ではそのあり方を取材しています。
※ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。
◆トモコさん 48歳
群馬県在住。建築会社を経営する49歳の夫、67歳の母と3人暮らし。29歳の長男、23歳の長女はともに独立済み。
【100人の更年期#115】後編
自分に合う薬に出会って、ようやく見えた光
トモコさんは46歳になったころ、かかりつけの産婦人科を受診し、漢方薬を処方してもらいました。「でも、私には漢方薬は効いている感じがしなくて……」
そこで今度は心療内科を受診し、抗うつ剤を処方してもらいました。
「これが、私には合っていたようで、不安感やのどの詰まり、胃酸が上がってくるような症状が改善しました。毎日ひどかった下痢も治まりました」。これまで何をしてもダメだった症状が、徐々に軽減されていったのです。
スーパーやデパートに行くと視界が狭くなり、強い不安に襲われるような感覚も、薬を飲み始めてから改善されました。「気が狂ってしまうような感覚だったのですが、それが収まったのです。もう人とも会いたくないと思っていたのですが、それも改善されましたね」
上半身が熱く、下半身は冷える。「夏でも電気毛布が必需品」 次ページ
上半身が熱く、下半身は冷える。「夏でも電気毛布が必需品」
更年期の症状が出るまでは、夫の経営するトリミングサロンで、トリマーさんに混じってシャンプーや爪切りなどの業務をこなしていました。しかし、更年期症状が悪化すると、「いろいろな音が重なるのが不快」と感じるようになり、仕事が続けられなくなってしまいました。現在は経理や給与計算など、自宅でできる事務仕事を中心にこなしています。
胃酸の逆流で食事がとれなかった時期は痩せてしまったトモコさんですが、抗うつ剤を飲むようになってからは7~8kgほど体重が増えてしまいました。そのため、「油物は食べない」「野菜中心」「夜遅くには食べない」と、健康的な食生活を心がけているといいます。
症状の多くは改善したものの、「上半身が熱くて汗をかく」ホットフラッシュの症状は続いています。一人だけ「暑い、暑い」と言うのがもはや口癖なのに、足は冷えてしまうため、「夏でも電気毛布が必需品です。犬がいるのでエアコンをかけっぱなしなので、夏でもビニールのシャカシャカズボンを履いています」とトモコさん。冷え対策として、ハチミツに生姜を入れたドリンクを飲んだり、ズボンの下に防寒用インナーを履いたり、お風呂に保温効果の高い入浴剤を入れたりと、日々工夫を凝らしています。
「お店に復帰したい」そう思える余裕を取り戻して…… 次ページ
「お店に復帰したい」そう思える余裕を取り戻して……
生まれたばかりの孫との交流が、日々の楽しみの一つ。今では一緒に遊びに出かけられるまでに回復しました。「血圧は上が128と普通ですが、下が100もある高血圧。これも更年期障害の影響があるそうです」。
心療内科から処方される4種類の薬、半年に一度産婦人科で処方される薬、内科で出してもらう高血圧の薬を併用し、毎朝服用するのが日課です。
医師からは「薬が効かなくなったら変更するしかない」「辛いときは体を休めるしかない」とアドバイスを受けています。先行きは不透明ですが、「更年期は答えのないもの」と割り切り、日々を楽しめるようになってきました。「めまいが始まった」という周囲の40代女性たちには、「更年期の仲間入りね」などと言いつつ、自分の体験を語ることも。「症状がもう少し良くなったら、お店に復帰しようかな」と考える余裕も生まれてきたそうです。
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