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篠原涼子が不倫ささやかれても「民衆の敵」にならないワケ

OTONA SALONE / 2017年12月29日 21時0分

篠原涼子が不倫ささやかれても「民衆の敵」にならないワケ

女性の芸能人として、最強の資質。それは、天然ボケやおバカキャラではないでしょうか。天然やおバカウリができる芸能人は、知識はないかもしれませんが、自分に何が求められているかがわかる勘の良さと、勝負強さを持っていると思うからです。アラフォー部門1勝負強いと私が思っているのが、女優・篠原涼子です。

 

アラフォーは知っている、篠原のクロ歴史

その昔、「ごっつええ感じ」(フジテレビ系)で、今田耕司に両足を開かれ、股間に顔をうずめられていたことを覚えている人は、もうわずかでしょう(今、同じことをしたら、視聴者からの苦情が殺到すること請け合いです)「勝てば官軍、負ければ賊軍」の世界ですから、そんなセクハラにも耐えなくてはなりません。苦労の甲斐あって、篠原は大物プロデューサー・小室哲哉に見出されます。「恋しさとせつなさと心強さと」でダブルミリオンを達成、日本レコード大賞優秀賞を受賞し、紅白歌合戦にも出場するなど、大出世を遂げます。

 

しかし、なぜか突然小室がプロデュースを下りたことで、セールスは激減します。普通のアイドルならここで消えていくところですが、篠原は負けなかった。
蜷川幸雄演出の舞台「オフィーリア」で、夫となる俳優・市村正親と出会い、女優として開眼します。以降、「溺れる人」(日本テレビ系)、「Anego」(日本テレビ系)、「アンフェア」(フジテレビ系)で高い視聴率と演技力を発揮、同世代を代表する女優に成長します。

 

年の差婚は、オトコがトクなのか?

篠原が24歳年上の市村と結婚を発表した際は、還暦間近で若く美しい妻を手に入れた市村は羨望を集めましたが、ひねくれている私はこう思ったのです。

 

この結婚、市村が損じゃね?

 

男性が年上の場合の年の差婚というと、思い出すのが、タレントの林寛子です。

 

ご存じない方のために説明しますと、林は子役として芸能界入り、70年代にはアイドルとして活躍します。ハタチの時に世界のクロサワこと黒沢明監督の長男で、15歳年上の映画プロデューサー、黒沢久雄と結婚し、芸能界を引退します。子育てが落ち着いてから、テレビに復帰したのですが、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)で、年の差婚について、こんなことを言っていたことがありました。

 

「年上だから、頼りがいがあるわけじゃない」
「年上と結婚すると、オンナが老ける」

 

何か不満でもあるのかと思ったら、まもなくして、林は年下の社交ダンスインストラクターとの不倫疑惑が報じられ、離婚しました。その時に、私は思ったのです。

 

オトコにも若さは必要なんだと。

 

ちなみに林が離婚したのは、今の篠原と同じ年齢、44歳の時でした。

 

年の差婚は甘いものではないというのは、一般認識なのかもしれません。篠原が本格的に仕事に復帰しだしてから、篠原の不倫願望が記事になることが増えました。「週刊ポスト」(小学館)では、篠原がママ友と不倫願望について話していたことを盗み聞きした記事が、「女性セブン」(小学館)に、俳優・江口洋介との焼肉デートや、市村が篠原の行動に疑いを持っているとも書かれました。

 

記事が書かれるのは、68歳となった市村が篠原を性的に満足させていないに違いないという思いこみがあるからではないでしょうか。多くの日本女性が30歳を過ぎたあたりから、オバサンとか抱きたくない呼ばわりされますが、年の差婚では男性の加齢がもろマイナスで、抱けない男は不必要になる場合もあるのです。

 

オンナが許す不倫、許さない不倫の違いとは

ところで、今年もたくさんの芸能人の不倫が報じられました。旬なところでは、女優・藤吉久美子の不倫でしょう。ワイドショーを見ていると、男性コメンテーターは“結果”(ヤッたのか)を重視しているのに対し、女性コメンテーターは“心情”(なぜ不倫をしたのか)について注目し、場合によっては糾弾しないケースもあります。ちなみにこれは日本に限ったことではなく、アメリカの裁判でも同じ傾向があるそうで、陪審員が女性の場合、弁護士は女性の心に訴えかけるように裁判の方向を組み立てるそうです。

 

藤吉の夫で俳優・太川陽介は「私の何がイケないの?」(TBS系)で、「外食の際は、妻にメニューを見せない」「名前を呼び捨てにされたら、ビンタ」とモラハラ気質を披露していました。山尾志桜里のように仕事にかこつけた不倫には嫌悪を示しても、モラハラ夫と暮らす妻の不倫には「こんなんじゃ、優しくしてくれる人がいたら、そっち行くわ」と女性は一定の理解を示すのです。

 

このルールで言えば、仮に篠原が不倫をしてそれがバレたとしても、少なくとも女性はそれほど篠原を叩かないのではないでしょうか。

 

市村は自らを「篠原の長男」だと認識しているそうです。それくらい信頼しているという意味でしょうが、加齢に伴い、気弱になって誰かに頼りたいという老人気質に陥っているのかもしれません。ママと呼んで甘えてくるじーさんと、手のかかる子供を二人の面倒を見て、仕事もしていたら、そりゃ不倫くらいしたくなるだろうよと世間の女性は思ってくれるのではないでしょうか。

 

市村と出会い、女優として開眼、子どもにも恵まれ、本人がその気になれば不倫だってできるだろう篠原。
長年連れ添った13歳年下の妻と離婚して、篠原と再婚するも、妻の不倫におびえる市村。

 

こうして比較してみると、篠原は何も失っていない。やはり、篠原は勝負強いと言って差し支えないと思うのです。

 

≪フリーライター 仁科友里さんの他の記事をチェック!≫

 

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