藤原紀香、梨園入りしても芸能活動をやめないたった1つの理由
OTONA SALONE / 2018年1月5日 21時0分
新年一発めの記事は、藤原紀香にしよう。
そう思っていたところ、昨年末、紀香主演のドラマ「眠れぬ真珠」(日本テレビ系)が放送されました。
紀香の役どころは、更年期障害に悩む45歳の芸術家。画商と不倫しているが、カフェで知り合った17歳年下の若い男と恋に落ちてというお話。紀香が不倫相手に壁に押し付けられて「若いオトコにこういうふうにされたのか」と挿入されたり、セックスの前にシャワーを浴びるのを禁じられたり(匂いを感じたいそうです)、46歳とは思えぬ紀香のパーフェクトボディーが何度も拝めるドラマでしたが、何て言うんでしょう、内容が入ってこねぇ。
紀香がバッシングされ続けるワケ
女優には出世作や代表作というものがあります。たとえば、米倉涼子だったら「黒革の手帳」(テレビ朝日系)や「ドクターX」(テレビ朝日系)、篠原涼子であれば「アンフェア」(フジテレビ系)、「ハケンの品格」(日本テレビ系)などが思い浮かびますが、紀香にはそれが思い浮かばない。その代わりといっては何ですが、紀香は歌舞伎俳優・片岡愛之助と結婚したことにより、“梨園妻”というポジションを得ました。
梨園入りした芸能人と言えば、名門・成駒屋に嫁いだ三田寛子が思い浮かびますが、三田は結婚の際、「アイドルだったから前に出たいだろうが、これからは陰に徹するように」と舅に諭され、婚約会見の際の着物も義姉のおさがりというように「目立たないこと」「夫の裏方であること」を厳命されます。
紀香と言えば、お笑い芸人・陣内智則との結婚式の際に十二単を着たり、全国赤十字大会で美智子さまにお言葉を賜る際、美智子さまを模したとしか思えないような帽子をかぶったりと、自意識はロイヤルファミリーより。そんな自意識強めの紀香に、梨園妻は務まらないと思う人は多いようで、「女性自身」(光文社)主催のアンケート、「離婚しそうな夫婦」で二位を獲得してしまいました。
芸能界から梨園入りした妻たち、三田寛子や前田愛がテレビに出ることなく家業に専念しているのに対し、紀香がドラマや舞台など芸能活動を続けている。“夫を支える妻”でないから、離婚するに違いないと思っている人が多いということでしょう。
夫を支える妻とは、何か
ここで考えてみたいのが、“夫を支える妻”とは何なのかということです。
もし紀香が芸能界を引退、もしくは引退はしなくても仕事をせずに、裏方の仕事をしていれば、“支える妻”になれるのでしょうか。
「フライデー」(講談社)に愛之助と腕を組む紀香の写真が出た時(隠し撮りなはずなのに、なぜか紀香はカメラ目線)、私はつき合っても結婚はしないのではないかと思っていました。梨園の妻は、跡取りをもうけるというお役目がありますが、そこを重んじるのなら、紀香ではなく、若い女性を選ぶのではないかと思ったのです。
しかし、愛之助は婚約会見で「自分自身も芸養子なので、こだわらない」、つまり子どもはいなくてもよいと明言します。実子にこだわることは、芸養子としての自分を否定することですし、幸か不幸か愛之助は名門の御曹司ではありませんから、跡取りはマストではないと言えるでしょう。
紀香は愛之助にとって、最高の梨園妻である
それでは、子どもを産まない梨園妻がすべきことは、何か。
「サワコの朝」(毎日放送)に出演した三田寛子が、梨園妻の最大の仕事は
「切符を一枚でも多く売ること」と明言しています。そのためには切符を引き受けてくれる人脈を持つか、自分(もしくは実家)に経済力があることが重要になってきます。
「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)に出演した紀香は、栄養士に聞いて献立を組み立てているとか、ステーキ好きな愛之助のために、陶芸教室に通ってステーキ皿を焼いたなど、身の回りの世話を焼いて“夫を支えている”ことをアピールしていました。しかし、愛之助が同番組の別の回に出演した際は、紀香のいいところについて「びっくりするほど、切符をさばいてくれる」と話しています。ちまちま世話を焼かれることより、切符をさばいてくれるほうが、愛之助にとっては“支えてくれる妻”に当たるのです。ということは、経済力のある紀香は、愛之助にとって最高の妻であり、芸能活動を続けることは、結局は愛之助のためなのです。
紀香夫婦は好感度が低く、「週刊文春」(文藝春秋社)の「嫌いな夫婦」ランキングで二位を記録しています。しかし、今、嫌われていても、明日はどうなるのかわからないのが人気商売。紀香が切符をさばき、愛之助にいい役がつけば、世間の見方が変わる可能性は、充分あり得ます。
アラフォー女性が持つ権利
私は「間違いだらけの婚活にサヨナラ」(主婦と生活社)を上梓した関係で、婚活相談を受けることがあります。アラフォー女性に多いのが、婚活上の強みを「おっとりしている」「聞き上手」という“支える女性”の古い価値観に自分をあてはめてしまうこと。そんなことより、紀香方式でお金を出すほうが、選べる男性の数は違ってきます。
お金はあって困るものではありませんし、精神的な余裕も生まれます。トラブルの際にも身を守るのに役立ちます。人を助けたり、支えようとする時に役に立つのは、気持ちよりお金であることをアラフォーのみなさんは、もうすでにご存じだと思います。青春時代、男性におごってもらう文化を経験したアラフォー女性は、男性にお金を出すことを嫌がる傾向がありますが、お金で二人の幸せが買えるなら安いものだと私は思います。
恋愛や結婚には、お金が必要です。きちんと仕事を続け、お金を稼ぐ能力のあるアラフォーのみなさんは、その権利をばっちり有しているということ。もっと自分を誇ってもいいと思うのです。
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