40代、肌の基礎力はまだアップできる。「自律神経」4つの習慣
OTONA SALONE / 2018年1月29日 17時0分
「そういえば最近、きちんとケアしてるつもりでもどうも肌の感じがよくないな」ということ、ありますよね。
それ、気のせいではないのかも。
いまささやかれている美容キーワードの一つが「肌感度」。簡単に言うと「肌がスキンケアの効果を実感しやすくなる力」のことで、年をとるごとに衰える傾向にあります。
もう1ランク上のエイジングケアに切り替えないとダメかな?と考えるタイミングですが、実はこの「肌感度」はちょっとしたことで向上も可能なのだそう。
「自分と向き合う」ことの大切さ
実は肌感度は「自分と向き合うほどに上がる」という基礎データが明らかにされているのです。
SHISEIDOの調査によると、「自分と向き合う時間を持っている人」ほど、「3年前よりも様々なものへの“感度”が上がる」傾向が。25歳~40歳の女性の「自分と向き合う時間を持っている人」と「自分と向き合う時間を持っていない人」に、6種類の“感度”について、「3年前と比較して“感度”が上がったと思うか」を調査したところ、 前者のほうが、すべての“感度”項目において「3年前よりも感度が上がった」比率が圧倒的に高いという結果が出ました。
この秘密は「自律神経」にありそう……って、自律神経と肌にどのような関係が?
自律神経に詳しい順天堂大学医学部教授・医師の小林弘幸先生に聞きました。
自分の変化に気づき、調整する力を養う
–自分自身と向き合うことで、心や身体の“感度”が上がることは十分に考えられます。
自分と向き合う時間を持つということは、自分の心と身体を見つめなおす時間を持つこと。心と身体の状況に日頃から向き合っていることにより、自分のコンディションの変化に気付きやすくなり、より自分の心地よい状況を求め、調整することに繋がります。
結果、自分自身の様々な状況のメンテナンスを行うことができると想定されます。
スキンケアや、身体のコンディションにも同じことが言え、衰えや不調、ないしは改善などの変化に気付きやすくなる、まさに“感度が高い”状態を作ることで、同じケアや努力をするにしても、より効果を実感しやすくなると考えられます。
また、『なにが自分にとって心地よいもの、気持ち良い状況なのか』を感じ、それを選んで行うことで、自律神経も安定するので、いろいろな負の変化も受け入れやすくなる、ポジティブな心理状態になる傾向も現れると考えられます。
これがまた、前向きに自分の心や身体と向き合うことに繋がり、より“感度”を高める努力に繋がるという好循環も期待できそうです。
自分にとって心地よいことを全力で楽しむ
–スキンケアの効果を実感しやすくなる状態、いわゆる“肌感度”を高めるためには「自分にとって心地よいもの・こと」を選び、心地よさを実感しながらスキンケアを行うことが非常に有効です。
人は緊張状態になると呼吸が浅くなってしまいがちですが、心地よさを感じることによって呼吸が深くなることは、通常の緊張時に優位になりすぎてしまいがちな交感神経よりも副交感神経を優位にすることに繋がり、血行を促進します。
また、自律神経の安定は腸内環境の改善に繋がり、細胞の生まれ変わりが活性化し、より美しい肌を作ることに寄与すると思われます。
スキンケアに関しても、もちろん美容成分それ自体の効果もありますが、例えば、クリームの手触り・肌触り、肌への心地よさ、などといった使い心地もあれば、好きな、心地よい香り、見た目や触り心地が好みのパッケージなど、スキンケア中に五感で感じる“心地よい”要素すべてが自律神経にプラスの働きを与える可能性があります。
肌表面に優しいマッサージをしたり、触れるだけでも、自分が心地よいと思う感覚があれば、自律神経に作用しているといえます。自分が心地いいと思えるスキンケア化粧品を選び、「心地よい」、「楽しい」と思える手法でスキンケアをすることが、美容成分の働きにプラスアルファの美肌効果を発揮するということは、神経のメカニズム的にも期待できると言ってよいでしょう。(小林弘幸先生)
自律神経を整える「4つの習慣」
小林先生によれば、美しい肌づくりのためにも、より積極的に自律神経を整える習慣を身に着けるのがおすすめなのだそう。たとえばこんな習慣です!
1●ゆっくりとした入浴
38度~41度のお湯で10分程度半身浴をする。あまり長時間漬かると脱水を起こすので気を付けましょう。
2●4対8の呼吸法
4秒で吸って8秒で吐く、を1分間程度繰り返します。
3●好きな音楽を聴く
ゆったりした曲でも激しい曲でも、自分が「心地いい」と思うものを聴くのが重要。
4●腸内環境を整える食生活
発酵食品と食物繊維を積極的に摂りましょう。食物繊維は脂に溶ける不溶性食物繊維でも水に溶ける食物繊維でもどちらでも構いません。
「肌感度」にフォーカスした新コスメ
40代はもう、見た目の流行や他人のウワサに惑わされる年齢ではありません。気に入っていないものを日常使いするのは、ある意味自分を乱暴に扱っていることにもなるかも。化粧品も「合わないかも?でも評判いいし」と思いながら我慢して使うのはNG。自分が心地よいものに切り替えるべきなんです。
この「肌感度」の向上にフォーカス
これまで私たちがアイテムを選びの手がかりにしていた「保湿」「アンチエイジング」「美白」などの言葉は「機能」の面に注目したものでした。これとはまた別に、「肌の感度を上げる」という満足度を軸としたキーワードが登場したのです。SHISEIDO独自のレニュラテクノロジーを搭載し、 心地いいもの、自分の好きなものを使うことでスキンケア効果につなげます。
樂茶碗を思わせる形と手触りのパッケージ、蓋をあけるとふわりと漂うスイートオレンジの香り、そして信頼すべきSHISEIDO独自のレニュラテクノロジー。
※レニュラテクノロジー:乾燥を防ぎ、なめらかな肌に導く、明日葉CGLコンプレックス(アシタバ葉/茎エキス、カフェイン、グリセリン)配合テクノロジー
目先の問題の改善ケアに注力しがちな世代ですが、「肌感度」の向上にも気を配ってみましょう!
お話し・小林弘幸先生/順天堂大学医学部 教授・医師
1960年、埼玉県生まれ。 順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。順天堂大学大学院医学研究科(小児外科)修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者として、多くのアスリートの指導にかかわっている。著書に『一流の人をつくる 整える習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)など。著書は累計200万部を超える。
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