5年後の利息、2,500円と80万円のどっちがいい?46歳の決断【マネー相談】
OTONA SALONE / 2018年2月18日 11時30分
お金の運用をしてみたいと気になっているものの、どんな金融商品で運用していいのか全然わからないという相談は少なくありません。銀行に預けたままでも超低金利なので、利息はほとんどつかないので少しでも金利の高い商品で運用していくことも大切なことです何%で運用していくかによって、将来手元に残るお金は大きく変わります。
■10年で貯蓄1000万円を貯めたA子さんの事例
A子さんは毎月8万5千円、定期預金で積立貯蓄をして10年間で1000万円貯めました。10年前は今よりは金利が良く0.5%ありましたが、マイナス金利導入以降は0.01%などと超低金利で推移していきました。金利が高い商品で運用したいと思いながらも、全く知識もなく、運用するとなれば少なからずリスクはあるだろうと一歩踏み出せないままでいました。先日、同期5人で飲みに行ったところビットコインの話題に始まり、5人中自分以外の4人は何かしらの資産運用をしているとのことに焦りを覚えた様子です。
同期に定期預金のみに預けていることを伝えたところ、金利差によりお金の増え方が変わる話を聞きました。仮に500万円を金利0.01%の定期預金に預けたままでも5年後の利息は2500円です。預金の利息には20.315%の源泉分離課税が適用されるため、受取利息額は1993円となります。一方、金利3%の商品で運用すると、利息は約80万円になり、利息が課税されない運用方法もあるとのことです。そこで、どんな商品で運用すればいいのかマネー相談にいらっしゃいました。株、投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)・NISA・不動産投資・金など資産運用の方法はさまざまですが、何をどう選べばいいのでしょうか。
■ファーストチョイスはやはりiDeCo
資産運用はリスクは避けて通れません。資産運用は金利だけで選ぶのではなく、各商品の特徴とリスクを把握した上ではじめることが大切です。預金などのローリスク・ローリターンのものもあれば株式などのハイリスク・ハイリターンなどリスクは商品によっても異なります。それぞれの商品の特徴を説明したところA子さんが興味を持ったのは投資信託と不動産投資でした。
これまで貯めてきた1000万円は少しも減らしたくないという想いも強く、まず資産運用は収入のなかから貯蓄にあてる予定のお金の一部からはじめ、資産運用について理解できたら1000万円の運用について考えたいとのことでした。
A子さんのお金を殖やしたい一つの目的が老後資金の準備とのことでした。そこで、まずは「iDeCo(個人型確定拠出年金)」をはじめることになりました。iDeCoは60歳までの間、毎月一定の金額(掛金)を出して、投資信託・定期預金・保険などの金融商品を選んで運用し、60歳以降に運用した資産を受け取ります。受け取る金額は運用結果次第により異なります。iDeCoは掛金、運用益、受取り時に税制優遇があり、掛金は毎月2万円としました。もし毎月2万円を何の運用せずに10年間貯めると2万円×12カ月×10年間=240万円ですが、3%で運用し続けることができれば約271万円と31万円の差がでます。iDeCoは60歳まで引き出しできないため、老後の資金づくりとして向いています。
■最終的に不動産投資も。3000万を視野に
iDeCoで投資信託が理解できるようになれば、NISAでも投資信託をはじめたいとのことでした。また良い物件があれば1000万円の貯蓄から200万円を頭金に残りは不動産投資ローンを利用して不動産投資をはじめたいとのことです。不動産投資ローンは賃貸収入を返済にあてる、完済後は家賃収入が生活資金として得られることに魅力を感じたそうです。A子さんはiDeCo以外に毎月12万円は貯蓄や資産運用にあてていき、60歳までには3000万円以上の資産形成をしていく目標をたてました。
資産運用は持っている資産、目的などに応じて、選択することもポイントです。本などで運用商品の特徴を理解できたとしても数多くある運用商品から何を選択していいのかわからないという方は少なくありません。そんな際には、FPのマネー相談を利用することで、中立的な目線から自分に合った運用方法のアドバイスをもらうこともできるので、相談を出向くことで資産運用の初めの一歩を踏み出せます。
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今関倫子 ファイナンシャル・プランナー
外資系保険会社勤務中にファイナンシャル・プランナー(FP)を目指し、AFP(日本FP協会認定)資格取得後、独立系FP事務所に転職。女性を中心に年間のべ200件以上のマネー相談を受け、多くの経験を経て独立。個人マネー相談、執筆、マネーセミナーを中心に活動中。FPCafe登録パートナー
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