美しい歩き方には6つのコツがあった。そもそも日本人は全員間違えてる
OTONA SALONE / 2018年2月19日 16時0分
こんにちは、特に運動もしないのに3年前に突然立てないレベルの膝痛に見舞われたOTONA SALONE編集部井一です。腰痛歴20年、5年前には見事な椎間板ヘルニアと診断されましたが、その後ヘルニア部分が自然消失しました。でも、膝は相変わらず痛いし、肩も背中も腰も全部痛いです。
お年寄りでしょうか。
ある日、「誰でも1回で?!ミス・ユニバースの様な華のある優雅な歩き方ができる!」という講座の案内が届きました。自分の姿勢が悪いことは長年自覚していましたが、そういえば「歩き方」を習ったことがありません。案内をよく読むと「O脚改善」という文字もあります。編集部の金沢がモデルをかって出てくれたので、いっしょに行ってみたところ、そこには衝撃の発見が!
結論・みんな歩き方の指導はいちど受けるべき
今回の先生、櫻田千晶先生は仙台市で「airseaウォーキングスタジオ」を主宰しています。この2月からは東京でも5回1クールのレッスンが開講されることに。
私はウォーキングそのものが初体験なので、櫻田先生のメソッドがこの世界でどういう位置づけなのかが正直わかりません。たぶんモデルウォーク系、理学療法系、お年寄りの健康系など、いろいろなものがあるのだと思います。でも、一つ確実に感じたのは「靴を履いて歩くすべての女性は、人生のなるべく早いうちに何かしらのレッスンを受けたほうがいい」ということでした。
膝にかかる負荷が全然違う。脚の筋肉痛になる位置も違う。
さらに言うと、正しく歩くと確かにみるみる腹筋がつきます。いつの間にかお腹が平らになるのです。
「体重がちょっとオーバーしたな、というとき、私は30分ほどウォーキングをします。1回で600g、700gという単位で動きますので、3日あれば3㎏は簡単に自己調整できるんです。今日もこのレッスンに合わせて調整してきたところです」
とこともなげに言う先生は、ミスユニバース東北大会ウォーキング講師でもあります。当然元モデルです。
さて、よくモデルたちは「頭のてっぺんから吊られるように立つ」と言います。今回理解しました、あれ、「レッスンをみっちり受け続けて体得した結果を簡略に言うなら」という前説が略されているんですね。
たった1つのコツ「吊られる」ではあの歩き方は絶対に達成不可能です。そのずっとずっと手前の、立ち方そのもの、肩や耳やつま先の位置が完全に間違っているんです。
櫻田先生のメソッドでは「6つ」に分かれていましたのでダイジェストでお伝えします。
正しく立つと「大丈夫なのか」と思うくらい身体が反る
以下、引用は櫻田先生のブログから許可を得て、一部改行を変更しています。
まずは立ち方から練習します。
かかとを壁に付け、お尻・肩・後頭部も壁に付けます。
普通に肩を壁につけても、どうしても手のひら1枚分くらいの隙間があいてしまいます。もっとぐいっと、肩甲骨を寄せて押し付けてください。その姿勢をいったん記憶。
お尻の上の腰の部分に手の平1枚を縦にしてスレスレ入るくらいのすき間を空けてください。すき間が大きい方はお腹を壁側に押し付けましょう。
お腹にものすごい力を入れ、ぎゅっと壁に背中を押し付けてみてください。こんなに力を入れて立ったこと、ないですよね? でもこの「硬さ」を保つべきものなのだそうです。
更に1歩前に出て、横から見たら肩の中心の真上に耳の穴があるように頭の位置を調整しますが自分では確認できないので横から誰かに写真を写してもらうと良いでしょう。
この状態で立ってみると、びっくりするくらい頭が後ろにのけぞっています。でも、本来はそのくらい反っていないと、頭の重さを首から下がうまく受け止められないんだそうです。
ちなみに正しく立ってから1、2、3と3歩前に歩いて、そのときの自分のつま先を見てみると、自分の身体がどちらに傾いているかがわかるそうです。私はずばり、膝が悪いほうの左でした。
続いてウォーキング6原則です
1・おヘソから前に1本の線が出ていると想定しその線の真下にかかとを乗せて歩きましょう。男性の場合はその線をヒザで挟んで歩きます
左の手をおへそから上に、右の手を頭頂から前に出してできたこの線、この上をまっすぐに歩きます。
2・つま先は5度外側に向けて下さい。両方のかかとを付けて立ちつま先を外に向けたら親指の付け根の部分にこぶしが横向きに1つ入るくらいの目安です。
これが意外にできない!5度外側と言われても、気が付くと内またになっています。
3・つま先を上げて歩きます。床から10センチくらい上げると良いです。
これは裸足やフラットシューズの場合で、ヒールがある靴の場合にはつま先とかかとが同時に着地するようにします。
4・ヒザの内側を触れる程度に擦り合わせて歩いて下さい。難しい方は太ももの内側でも良いです。
この「すり合わせてあるく」も最初忘れてしまってできないのですが、たまに脳内で「すりあわせ、すりあわせ」と思い出すとできるようになります。このすりあわせがあるだけで鏡に映る自分から「歩き方のザツさ」がとたんに消えるのはびっくりです。
5・カカトが床に着くと同時に上半身を足に乗せます。そうするとヒザが曲がりません。
日本人の歩き方は基本的に膝が曲がっています。膝が曲がると蹴りだしの際に体重の5倍の負荷がかかるので、みんな膝のトラブルに見舞われるのだそう。ただ、いくら「膝を伸ばして歩く」ことを意識しても、絶対に伸ばせないのは膝病みの私が保証します。伸ばすのは結果であって、その前の「体重移動」を考えねばならなかったのですね……。
6・腕は前ではなく後ろに振りましょう。
今回いちばんの衝撃がこの「手はうしろに振る」という点です。お年寄りのウォーキングでは手を元気よく前後に振って歩いていますが、あの前側への振り子運動はなくても推進効率は同じなのだそう。美しく歩くためには「手を後ろへ振る」ことだけ考えればいいんですって! 実際やってみるとわかりますが、このほうが姿勢が前傾せずまっすぐを保てます。こんなコツがあるだなんて!!
果たしてレッスンのコスパはどうなのか
さて、以上、読んで試してみようとしてもできなかったのではないでしょうか。
ですよね、現場で先生から指導を受けながら歩いてすら、なかなかその通りには歩けませんでした。
ですが、正味50分のレッスンで、確実に私と金沢の歩き方は変わりました。
その後、毎日通勤や外出時にすたすた歩いては、膝のコンディションの違いに驚いています。そうそう、レッスン翌日はなぜか背中がバッキバキに痛くなりました。身体のバランスが急に変わったので筋肉痛になったんだと思います。
東京レッスンは5回セットで5万円(早割りで4万円)というプライスですが、正直これまでマッサージに払い続けてきた総額を考えたら私の場合は一瞬で元が取れてしまいます。誰にでも気軽におすすめできる価格帯ではないものの、とりわけもともと身体に痛みを抱えている人ならば、その価値はあると私は思います!
2018年2月から11月まで毎月第二日曜日にて東京でのレッス
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