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女性FPがそっと教える「お金にまつわるおいしい話のウソ」 3つの見抜き方

OTONA SALONE / 2018年5月13日 11時30分

おいしい話にはウラがある、とはよく言われます。それでも、おいしい話に乗った挙句、損をさせられてしまう人は後を絶ちません。だましのウソはますます巧妙になり、「私だけは大丈夫」と思っている人が、実は一番危ないのです。

そこで今回は、おいしい話のウソを見抜く3つのポイントをお伝えします。

 

ポイント1:「必ず儲かる」「絶対安全」はウソ

マイナス金利政策下で、銀行はどこも低金利。将来のために貯蓄をしても、定期預金などでは利息はほとんど付きません。

先行きが心配なこのご時世、「このままでは老後破産」などと不安をあおり、おいしい投資話を持ちかけられることがあります。しかし、高配当で元本保証、確実に儲かる、という投資話は典型的なウソです。

投資先は、企業の未公開株、社債、商品相場、外貨、仮想通貨などで、本来ならしっかり検討してからチャレンジするようなものばかり。通常の判断ができる心理状態ならだまされない人も、不安をあおられると、つい信じてしまうことが少なくありません。

「業界で注目の○○社の未公開株。もうすぐ上場するので必ず値上がりする」

「絶対安全、買わなきゃ損」

「高利回り、高配当で利益は確実」

など、甘い言葉で誘ってきますが、投資話に「必ず」「絶対」に儲かる、ということはありません。この言葉が出たら要注意です。

また、ハイリターンのものはハイリスク。例外はないと考えましょう。

 

ポイント2:急がせて考える時間を作らせない

じっくり考えたら見破れるウソも、せかされると上手くいかないものです。そこで、ウソを言う側はじっくり考える時間を作らせないような言葉を選びます。投資などの儲け話も、今ならトクをすると押してくることが多いでしょう。

「今日までの特別価格、買うなら今すぐ」

「期限は本日まで、すぐに手続きが必要」

「このチャンスを逃したら損をする」

このような言葉で、今すぐに決断するように迫ってきます。急がされたら、逆にゆったりとした気持ちで深呼吸です。急がないと損なのか、本当に必要なのか、どうして急がせるのか、冷静に考えるようにしましょう。

時間を制約して急がせるやり方は、スーパーのタイムセールから、テレビショッピング、分譲マンションまで身の回りにあふれています。

スーパーなら

「本日限りの大特価セール」

「限定20個の超お買い得」

テレビショッピングなら

「今から30分だけの特別価格」

「今なら○○がプレゼント」

分譲マンションなら

「今なら金利が低く、おトクにローンが組める」

「残り戸数あと3戸、大人気物件をお見逃しなく」

などなど。

本当に欲しいものなら、おトクな時に購入したほうが良いでしょう。しかし、せかされて慌ててしまい、冷静な判断ができなくなってしまっては損をします。

「今だけ」のような、時間的制約を表す言葉が出たら注意しましょう。

ポイント3:激安&銀行振込&ヘンな日本語のネット通販は要注意

さて、今やインターネット通販は、暮らしに欠かせません。時間や場所にしばられず、いつでも買物ができて、すぐに配送されて受取ることができて大変便利。しかし、なかには本物そっくりの悪質な偽サイトが紛れ込んでいることがあるので要注意です。定価より安く、おトクな買物ができると思ったら偽サイト、ということも。

よくあるケースは、インターネット通販のページに商品の写真と説明文を載せて、代金だけだまし取る手口です。商品は時計やバッグなどのブランド品、化粧品、食品など様々です。ホームページのデザインは大手通販サイトに似せて作ってあることが多く、見分けがつかないほどそっくり。値段は他のサイトより安く設定し、ありえないほど激安な場合も少なくありません。

代金の支払方法は、銀行や郵便局の振込で前払いがほとんどです。払ったのに商品が届かず、そこでようやく、だまされたことに気付きます。

よくよく見直せば、値段は安すぎるし、銀行振込の名義は個人名だし、説明文や注文確認メールの日本語に不自然な言い回しがあるしで、怪しいことこの上ありません。

 

このような偽サイトにひっかからないためには、商品の検索をする段階から注意が必要です。商品名で検索すると、偽サイトが上位にヒットすることがあるので、URLもしっかりチェックしましょう。通販アプリや通販サイトのトップページから検索すると安全度がアップします。

念のため、ホームページに会社概要や特定商取引法で定められた表示があるかもチェックしたいですね。

クレジットカード払いは、しっかりした業者でないとカード会社が取引をしないので、このような偽サイトでは銀行や郵便局の振込がほとんど。しかし、中にはクレジットカード支払いを選んで、カード番号まで入力した後、「この商品は振込のみ」とのメッセージがあり、うっかり振り込んでしまうケースもあります。こうなると、お金だけではなくカード番号までとられてしまいます。

 

万が一ひっかかってしまっても、泣き寝入りは禁物。国民生活センターや警察に相談しましょう。メールのやり取りや、ホームページのアドレス、業者名、連絡先などは、日ごろから保存しておく習慣にしておくといざという時に役立ちます。

偽サイトでだまされる金額は数千円~数万円ほどで、わざわざ訴え出るのも面倒、と思う絶妙の金額。警察に言っても戻ってくることはほとんどの場合難しいのですが、相手方の口座を凍結してお金を取り戻せることもあるので、早めに相談するとよいでしょう。

 

おトクに買物をしたい、損をしたくない、という気持ちにつけこんで、おいしい話で誘う悪徳業者は後を絶ちません。

ウソにだまされないためには、まずは冷静になること。少しでもおかしいと思ったら、誰かに相談するなどして、腰をすえて考えるクセをつけましょう。

 

 

タケイ啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー。

 

≪ファイナンシャルプランナー(AFP) タケイ啓子さんの他の記事をチェック!≫

 

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