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#96 非モテ独女が男性に「ギュッとされて」思ったこと【40代編集長の婚活記】

OTONA SALONE / 2018年6月6日 17時40分

婚活を始めて約1年10カ月になるOTONA SALONE編集長アサミ(46歳)。6人の男性とデートを繰り返したけれど、恋人いない歴はさらなる記録を更新、ついに9年を超えた。

ある日、フラリと一人で立ち寄った新宿のバーで「かつて親しくしていた」カメラマンのロンドンくんと偶然の再会。しかもギュッと手を握り、意味深な発言までしてきて……。これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。

 

昔の関係は「友達以上、恋人未満⁉」

出会いはとある仕事での撮影だったけれど、いつしかプライベートで仲良くなっていたロンドンくん。

テンションが合う、同い年、家も比較的近かった。お互いに恋人がいないときは、本当によく一緒に出かけていた2人。そして冗談半分ながら、万が一のときは「偽装彼女やってよ」という約束までしていた。

けっして恋人同士にはならなかったけれど、傍目には「彼氏?」とか「付き合ってる人?」と誤解されるくらい仲良しだった。友達以上恋人未満ってわけでもないけど。一緒にいるのが女友達みたいにラクだったから……。

 

ギュッと手を握ってきた彼

しかし……ロンドンくん、なんなんだ⁉

久しぶりの再会でいきなり「あの約束、覚えてる?」とか言ってくるし。

いま恋人がいないと伝えたら「あの約束はまだイキててよかった」とか言ってくるし。

挙句の果てには突然、カウンターの上に置いていた私の手をギュッと握り、小さな声でこんなこと言ってくるし。

ロンドン「今日わかった。確信した。好きな人……できた」

アサミ「え⁉」

ちょっとちょっとロンドンくん、久しぶりの再会でいきなりどうしちゃったの!! 何を言い出すんだ!

 

手をギュッとされて、急にドキドキ!

でも……。よく考えたら異性に手をギュッとされるなんていつ以来なんだろう。独身と偽っていた既婚者のクリエイターさん【#72 40代編集長の婚活記】以来だ。

ドキドキしてきた。

彼をそんな対象としてみたことなんてなかったのに。「好きな人……できた」の続きを聞くのが急に恥ずかしくなって、ギュッと握ってきたロンドンくんの手をさりげなくほどいた。

この人、何を言うんだ。約7年ぶりに会って……なんかいろいろ変わった? だって、こんなこと私に言ってくる人じゃなかったもの……。次の言葉を探そうと頭の中はフル回転。

思い出した! 彼が7年前、ロンドンに発つ直前のことを。

7年前、彼がロンドンに発った理由

アサミ「そういえばあなた、恋人を追いかけてロンドンに行ったんじゃない! あれ、どうなったのよ」

そうだ。当時ロンドンくんにはイギリス人の恋人ができて……帰国する恋人を追いかけてロンドンに渡ったのだった。確かあのときは付き合っていたはずだし、ロンドンで一緒に暮らすと言っていた。

ロンドン「よく覚えてるね。記憶力いい~!」

アサミ「覚えてるに決まってるじゃない。情熱的だなって思ったもの。そんな大恋愛だったのにどうして帰ってきたのよ?」

ロンドン「別れたから」

アサミ「うそ! どうして?」

ロンドンまで追いかけていくほどラブラブだったのに……。きっと結婚するんだろうと思ってた。恋愛って、どんなに仲良くしていても先はわからない。

 

7年以上も付き合ったのに?

別れたから帰国したのか……。7年以上付き合っていたのにね。

ロンドン「一緒に暮らし始めたらなんか違ってね。けっこうケンカが絶えなかったのよ」

アサミ「そうなんだ……。日本にいるときの話だと、全然ケンカしないって言ってた気がしたけど」

ロンドン「付き合ってるだけと、一緒に暮らすのとは違うね。やっぱり」

アサミ「7年も暮らしてたのに?」

ロンドン「え、そんなに暮らしてないよ。半年もしないうちに同棲解消しちゃった」

アサミ「早っ!」

なんだよ、ロンドンに行ってわりとすぐに別れてるんじゃん! 確か、結婚するくらいの勢いで行ったのに。

 

またもや、ギュッと手を握ってきて

じゃなんで、7年も向こうにいたんだ?

ロンドン「そうなんだよね。でも向こうでエージェントが決まってたから、ちょっと仕事しようと思って」

アサミ「ちょっとが7年にもなったの?」

もっと早く帰ってきたっていいじゃん。そしたら一緒に遊べたのに……。

ロンドン「2年くらいのスパンで、何回か帰国してたよ。就労ビザのこともあるから。しばらく日本に滞在してからまたロンドン行くっていうのを繰り返してた」

アサミ「ロンドンでの仕事がうまくいってたわけ?」

ロンドン「それもあるけど……」

またもやカウンターの上に置いた私の手をギュッと握ってきたロンドンくん。ちょ、ちょっと!なんなのよ。またドキドキが始まった。私が彼を意識しすぎなのだろうか?

海外帰りのせい? スキンシップが多い彼

海外帰りのせいなのかなんなのか、やたらスキンシップをしてくるロンドンくん。前からそうだったっけ? ちょっと恥ずかしい。

辺りを見回した。他にお客さんがいるわけでもないし……ま、いっか。ふとカウンターの中にいるマスターに目をやると、なんだか私たちをじっと見ている気がした。

私の視線に気づいたのか、マスターはスッと目を逸らした。すみません、イチャつくつもりじゃないんです!  恥ずかしくなってまた彼の手をほどき、自分の手をカウンターの下におろした。彼に手をギュッとされないように、これ以上ドキドキしないように……。

 

なにげにモテ男・ロンドンくん

ロンドン「その人と別れてからね、またすぐ新しい恋人できたし」

アサミ「あっそう、その人と今は?」

ロンドン「やっぱり別れたんだけどね。今はフリーだけど、7年で4人と付き合ったよ」

アサミ「モテモテね!」

ま、そりゃそうか。身長は高いほうだし、わりと筋肉質でガッチリしているし。一般的に日本人男性はあんまり海外ではモテないといわれているけれど、彼ならモテるのもわかる。

ロンドン「わりとモテモテでした~! 誰かさんと違って!」

アサミ「悪かったわね。どうせモテませんよ」

ロンドン「いつから彼氏いないワケ? まさかロンドン行ってる期間より長いなんてことないよね?」

アサミ「その“まさか”です! えーっと、9年は超えたかな」

ロンドン「マジで⁉ それヤバくない?」

 

またもや彼がギュッとしてきて…!

ちょっとムッとした。7年ぶりの再会ながらズケズケとモノを言うロンドンくん。まぁ、以前からどっちかというと辛口キャラだったけど……。昔もメイクが落ちてたり、ラクチンな服を着てると「ホント女子力ないね」とか言われたし。

アサミ「ヤバいとか言われても、事実なんだからしょうがないじゃない」

ロンドン「恋愛の始め方を忘れちゃったんじゃない?」

アサミ「そうかもね。うん、それは認める」

ムッとはしたけど反論してもしょうがない。事実そうだし、と思いながら答えた。

そのときだった。ロンドンくんは今度は手ではなく、後ろから腕をまわして……私の肩をギュッとしてきた。

ロンドン「じゃ、教えてあげるよ。恋愛の始め方」

耳元で彼はそう囁いた。私のドキドキはまたいっそう早くなっていた……!

 

【恋愛の始め方を教えるって、どうやって⁉  6月13日(水)17時の更新をお楽しみに】 

 

 

≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫

 

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