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#97 独女が恋愛に「ご無沙汰」になるワケは⁉【40代編集長の婚活記】

OTONA SALONE / 2018年6月13日 17時0分

40代の婚活は一筋縄ではいかない。OTONA SALONE編集長アサミ(46歳)は婚活歴1年10カ月。いまだに誰とも上手くいかないまま。

婚活パーティ、婚活アプリ、紹介でのデートにことごとく破れ、新たな出会いを求めて立ち寄った新宿のバー。そこで偶然、カメラマンのロンドンくんと再会し、なんだかいい雰囲気に……? これは40代独女の「実名+顔出し」で書いている、リアル婚活ドキュメントである。

 

肩をギュッとしてきたロンドンくん

7年間のロンドン生活で4人と交際をしたというロンドンくん。以前から確かにモテるほうだった。婚活を始めるまでデートのお誘いすら5年以上なかった私とは違って……。

アサミ「モテモテね!」

ロンドン「わりとモテモテでした~! 誰かさんと違って!」

アサミ「悪かったわね。どうせモテませんよ」

ロンドン「いつから彼氏いないワケ? まさかロンドン行ってる期間より長いなんてことないよね?」

アサミ「その“まさか”です! えーっと、9年は超えたかな」

正直に答えた。見栄をはるような相手でもなかったから。

ロンドン「マジで⁉ それヤバくない?」

アサミ「ヤバいとか言われても、事実なんだからしょうがないじゃない」

ロンドン「恋愛の始め方を忘れちゃったんじゃない?」

アサミ「そうかもね。うん、それは認める」

ロンドン「じゃ、教えてあげるよ。恋愛の始め方」

そう言いながら後ろから腕をまわし、彼は私の肩をギュッとつかんできた。

 

「恋愛対象にならない」と言ってたのに

ちょっとちょっと、どういうつもりなの!

私たちそういう関係性じゃなかったじゃない。

以前からよく恋愛話は聞いていたから、ロンドンくんの好みのタイプはだいたいわかっていた。元恋人と会ったこともある。私とは……根本的にというか、抜本的に違う。それに昔、言われたことがある。

ロンドン「アサミちゃんのことは100%、ううん、200%恋愛対象にならない! ま、だから仲良くできるんだけど」

アサミ「その言葉、そのまんまお返しするわよ!」

なのに……好みのタイプが変わった?

そんな宗旨替えある?

ロンドンに行ってが何か変わるきっかけがあった?

仲が良かったけれど、それはある意味、“絶対に恋愛関係にならない”男性だと思っていたから仲良くしていたようなものだ。

それこそ私に彼氏がいるときに遊んでいた時期もあったけれど、それは私にとっても200%恋愛対象にならないと断言できるロンドンくんだったから……。

どうしちゃったの? 今日、好きな人できたって、それって……。

ドキッ!鋭い指摘をするロンドンくん

ものすごく戸惑っていた。

肩をギュッとしながら、私の体を引き寄せたロンドンくん。

ロンドン「あれこれ頭で考えすぎなんだよ、アサミちゃんは」

アサミ「考えすぎ?」

ロンドン「これは私らしくないとか、こういう始まりはイヤだとかね」

ドキッ!鋭い。否定できない……。確かに婚活パーティや婚活アプリは不自然だから私に向いていないと思って、このバーにやってきたわけだから。

ロンドン「恋愛は“する”ものじゃない。“落ちちゃう”もの。Fall in Love、っていうでしょ。好きになろうと努力して恋愛が始まるんじゃない」

アサミ「落ちちゃうもの」

ロンドン「理由もなく気になったり、自然と目で追ったり、会いたくなったり、その人のことを考えたり」

アサミ「うん……」

ロンドン「今までそんなふうに思ったこと、ないの?」

さっきまでの「モテモテでした~」みたいな茶化したテンションから打って変わり、急にマジメなトーンで話してきた。肩に回していた手は離したけれど、上半身はグッと近づいたままだ。

 

恋に“落ちたこと”ありますか?

そう言われて、少し考えた。過去の恋愛のことを。

アサミ「そう考えると恋に落ちた経験は、ないかもしれない」

ロンドン「過去の彼氏はみんな、相手から告白してきたんだっけ?」

アサミ「うん……。数少ないけど、たまたまそうだった。だから、言われてうれしいな、ありがたいなと思ってOKしたパターンばっかり」

ロンドン「ちょっと、モテ自慢?」

アサミ「違う違う、数が少ないのよ。それに付き合ったらちゃんと好きになったよ。浮気したこともないし、私からフッたこともないし」

ロンドン「フラれて別れるってワケね」

アサミ「全部フラれてばっかりよ。だからいつも最後は悲しかったし」

ロンドン「でも結局、自分から恋に“落ちた”ことはないわけでしょ? 告白されたから好きになっただけで」

アサミ「はい、その通りです……」

ロンドン「恋愛センサーが鈍感なんだよね、アサミちゃんって」

アサミ「恋愛センサー?」

 

魅力センサーと恋愛センサー

恋愛センサーが鈍感? う……。これまた鋭い指摘かも。

ロンドン「恋愛感情は別として、この人ステキとか、カッコいいとか、一緒にいて楽しいとかは思ったりするでしょ?」

アサミ「それは思うよ。たくさんいる」

ロンドン「そういう魅力センサーは敏感に働いてるのよ。なかには魅力センサーすら働かない、人に興味のない人間もいるけどね」

アサミ「人に興味はあるよ!」

ロンドン「そこから先! 魅力センサーでステキだなって思った相手の中から、恋愛対象になっていくわけよ? だけどアサミちゃんの場合、魅力センサーで受けた感情が恋愛センサーに伝達してないわけ」

アサミ「魅力センサーで止まってる……」

ロンドン「そうそう。恋愛センサーへの伝達物質がなんらかによって阻害されているわけ」

アサミ「何が阻害してるのよ」

ロンドン「“考えすぎ”っていう思考回路!」

 

 

40代独女が恋に落ちない理由

考えすぎという思考回路。確かに私はそうかもしれない。恋愛だと相手がどう思うかいろいろ考えてしまう傾向はある。恋愛以外は、わりとそうでもないのに。

アサミ「そう言われても……思考回路なんてなかなか変わらないよ」

ロンドン「だからね、思考しない! 考える前に動く。魅力的だなと思ったら、積極的に話しかけるとか、メッセージするとか、会いにいくとか……すぐやれることをやるのよ」

アサミ「でも、それでしつこいとか負担に思われちゃったらイヤだし」

ロンドン「それ! 相手がどう思うか考えてるから恋愛できないのよ」

アサミ「いや、それは考えるでしょ」

ロンドン「マメに連絡したらしつこいとか負担に思うような相手なんて、どっちみち上手くいかないんだから。自分がこうしたいと思ったらすぐする。ただそれだけ。相手がどう思うとか考えない。そうじゃなきゃ恋愛なんてできないよ!」

 

彼との「いい関係性」を壊したくない

確かに……。ロンドンくんが言っていること、一理ある。

相手にしつこいと思われたくないとか考えてしまうのは……結局、「傷きたくない」とか「いい関係性を壊したくない」だけかもしれない。それは、つまらないプライド。でも年齢とともに高くなってしまったプライド。

さっきからスキンシップが多くて、意味深な言葉をささやいてくるロンドンくん。それを、どこか恥ずかしくてかわそうとしている私はもしかして……。

彼との仲のいい友達という関係性が壊れるのが怖いから、なんじゃないか。だから彼が真剣なムードになるたびにわざと違う質問をしていた。でも、もうやめよう。私も真剣に向き合おう。

 

彼の好きな人って、誰のこと?

少し前にロンドンくんが言った言葉の続き。聞くのが怖かったけど、もう逃げない。ストレートに聞こう。

アサミ「さっき、好きな人できたって言ってたけど……」

ロンドン「うん。だから今日、恋に落ちちゃったんだと思う」

アサミ「昨日までは違ったのに」

ロンドン「そう。前からずっと魅力的だとは思ってたよ。一緒にいて楽しいし、ホッとするし。でもずっと魅力センサー止まりだった。だけど……」

アサミ「恋愛センサーが反応した?」

ロンドン「そう。今日このバーでいろいろ話して……魅力センサーから恋愛センサーに伝達したみたい」

アサミ「うん……」

ロンドン「アサミちゃん、僕ね……好きになっちゃった」

ついに彼は告白をしてくる……はず。

次の言葉を待ちながら、私はカクテルを一口飲んだ。確か、カクテルの名前は「Que Sera, Sera(ケセラセラ)」。スペイン語で「なるようになる」。ロンドンくんと私の関係性もなるようになる……ということかもしれない。

 

【ロンドンくんが今日恋に落ちた相手は、やっぱり!覚悟を決めたアサミ。6月20日(水)17時の更新をお楽しみに】 

 

 

≪OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子さんの他の記事をチェック!≫

 

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